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みんなのGOTY・レビュー
Outer Wilds: Archaeologist EditionのGOTY画像
Game of the Year 2025
たけお さん
Outer Wilds: Archaeologist Edition
あなたは、新人宇宙飛行士だ。 眼前に広がるは、広大な宇宙。 Outer Wildsでは、他のゲームほど明確な行き先は提示されない。 その宇宙を、自由気ままに、興味のままに、旅をすれば良い。 誰一人として同じ旅路を行くことはないだろう。 いずれエンディングに辿り着いたとき、その旅路は、あなたにとって唯一無二のものとなり、このゲームの虜になることだろう。 このゲームの真髄は、思考と試行だ。 ゲーム中の謎を、散りばめられたヒントから、自分で考え、正解かを試す。 さながら宇宙の星々を、星座としてつなぐようなものだ。 あなた自身の力でつないだ星座が、綺麗に光輝いたとき、今までのゲームで感じたことのない達成感が、あなたを満たしてくれる。 ただもしも、どうしてもつなぎ方が分からなければ、宇宙を旅した先人たちに教えを請うといい。 Xで #OuterWilds を含めて投稿すれば、正解に近からず遠からず、塩梅の良いヒントが提示されることだろう。 先人たちも皆、あなたの旅路が、星座の見え方が気になって仕方がないのだ。 そうだ、これから宇宙を旅するときには、日々の航行の終わりに、一言でも記録することをおすすめしたい。 箇条書きでも、ボイスメモでも、プレイ動画でも、なんでも構わない。 その記録はきっと、あなたの旅路を彩る素敵な思い出になる。 私はゲームクリアを目的にしすぎたあまり、Outer Wildsのすべてを、真髄を、楽しみ尽くすことができなかった。 だからこそ、私はあなたに Outer Wildsで旅を楽しむことを勧めたい。
Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 EditionのGOTY画像
Game of the Year 2025
さや さん
Pokémon LEGENDS Z-A Nintendo Switch 2 Edition
どうでしたか、AZさん。 僕たちの活躍見てくれてました? まあ、僕はMZ団のきりふだですからね。楽勝でしたけどね。…………あ、冗談ですよ。なかなか大変でした。 相棒のポケモンたちの頑張りで何とか異次元ミアレの事件を解決できたかなって感じです。 一緒に戦ったタウニーとコルニさんはもちろんですけど、MZ団の仲間や、ミアレのみんなの助力がなかったら、上手くいってたか保障はなかったですよ。 そもそも、アイシャちゃんとフーパがいなかったら事件に挑むことさえ出来なかったかもだし。 とはいえ、終わりよければ全てよしですよね。 タワーの事件でも思いましたけど、みんなこのミアレが大好きなんですよね。 だから、突然、ポケモンが街中に生息するようになっても、その環境に順応して暮ら続けていく。この街を守りたいと心の底から思う。本当に街もそこに住む人もいい人たちばかりですよ。 ――いやー、センパイにお勧めされてミアレシティに観光に来て良かったなー。 着いて早々にカバンは盗まれるし、突然ポケモンバトルをやらされるしで、はじめのうちは散々だったけど、そのおかけでタウニーたちと友達になれたし、最高の相棒に出会えた訳ですからねー。 ポケモンバトルは奥深いですよね。 ポケモン同士の相性を考えて、誰に戦ってもらうか決める。いつ攻撃の指示を出すのか、相手の攻撃を避けるために距離をどれだけ空けておくか。メガシンカをいつ切るべきか。 あの一瞬に様々なことを考え尽くして勝ちまくる。 これで僕たちはZAロワイヤルでAランクまで駆け上った優秀なトレーナーとその相棒なんですよね! ね! メガシンカと言えば、新しい進化が見つかったんですよ! ライチュウのメガシンカは二つあるし、メガルカリオZなんて追加のメガ進化をコルニさんが使いこなしてて、格好良かったなぁ。 まあ、僕と相棒のメガシンカが一番格好いいんですけどね。AZさんもそう思うでしょ? ――お、タウニーが料理できたから帰って来てって。 実はこれからみんなで祝勝会なんです。 タウニーとアイシャちゃんの作るカレーとクロワッサンとドーナツの組み合わせって半信半疑でしたけど、これが意外と美味しいんですよ。AZさんにもぜひ食べて貰いたかったなぁ。 ……フラエッテと一緒に、これからもミアレシティを守っていきますから、AZさんは安心してくださいね。悪いやつがいたら、はめつのひかりを撃っちゃいますから。ね、フラエッテ。 そういえば、センパイも近いうちにAZさんに会いに来たいっていってましたよ? 楽しみにしていてくださいね。 ――それじゃ、また!
