みんなのGOTY

Game of the Year 2023
かげとら さん
インフィニティ ストラッシュ ドラゴンクエスト ダイの大冒険
あの不朽の名作漫画 「ダイの大冒険」が、完結から23年の時を経てついにゲーム化。 売れればすぐにゲーム化していたジャンプ黄金時代にもかかわらず、何故か一度もゲーム化されず、ファンから待望論が上がったり、署名が集められたり、個人制作されたりと様々な経緯をたどっていた作品でした。 それが満を持してのゲーム化、しかもスマホゲームではなくコンシューマタイトルとして発売されると発表されたときは、狂喜乱舞しました。 度重なる延期、プロデューサの途中交代、先行していたアニメの完結。ここでも様々な経緯を経て発売されました。 大好きな作品の大好きなキャラクターたちが活き活きと動き回り、子供の頃傘を使って真似していたあの技を好きなタイミングで放つことが出来る。今の時代だからこそ出来るアクションゲームとしてファンとして垂涎のとても満足できるゲームでした。 合間にはさまれるムービーもとても綺麗で、細やかな表現がされており、原作でもアニメでも表現されてなかった演出が足されていたりと、スタッフの愛に溢れた作品だと思います。 巷では色々言われていますし、確かに足りないところも、未完結なところもあります。 ゲームを作るにはお金も時間も労力も必要です。企業経営が関わる以上、好きなだけ愛を注ぎ込む訳には行かないのが現実です。 きっとこの作品は色々と制限のある中で、不器用ながらも出来る限りの愛をそそぎ込んだ結果なんだと思いました。 その結果、多少不格好にはなっていたかと思いますが、それも含めてまとめて愛していってこそのファンだと思いました。 ずっと待っていたゲームでした。本当に嬉しかったのです。なので、色々な問題点はあったとしても、この作品を選ばせて頂きました。
Game of the Year 2023
ふうな さん
ELDEN RING
私はエルデのケダモノ。 1年と9か月が経過した今も色褪せぬ終わらない追われる旅。 純魔法使いで彼の地のエルデンリングを修復した私は「近接こそがソウルゲーの真髄」「間接攻撃などヌル仕様」と言われ続け(自分に)、Demon's Souls、Dark Souls1~3も純魔法使いでクリアしていた私は技巧戦士として生まれ変わっていた。 物足りない。聖属性を武器に付与できるようにしよう。ついでに回復も祈祷で行おう。状態異常も祈祷で…ほう、強化もできるんだ…いつの間にか純祈祷で雷や炎を放つマンになっている。今はもう1キャラ、純脳筋をキチンと育てています。 して、間接専門の私に「ビビッってんだろ?」と、そんな言葉が私の頭を過る。PvEもPvPも近づかれるとすぐ死ぬので死ぬ理由に「近接鍛えてないから…」って言いたいだけなんだろ?そんな言葉ばかりが私を攻めてくる。 純魔・純祈祷・脳筋・技巧・奇跡…そしてそのハイブリッド。 何を選ぶかでこのゲームの攻略は全く変わってくる。正直な話、シナリオは濃くない。それがエルデンリングであり、FROMSOFTWAREの味でもあり、冒険に没頭させる秘訣とも感じている。そう、眼前に現れる野郎どもを如何にして丁寧に攻略する事こそが最大の真髄だと思っている。 イベントやストーリーに関しては、各所で登場する会話可能なNPC達の「少ない言葉」から得られる膨大な情報(かなり想像の域)は、私が今何を目指しているのかを思い出させてくれる。そう、私は王になることを目指しているのだ(ったね)。旅をしているとそんなことも忘れて寄り道をしているプレイヤーはとても多いかったと思う。いいかい?ストーリーはちゃんと存在しているよ。しかし旅に探索に没頭しているプレイヤーの前に立ち塞がる会話可能なNPC達がふとしたときに「コッチダヨ」してくれるからギリギリゴールにたどり着く事が出来る。常にギリギリを求めるゲーマーにはたまらない作品なのです。違う。 しかしこれがフロムなのです。フロムソフトウェア(大声)です。キングスフィールドやアーマードコアの頃からのファンサービスなのです。違う。 前述の会話可能なNPCにはとても「個」の強いビジュアルと言っている意味が全く分からなくて本当に愛すべきキャラクターばかりです。