10点満点で採点するなら『10点じゃ足りない!』素晴らしい出来。

【FROMの集大成的クオリティ】
"ソウルライク"という言葉で通じる程、そのゲーム性を浸透させた始祖となるDARK SOULS。
そのシリーズからBloodborneやSEKIROを経て、積み上げられた面白さの集大成がこの作品だと感じた。
このゲームの魅力は新しさや斬新さではなく、FROMの面白さに圧倒的ボリュームとオープンワールドを組み合わせたら最強でしょ?を見事実現し、むしろ上回る出来で、これまでの作品はエルデンリングを作るための前章譚だったと言っても過言ではない程、全て無駄なく高い水準で詰め込まれていた。

【FROMファンも新規でも楽しめる】
当時DARK SOULSを遊ばず思い入れのない自分でも、どっぷりハマれる遊びやすさ、そしてFROM過去作ファンも裏切らないバランスの取れた良作に仕上がっていた。
ソロでもマルチでも、ファンでも新参でも楽しめるのは、オープンワールドの出来の良さが大きい。
誘導される道をただ進むでもなく、だだっ広いだけのマップを探索する移動ゲームでもなく、手探りで自由に探索することで気付けばゲームに慣れて上手くなっている、感覚的にコツが見についている、マルチプレイのハードルも低く困ったら気軽に野良を呼べる、自信があれば本筋のみ突き進むこともできる、強敵に行き詰まり他を探索して戻ってきたら渡り合えるようになっていたり、プレイスタイルで難易度を自在に変化させることができ、この自由度が遊びやすさを実現させたと思う。
物語の分岐や選択肢、育成の幅や装備の数も多く、こんなキャラにしたい!を実現しやすく、その理想に近づいていることを実感しやすい為、飽きにくく没入しやすい。
今作は、今までFROMゲーに触れてこなかった人にこそ遊んでほしい魅力的な作品だと感じた。

【オープンワールドの正解】
昨今"オープンワールド"は多くのゲームに実装されているが、オープンワールドにすることでテンポが悪くなったり、移動が煩わしくストレスになったり、オープンワールドである必要があるのか?と感じる作品は少なくないが、エルデンリングはテンポ感を損なわない広さや密度で、これがオープンワールドの正解といえるほど濃密で緻密に作られていた。
また、まっさらな地図を自分で探索し埋めていく、未知を冒険する楽しさはずば抜けていた。
新たな地に踏み入れる度、魅力的なロケーションに感動し、その地を探索するわくわくが途切れることが無い。
プレイヤーが迷わないように、どこに何があるかシステマチックに表現することも必要だと思うが、今作は探索する楽しさを必要以上に奪わず、迷うことが楽しさのひとつになるようなバランスが非常に良くできていると感じた。

【洗練されたUIやシステム】
行先をシステマチックに誘導されたり、景観を100%堪能できないUI、実際遊んでしまえば強く気になる点ではないが、プレイヤーの楽しみを奪わないよう必要以上の誘導をせず、UIを洗練することがこんなにも没入感を引き立たせるものなのかを思い知らされた。
グラフィックを優先するあまり使いにくいUIになったり、使いやすいUIにしたばかりにその世界観への没入感を損なったり、そのバランスの最適解であると言えるほどの配慮が感じられた。

【正解がないという正しさ】
遊び方は十人十色。
こう進まなければいけない、これを装備しなければいけないなど、正解がないからこその面白さは格別。
ここは大きな分岐ですよーコッチが正解ですよーとあからさまに匂わせる要素が少なく、数多ある分岐や選択肢を自分で考え選ぶからこそ、結末を受け入れやすく、それを楽しめたら全て正解と言える。

他にもまだまだ語りつくせない程の魅力が詰まっており、このゲームを超えるゲームにはなかなか出会えないであろうと思わされた圧倒的良作。
マイナス点が見当たらないと思えるほど個人的には神ゲー。
しいて言うなら、そもそもの世界観が苦手な人、ダークソウル系が苦手な人、遊ぶ時間が取れないもしくはもっとライトに遊びたい人、育成や行先など自分で考えたりすることが面倒に感じる人等にはお勧めできないかなという印象。
ダークソウル等に比べ遊びやすくなったとはいえ、世のゲームの中で比較すると難易度は高めの位置づけ。
また、ソウルシリーズ等馴染みのある人にはいつも通りだが、NPCイベントのわかりづらさに躓く人は少なくないかも?

何はともあれ、一度は遊んでみてほしいタイトル!

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