Fate/Grand OrderのGOTY画像
Game of the Year 2025
FORTE@aozorafm さん
Fate/Grand Order
# はじめに あなたは「天使の遺物」をご存知だろうか? 人類の科学力でも、魔術でも解析不能。 そして、地球の物質ではないとされる物体のこと。 理解不能なものを「天使」を崇め、それらからの「遺物」としたもの。 この「天使の遺物」が突如放った光によって、ある一人の人間は地面に焼き付いた影となり人々の記憶からも世界の記録からも、「それ」が存在した記録の一切が消失してしまった。 そして、もう一人の人間は、「人類」ではなくなってしまった。 さて、あなたはこの「天使の遺物」の発動条件が分かるだろうか? # 夫婦間のコミュニケーションツールとしてのFGO FGO、Fate/Grand Orderはいわゆるソシャゲだ。 スマホでポチポチするだけのゲーム。 ゲームとの出会いがスーパーマリオブラザーズやロックマン2だった僕にとって、それは「ゲーム」として面白いか?と言われると、「いや・・・」となってしまうもの。 そんなFGOを毎日楽しめている。 それはパートナーのおかげだ。 「星5引いた!」 とスクショ付きで喜びのLINEが。 「エリちゃんまつりすぎるwwww」 と季節イベントに搭乗するキャラで盛り上がり。 「(FGOの)クソデカ垂れ幕があるので写真とりましょ!」 と旅行先で共通の好きな作品の写真を一緒に撮ったり。 一人では決して楽しめなかった遊び方が出来ている。 僕とパートナーは別居婚だ。 最寄り駅は同じだが、別の場所に住んでいる。 なので普段はLINEでやり取りしていて、平日の夜や週末に会っている。 そうすると共通の話題というものが少ない。 仕事の業界も違うし、一番好きなクラスタも違う。 そんな関係性において、FGOは夫婦間の貴重なコミュニケーションツールとして、日常に彩りを添えてくれている。 # さすがのFate、世界観やストーリー、キャラが最高 冒頭の「はじめに」で紹介した「天使の遺物」が面白いなと思ったら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOはこんな話ばかりだ。 旅先で出会った人々と問題を解決し、旅を続け、最後は今まで出会った人々と世界を救う。 そんな話が大好きなら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOは更にその先がある物語だ。 FGOのキャラの多くはサーバントと呼ばれる英霊だ。 自分が知らない歴史上の人物でも、日本にとっては異国の英雄でも、自分が好きなストーリーで出会ったサーバントは好きになる。 見た目だけじゃなくそのキャラの物語に惹かれるタイプなら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOは「好き」が増えるゲームだ。 # さいごに FGOはいま10年の集大成として「終章」が始まっている。 物語のカタルシスは、やはりその最後だ。 いつだって遅いことなんて無い。始めたときが最速なのだから。 ぜひ一緒にこの楽しさを味わってほしい。 さて、あなたは「天使の遺物」の発動条件が分かっただろうか。 もしまだ考えていなかったのなら、ちょっと考えてみてほしい。 考えられただろうか? では正解をお教えしよう。 それは 「(天使の遺物から)半径20kmにおいて一日の人間の死亡者数が0であること」 である。 天使という名がついておきながら、人間の暗い部分をここまで的確に表現した(皮肉った)遺物もないだろう。
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Game of the Year 2025
ぽじかわ さん
Fallout 4: Anniversary Edition
fallout4が発売10周年で発売されたanniversary edition。既に遊んでるタイトルだったので、へー10周年なんだーぐらいで特にプレイする気はなかったのですが、とりあえず何が追加されてるのかだけ確認しとくかとYouTubeを見ました。 え、これまでのDLCが収録のみならず150の追加コンテンツ‥だと!?しかもめちゃくちゃ使い勝手よさそうだったり、使ってみたいアイテム盛りだくさんだったりでプレイしたい熱が湧き上がり気づけばPlayStation Storeでポチってました。 アメリカに核が落ちてから200年経ち荒廃したボストンを舞台に、もともと自由度が高く、1000時間遊んでも新たな発見があるって言われるゲームなのに、これだけコンテンツが追加されちゃったら一体何時間プレイすればいいんだ!?とニヤニヤしながら夜な夜なボストンを徘徊しています。建築が楽しいので、廃品を集めてはせっせっと拠点開発に勤しんでます。 もうすぐドラマ版もシーズン2が始まりますし、まだまだfalloutの世界で楽しめそうですね。