なんでこんなことを私に言ってくるのと言わんばかりです。簡単に言うと最高です。 BGMもその旅を邪魔しない程度に控えられているにも関わらず、ふと気が付くと明らかに私の気持ちを壮大な(ちゃんと聴けてない)音楽で表現してくれているんだと戦闘中にすら感じた。PvPで闇霊(血の指?)として侵入された際、敵が視界に入った際のBGMはとても緊張感を伝えてくれる。私はいつもとは違う死に直面しているのだと。命を落とした時のSEなんてもう何千回聞いたか。でもソウルシリーズの頃からそうですが、死に慣れる()と悔しい気持ちよりも自己(事故)の反省点を振り返る警鐘にもなります。ここが悪かったんだ、あそこでああするべきだったんだ、とにかく「欲をかいてはいけないんだ(超大声)」と。死に慣れすぎて死に対してかなり軽い気持ちになってしまいます。 一方でマルチのホストの場合、助っ人の場合では死への意味合いが全然変わってきました。 ホストの場合は「ああっ!こんなところで共闘を終わらせてしまってゴメン…私が未熟なばかりにあなたの貴重な時間(召喚されてしまった相手の時間)を無駄にしてしまってごめんなさい」です。助っ人の場合は「ああっ!こんなところで共闘を終わらせてしまってゴメン…私が未熟なばかりにあなたの貴重な時間(私を召喚してしまったばかりに感)を無駄ににしてしまってごめんなさい」です。PvPは侵入されると「邪魔すんなくっそ(大好き)」ですね。 残念な所と言えば、会話ログが全く残らないので寄り道褪せ人(全員)は、毎回ゲームを開始するにあたり「はて…私は何をしていたのだろう?」と毎回思わされて、毎回が毎回ちょっと強くてNewGameになってしまうところですね、毎回。そう、毎回ね。 それと意味の分からないアイテムが多いのと、使用する強い意志がなければ無駄になってしまう多くのアイテム群です。使いどころを見いだせずすべてのアイテムがラストエリクサーの様な扱いになってしまいました。それは私がまだ褪せ人として未熟だからだと思います。 しかし褪せ人とはよく言ったものです。 発売当初は睡眠時間を3時間削って(大体毎日6時間睡眠)は毎日旅をしていました。 すると現実世界では疲労が蓄積し、元の色を失い、艶も消えていき自分の色がどんどん褪せていくのです。 あの頃は多くのプレイヤーが褪せていったと思います。私は今もこれからも色が褪せていきます。 ゲーム内の最終目的である「王」になったとはいえ、2周目以降が存在する限り私はずっと褪せていき最終的には真っ白になってしまうのかもしれません。 FROMSOFTWARE。最高じゃないですか。 DLC本当に楽しみにしています。 そんな私のMy GOTYは去年も今年もそして来年も ELDENRING となる事でしょう。
Game of the Year 2023
クルハラハルクとデグーの茶々丸は個人Vtuberです さん
Street Fighter 6
私が初めて格闘ゲームに触れたのは小学生の時に小林くんの家にあったスーファミ版ストリートファイター2です。 昇竜拳はもちろんのこと波動拳すら満足に出せない私を見かねて、スト2の上手な小林くんが指導してくれました。 「昇竜拳は前入れてから波動拳だよ」「その波動拳も怪しいんだわ」 小林くんは優しかったので対戦すると、たまに負けてくれました。 それがとても悔しくて、でも勝たせてくれたんだから喜ばなきゃいけないなとわざとオーバーに喜んで見せました。 その後私は転校し、小林くんとも疎遠となり、格闘ゲーム=難しいゲームとして敬遠していました。 しかし、3年前に知人からストリートファイターリーグが面白いという話を聞き見てみると、そのエキサイティングさにどハマり! 各選手の配信を見て、初心者講座等もチェックしスト5を購入...即挫折しました。 そしてスト6! モダン操作が導入された本作は神ゲーです。 YouTubeで見ていた駆け引きやテクニック。 初心者講座を真似してひとつひとつ自分のものにし、少しづつランクが上がっていく快感。 覚えたてのテクニックやコンボを駆使しても、ガン攻めの暴力に蹂躙される無力感。 必殺技を自在に出せる人達は昔からこんな神ジャンルを楽しんでいたのかと思うと嫉妬すら覚えます笑。 現在プラチナ3ですが、少しづつ上がっていこうと精進していきます!