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACHのGOTY画像
Game of the Year 2025
ナナオ さん
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
2026年、最も期待していた、けれど同時に「前作の体験を超えられるのか」という不安も大きかった今作 結論から言えば、その不安は全くの杞憂に終わった 25年6月26日に始まった旅 淡々と荷物を運び、ただ地平線を目指し続けた日々 一か月後、約140時間のプレイを経てトロコンを達成した瞬間、「人生で一番好きなゲーム」が更新されたのだと静かに確信した 心を奪われたのは、淡々と目的地を目指す時間そのものだ 朝焼けに染まる崖、夜空を彩る花火、没頭した国道復旧… その一瞬一瞬に、「今、確かにこの世界を生きている」という震えるような実感があった ゲームという枠を越えるため、新たな挑戦を続けながらも、決して破綻させることなく調和させる その繊細な仕事は、派手さこそないが、私とこの世界を確かに繋いでくれた だからこそ、「人と人を繋ぐ」という物語が、前作よりもずっと優しく、素直に胸へと届くのだ 万人に薦められる作品ではないかもしれない 刺激的なゲームでもないかもしれない けれど、ここには分厚く、暖かな、呼吸するような感動がある どうかこの旅を、あなたにも 心から、そう願っています
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACHのGOTY画像
Game of the Year 2025
YOMONI さん
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
正直、前作プレイから何年も経ってるのに「同じことやってる」と感じたり、「ルーの存在感の薄さ、愛情の湧かなさ」に不満があったり、「俺より仲間が多くて、サムは淋しくないだろ」などと思ったりはした。 でも正直になれ。 40過ぎのオジが145時間も毎日プレイし続けたんだ。 GOTYじゃない理由なんてあるのかい?
九日ナインソールのGOTY画像
Game of the Year 2025
なずのは さん
九日ナインソール
「逃げないこと」「向き合うこと」 子どもの頃、スーパーファミコンでRPGに出会い「行き止まりを漏らさずチェックし、隠し通路を丹念に探す」楽しみを知りました。学業でゲームから離れ、再び戻ってきたのはWiiや3DS。 そしてPCへと至り、これぞ探索好きの私が求めていたものだ!とメトロイドヴァニアを買い漁ることに。 その代表格の『Hollow Knight』も、難易度にめげそうになりながら探索したさにプレイ。ちびっと攻撃しては逃げるピンポンダッシュ……もとい「ヒットアンドアウェイ」を覚えました。 そんな私のGOTYは、年始にクリアした『九日 ナインソール』です。 敵の攻撃をタイミングよく打ち返して反撃する「パリィ」を駆使して戦う、高難易度のメトロイドヴァニア。 プレステ文化を通っていない私にとって「パリィ」は知識は得たものの避け続けていた、できないアクションの筆頭です。 ストーリーモード(イージーモード)ならボタン連打で勝てるというレビューを見かけましたが、それはそれで気分が盛り下がります。しかし、良作メトロイドヴァニアと聞けば、「やりたい」気持ちが勝ちました。 ノーマルモードでスタート。最初の雑魚敵にやられました。 ……無理だ。 早々に諦めてストーリーモードに変更し、そこで気づきました。 ……ボタン連打でも無理だ。 難易度を下げたところで「やられるまでの時間が延びる」だけで、「パリィ」ができなければ倒せないのです。 もはや向き合うしか道はなく。 腹を据えて練習し、気づけばボス戦以外はカキィィン!という弾き返す音を楽しめるようになっていました。 年を重ねて減っていた「反復練習によってできるようになる」喜びを、久しぶりに味わうことができました。 