Game of the Year 2023
蒼井 よう さん
ポケットモンスターバイオレット ゼロの秘宝
ポケットモンスターバイオレットのDLC前編が今年9月に配信されました。 バイオレットとスカーレットの販売から約1年、本編で語られていた伏線がいよいよ明らかになるとあって、プレイヤーはこの時を本当に待ち侘びていたことでしょう! 舞台は田んぼと山に囲まれた、田舎。 甚兵衛を着られたり、お祭りがあったり、新しいワクワクが盛りだくさんでした。 なんとこのDLCでは新ポケモンだけではなく、初代ポケモンもたくさん出てくるんです。 おまえ!おまえ!!こんなに可愛かったんか?!と叫んだプレイヤーは多いはず。新ポケも可愛い! それだけでもテンションがあがるのに、 極め付けが出てくるキャラクターの『スグリ』という男の子。 『ウジウジキャラの男の子』思っていたら実はとても『熱い男』だった。この子にすべて持っていかれました。もうね、大好き。 『スグリ』を主体に、悲しく切なく…それでいて温かいストーリー。 そう、ポケモンはいつも心を温かくしてくれる。 そしてキャラクターを応援したくなる。 心情が細かく表現されていて、プレイしていると一気に世界観に引き込まれます。ボロボロ泣きました。 記憶を消して何回でもプレイしたいです。 本編に比べてストーリーが短いのはわかっていたので、 一気にプレイするのが勿体なく、グッと堪えて毎日少しずつ大切にプレイしました。 びっくりしたのは、ポケモンスナップのような、ポケモン写真撮りイベント。写真家のお姉さんと出会うことで進むストーリーですがこれも良いお話。 新要素としては、もともとあった写真をとるシステムがアップデートし、自撮り棒が追加されていました。 これで、よりポケモンとの可愛いツーショットも撮れるようになってます。あとポーズも増えました! 残念なところはボッチプレイヤーにはやはりポケモンをコンプするのが難しいところ! そして、お洋服を増やしてほしい〜!と切実に感じました。 12月には後編も出るということもあり、ますます熱いコンテンツです。
Game of the Year 2023
鉄電 tetuden🚃⚡ さん
スーパーマリオRPG
原作そのままにフルリメイク!ムービーの追加や一部ボスとの再戦など追加要素たくさん!これはぜひ遊んでほしいわ!
Game of the Year 2023
美空@レクが好きな介護福祉士 さん
イースX -NORDICS-
今年の私のGOTYは「イースⅩ NORDICS」です。 正直に言ってあまり期待してないタイトルでした。 イースシリーズは8まで全てプレイ済みですが、8があまりにも私の期待外れでそれから、イースシリーズはプレイしませんでした。 久しぶりにファルコムのHPとYouTubeのPVを見て「久しぶりにプレイしょうかな」と軽い気持ちで、期待しないでPS5版を購入しました。 いざ、ゲームをプレイ開始すると操作性や音楽が私に合っていて「これは、期待出来るゲームでは?」と思いプレイを始めました。 今回はダブル主人公でアドルとカージャのダブル主人公はとても良かったです。 謎解きも2人のスキルを使わないと解けない物もあり面白かったです。 戦闘も常に2人を切り替えながら、プレイしましたが、ケースバイケースで戦闘が楽しめました。 ストーリーは常に良い意味で期待を裏切ってくれてラスボスは「〇〇でしょ?」と思っていたら、ラスボス予想と全く違っていてびっくりしました。 道中の海戦ですが、賛否両論ありますが、私は丁度よい難易度で面白かったです。 海戦だけで、1日プレイしてました。 船の改造や武器の改造、ライブラリーを増やす為にサブミッションをプレイしてました。 ミニゲーム的だけど、ハマる人にはハマる海戦になってます。 音楽は常にロック調の曲が流れています。 どの音楽も良く、サントラが出たら購入したいと思いました。 ファルコムらしい音楽と思いましたが、ロックが好きな人は好きな音楽だと思います。 「イースⅩ NORDICS」は夢中になり気がついたら、40時間以上プレイしてました。 ゼノブレイド3以来、ストーリーと音楽にのめり込んだのは久しぶりでした。 主人公達に感情移入が出来ました。 エンディングでは「全てが終わった」と達成感と満足感がありました。 クリア後にスイッチ版も気になり追加購入しました。 スイッチ版は限定版を購入して大変満足いく内容の限定版でした。 スイッチ版で残念だったのは、ローディングが長いのは残念でした。 「イースⅩ NORDICS」をプレイするなら、出来るならPS5版がおすすめです。 幅が広い難易度がありアクションが苦手な人でも楽しめる仕様になってます。 購入を迷っている人がいれば、体験版もあるので是非、気軽にプレイして欲しいです。 体験版で気に入ったら製品版を購入して下さい。 最初から最後まで楽しめるアクションRPGで製品版を購入して損はしません。 イースシリーズが初めての方は「イースⅩ NORDICS」から気軽に始めてみませんか? 以上の理由から私のGOTY2023は「イースⅩ NORDICS」です。
Game of the Year 2023
agari(アグアリ) さん
Frostpunk
全球凍結とも言える極限環境のなか、都市のリーダーとして皆を導き、生き抜いていく都市運営社会派サバイバルシミュレーション。都市開発シミュレーションの王道『Cities:Skylines』とは一味違い、極寒の自然とのサバイバル要素に重点が置かれている。  都市開発系というとのんびり進められそうな気もするが、本作は理解度が上がるほど忙しくなる。というのも、常に先を見据えたリソース管理を要求されるからだ。熱源の燃料や食料の確保はもちろん、次に開放する施設をどれにするか、優先して建築するのはどの施設か、どこにどれだけの人的リソースを割り当てるか、人々の揉め事や不満にどう対処していくか、次のブリザードへの備えは大丈夫か、探索隊のルートはどうするか、……etc。考えることが常に複数あり、最初の頃はなかなか上手くいかない。  しかし、ゲームオーバーを繰り返すうちに序盤の動き方、問題への対処方法、備えの仕方などが徐々に分かってくる。本当に忙しくなるのは、そこからだ。そして、一気にその面白さにハマっていく。  本作は基本的にチュートリアルを兼ねたシナリオ形式になっているため、何もない世界にいきなりほっぽり出されることはない。明確にゴール(シナリオクリア条件)があり、そこに至るまでの小目的も随時提示されている。迷ったときはそのガイドを参考に進めていけば、自然にゲームを理解していける。  難易度は厳しめだが、プレイ感はそこまで重くない。(画面左上に来る通知が少し気づきにくいのが玉にキズ。。)  そして、ある程度ゲームに慣れて長く生き延びられるようになると、自分の手によって統治された都市を見て「本当に怖いのはやはり人間なのかもしれない」と思わずにはいられなかった。”社会派”という要素は、そこにもあるような気がする。  ”ユートピア”も”ディストピア”も、そんなに違いはないのかもしれない。一通りクリアしたあと、そんなことを思いました。  一味違った都市開発系シミュレーション『Frostpunk 』。今年の初めにプレイしたタイトルですが、一番満足度の高かった本作を今年のMy GOTYにしたいと思います。  PS PlusゲームカタログやXbox Game Passにも含まれているので、気になった方はぜひ遊んでみてください!(^^)
Game of the Year 2023
オツベルくん🕊️ さん
ファイナルファンタジーXVI
※ネタバレを含む可能性があります。注意して読み進めてください。 【評価】10/10 【一言で】アクションRPGではなく… 【詳細】 30時間かけてじっくり腰を据えて遊ぶ、めちゃくちゃリッチな出来の『体験型アトラクション』! と、いうのが、このゲームをクリアして感じた感想だった。 さて、FINAL FANTASY ⅩⅥ(以下FF16)についての詳細は、プロモーションが積極的だったこともあり、熱心な諸兄は当然知っているとして省略し、このゲームを今年のYour GOTYとした最大の理由を述べよう。 それは言わずもがな、召喚獣合戦のことである。まずこのゲームには今年一番興奮した。ゲームをしていて、血湧き肉躍る気持ちになる程昂った数少ない体験の一つだ。次の召喚獣合戦を遊ぶこと、それがシナリオを進める動機となったほどだった。 イフリートとして放つ拳、火炎弾、跳躍…それら全ては私の拳で、火炎弾で、跳躍だった。私は紛れもなく、イフリートとして、ガルーダを嬲り、タイタンを粉砕し、バハムートを堕とし、オーディンと死闘を繰り広げた。これぞゲーム、ファンタジーだ。 そうなのである。このゲームは本質的にアクションRPGではない。アクションRPGというジャンルはプロモーション上、やむなく当てはめただけなんであって、このゲームの本来のジャンルは体験型アトラクションなのだ。 だから、人間形態として行う戦闘がやたらと簡単だったり、一本道なストーリーで「寄り道に乏しい」だったり。これらのことは、あなたがイフリートとして顕現できることを考えれば、実に些末な問題だ。 もし、あなたがPS5やゲーミングPCを持っているなら、このゲームを購入して遊ぶ価値を保証する。PS5版なら今すぐ買い、PC版ならできるようになり次第即座に予約するべきだ。
Game of the Year 2022
MOB_CHANNEL | ゲーム実況 さん
ELDEN RING
10点満点で採点するなら『10点じゃ足りない!』素晴らしい出来。 【FROMの集大成的クオリティ】 "ソウルライク"という言葉で通じる程、そのゲーム性を浸透させた始祖となるDARK SOULS。 そのシリーズからBloodborneやSEKIROを経て、積み上げられた面白さの集大成がこの作品だと感じた。 このゲームの魅力は新しさや斬新さではなく、FROMの面白さに圧倒的ボリュームとオープンワールドを組み合わせたら最強でしょ?を見事実現し、むしろ上回る出来で、これまでの作品はエルデンリングを作るための前章譚だったと言っても過言ではない程、全て無駄なく高い水準で詰め込まれていた。 【FROMファンも新規でも楽しめる】 当時DARK SOULSを遊ばず思い入れのない自分でも、どっぷりハマれる遊びやすさ、そしてFROM過去作ファンも裏切らないバランスの取れた良作に仕上がっていた。 ソロでもマルチでも、ファンでも新参でも楽しめるのは、オープンワールドの出来の良さが大きい。 誘導される道をただ進むでもなく、だだっ広いだけのマップを探索する移動ゲームでもなく、手探りで自由に探索することで気付けばゲームに慣れて上手くなっている、感覚的にコツが見についている、マルチプレイのハードルも低く困ったら気軽に野良を呼べる、自信があれば本筋のみ突き進むこともできる、強敵に行き詰まり他を探索して戻ってきたら渡り合えるようになっていたり、プレイスタイルで難易度を自在に変化させることができ、この自由度が遊びやすさを実現させたと思う。 物語の分岐や選択肢、育成の幅や装備の数も多く、こんなキャラにしたい!を実現しやすく、その理想に近づいていることを実感しやすい為、飽きにくく没入しやすい。 今作は、今までFROMゲーに触れてこなかった人にこそ遊んでほしい魅力的な作品だと感じた。 【オープンワールドの正解】 昨今"オープンワールド"は多くのゲームに実装されているが、オープンワールドにすることでテンポが悪くなったり、移動が煩わしくストレスになったり、オープンワールドである必要があるのか?と感じる作品は少なくないが、エルデンリングはテンポ感を損なわない広さや密度で、これがオープンワールドの正解といえるほど濃密で緻密に作られていた。 また、まっさらな地図を自分で探索し埋めていく、未知を冒険する楽しさはずば抜けていた。 新たな地に踏み入れる度、魅力的なロケーションに感動し、その地を探索するわくわくが途切れることが無い。 プレイヤーが迷わないように、どこに何があるかシステマチックに表現することも必要だと思うが、今作は探索する楽しさを必要以上に奪わず、迷うことが楽しさのひとつになるようなバランスが非常に良くできていると感じた。 【洗練されたUIやシステム】 行先をシステマチックに誘導されたり、景観を100%堪能できないUI、実際遊んでしまえば強く気になる点ではないが、プレイヤーの楽しみを奪わないよう必要以上の誘導をせず、UIを洗練することがこんなにも没入感を引き立たせるものなのかを思い知らされた。 グラフィックを優先するあまり使いにくいUIになったり、使いやすいUIにしたばかりにその世界観への没入感を損なったり、そのバランスの最適解であると言えるほどの配慮が感じられた。 【正解がないという正しさ】 遊び方は十人十色。 こう進まなければいけない、これを装備しなければいけないなど、正解がないからこその面白さは格別。 ここは大きな分岐ですよーコッチが正解ですよーとあからさまに匂わせる要素が少なく、数多ある分岐や選択肢を自分で考え選ぶからこそ、結末を受け入れやすく、それを楽しめたら全て正解と言える。 他にもまだまだ語りつくせない程の魅力が詰まっており、このゲームを超えるゲームにはなかなか出会えないであろうと思わされた圧倒的良作。 マイナス点が見当たらないと思えるほど個人的には神ゲー。 しいて言うなら、そもそもの世界観が苦手な人、ダークソウル系が苦手な人、遊ぶ時間が取れないもしくはもっとライトに遊びたい人、育成や行先など自分で考えたりすることが面倒に感じる人等にはお勧めできないかなという印象。 ダークソウル等に比べ遊びやすくなったとはいえ、世のゲームの中で比較すると難易度は高めの位置づけ。 また、ソウルシリーズ等馴染みのある人にはいつも通りだが、NPCイベントのわかりづらさに躓く人は少なくないかも? 何はともあれ、一度は遊んでみてほしいタイトル!
Game of the Year 2022
ヘーゼルナッツフラッペカプチーノホイップマシマシ さん
OPUS 星歌の響き -Full Bloom Edition-
「OPUS」シリーズの3作目にして、ボリュームやビジュアルなどが過去作から大幅に強化された本作は大まかに、シナリオを進めるテキストパート⇔キャラクター操作や宇宙空間を移動する探索パートというサイクルで、ここに宇宙船での移動に必要となる燃料やそれを購入する資金をやりくりするリソース管理の要素がアクセント的に絡んでくる。といっても探索パートの難易度は高いわけでもなく、リソース管理にしてもリスクゼロの救済要素も用意されているので、あくまでノベルゲームが主軸と言える内容だ。実際、本作のストロングポイントは東洋風なビジュアルの数々に感情を揺さぶる音楽、そしてこのシリーズが最も得意とする苦さと温かみの両立したストーリーで、それらの組み合わせで表出される全体の雰囲気が凄くいい。そして広大な宇宙を旅する世界観に対して、物語は次第にメインキャラクター3人の過去=内面に降りていく展開となっており、『ゼロ・グラビティ』『インターステラー』『ファースト・マン』『アド・アストラ』など2010年代に流行したリアル志向の宇宙SF映画に近い感触を覚える(『インターステラー』からの影響は開発者も公言している)。