また、このゲームには味わい深いストーリーがあります。 デベロッパーの過去作である『返校』『還願』は心霊ホラーで、史実や現実に根ざした重いテーマを扱っています。私は関心がありつつもその重さに耐えられず。 対して今作は、猫のようなキャラクターを主人公にしたアジア風サイバーパンク。寓話的に語られている分、マイルドで物語に入りやすくなっています。しかし、表現したい芯の部分は、変わっていないように感じました。 ややネタバレになりますが、このゲームには取り返しのつかない罪や後悔を背負ったキャラクターが多数登場します。 そのため「逃げないこと」「向き合うこと」が、静かに問われ続けるのです。 ゲームの終盤。主人公、そしてとあるキャラクターの変化が「ヒットアンドアウェイからパリィスタイルへと変わった私自身のプレイ体験」とが重なったときに感動が生まれ、ノーマルモードでクリアできずとも私なりに十分このゲームを味わうことができたのだと思えました。 そういうわけで、年始にこのゲームで「逃げずに向き合うこと」を学んだ私は、(年末の今『Hollow Knight: Silksong』でヒットアンドアウェイに勤しんでいる自分に矛盾を感じつつ)、いわゆる見る専を卒業したいと勇気を出してこの投稿をさせていただいた次第です。
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Game of the Year 2025
コロ / 本とゲームとオヤゴコロと さん
ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!
その作品との出会いは偶然だった。 いつものように眺めていたXのタイムライン上に ふと飛び込んできたのは新作インディーゲームの小さな記事。 油断すると見逃してしまいそうだった そのゲームのタイトルは「My card is better than your card !」と書かれていた。 直訳すると、「私のカードのほうが お前のカードよりも優れているぞ!」とでもいえばいいのだろうか。新規のカードゲーム? あまりにもストレートで、でも だからこそ コンセプトが伝わりやすいタイトルとも言える。ロゴデザインも秀逸だ。(…なんか良さそうかも。) リンク先の記事を読みますか? ➡はい いいえ 元々カードゲームが好きな僕は、軽い気持ちで そのまま記事の内容を読み進めることにした。 (そして、運命の扉が開かれる…。) こどもたちの間で流行っているTCG(トレーディングカードゲーム)というテーマを題材にした 平和な世界観と無地のカードにステッカーを貼ることで オリジナルのカード効果を構築する 斬新なシステムが 興味をそそる。 老若男女問わず ウケそうなかわいらしいキャラクターとあたたかみのある手描き風のアートワークは、完全に僕の好みだ。(…ますます興味深い。) ゲームジャンルは、ローグライク デッキ構築型カードゲーム。 「ドミニオン」というアメリカ発のアナログゲームが生み出した デッキ構築カードゲームという発明を、デジタルゲームに 巧みにとり込んで創られた「Slay the spire」の大ヒットが、ローグライクとデッキ構築ゲームの相性の良さを証明し、以後 人気ジャンルとして定着した 最近流行のゲームジャンルだ。 Slay the spireに魅了され、影響を受けたされたクリエイターたちの手によって、玉石混交 日々数えきれない数のフォロワー作品が発表されている。そして、僕の大好物のジャンルでもある。(…これはもうウィッシュリスト確定じゃない?) フィンランド出身の5人で制作されているというその作品のsteamストアページは、当時まだ ゲーム内容の詳細な情報までは載っておらず、断片的な情報とその圧倒的にかわいい世界観とビジュアルのみ。…にもかかわらず、僕は半ば確信していた。このゲームは、絶対に追いかけるべき価値のある作品だと。 「My card is better than your card !」 の情報を最初に目にしてから数か月…。 たった5人の小さなインディースタジオの開発意欲は素晴らしく、僕が想像していたよりも遥かに早いペースで開発は進む。ストアページは正式に日本語表記対応がされ、日本語版のタイトルが「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」に決定。よりコンセプトに忠実なかわいらしくも尖ったタイトルとなった。 (余談だが、いまだにこのゲームをなんて略せばいいのかわからないので、正式な略称をご存じの有識者の方がいたら教えてほしい。「ボカもん」?「すごもん」? ) そして 気がつけば あっという間にデモ版が遊べるまでになっていた。この開発ペースは正直 驚きだ。(この手のゲームは1年以上追加情報がでないケースも珍しくなく、僕もこの作品が遊べるのは早くても2026年中頃以降だと想像していた。) あふれる期待と不安を胸に それでも 迷いなくデモ版を起動する。 実際に画面の中で動く手描き風のかわいらしいキャラクターたちは、想像以上だった。 もはやこれはかわいすぎる。真・かわいい無双である。ω-forceも顔負けのかわいさ一騎当千である。 公園の片隅で繰り広げられる こどもたちの小さな真剣勝負! 対戦相手のだしたカードに いちいち すげー!!かっこいいー!!と憧れと歓喜の表情を浮かべる子供たち。 めちゃくちゃ平和でハッピーでカオスでめちゃかわな世界! かわいい う〇ちくん のステッカーはかわいい虫を画面上に召喚し、召喚された虫は画面内を実に自由に動き回る。 ヘビやカエルのステッカーは、画面上に増えた虫を捕食してステキポイントを生み出す。 ターンごとに生み出した お互いのステキポイントを比べて、上回った分をステキゲージに加算していく。 やっていることは無茶苦茶なのに、ちゃんとこのゲームなりの理論に1本ちゃんと筋が通っていて、一周まわって下手な専門用語満載のカードゲームよりもコンボの繋がりがわかりやすいから不思議だ。 難易度は低めだけど こどもだから許される ギリギリ下品で 絶妙にダサくて、それでいてココロがふっとあったかくなる奇跡のような世界観。 もう僕はゲームを通じてこの世界観に触れられただけで十分だった。 日々の仕事のプレッシャーでくたびれ果ていた自分は 正直ちょっと泣きそうになった。 普通なら この作品のレビューは ここで最高の盛り上がりを迎えて終わる。 …でも、恐ろしいことに この物語はまだデモ版。 すべてはまだ始まってもいなかった。(そして、僕はこの時点まで この作品のことを完全に誤解していた。) デモ版配信スタートから2か月が過ぎ、早期アクセス版が配信開始。 それなりにデモ版をやり込んだ僕は、日本での配信開始時間をPC前で待ち構え、当然のように開始直後に購入、ダウンロードを済ます。 もう僕は公園最強のプレイヤーなのだ。そんじょそこらのプレイヤーとは覚悟と面構えが違う。 しかし、プレイ開始後40分でその驕りは いとも簡単に打ち砕かれる。 …アレ? なんかおかしいぞ。僕の見知ったこの町の公園はこんなに手強かったっけ?? ハリボテのチャンピオンが久々に訪れた公園には、見たこともないステッカーがあふれ、格下と侮っていたライバルたちは、時間の経過と共に劇的に成長し、おそらく全お小遣いをつぎ込んだであろうチートじみた構築と愛用のおもちゃとのシナジーで的確にこちらの息の根を止めに来る 決闘者(デュエリスト)と化していた…。 変化??…いや、違う。本来の姿を現したという表現がふさわしい。 見た目がめちゃくちゃかわいい カジュアル勢向け低難易度のデッキ構築カードゲーム作品だとばかり思っていた「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」は、全然そんな単純な作品ではなかった…。 むしろどちらかというと「コロよ!貴様のデッキよりも 私のデッキ構築の方が至高!さぁこの究極のコンボに跪け!ふははははははー!!」なホビー系少年漫画世界の系譜だったのだ。 僕はただ 小さな井の中の蛙だったわけだ…。 くっ…、別の意味で泣けてくるぜ。 人畜無害のふりをして、にこにこ笑顔で優しく見守ってくれていた僕の友達は、その笑顔の下にガチのTCGプレイヤーの狂気を宿していた。 …僕はすべてを理解した。 危うく さわやかに「キャラクターもかわいいし、世界観も素敵なので、デッキ構築系のゲーム初心者の方にもおすすめです!」なんて、番組内で紹介する愚行を犯すところだった…。ふー、危ない危ない。 …いいだろう。 僕も現役ポケカエンジョイ勢おじさんの端くれ。 あらゆる経験とアイデアと姑息な手段を総動員して、このゲームと この公園のゆかいなお友達(ライバルたち)に挑ませていただこうじゃないか。 だって僕は、いつだって面白くて素敵なゲームに挑む 永遠のチャレンジャーなのだから。 デジタル、アナログを問わず、ゲームという遊びを一生の趣味として選んだものにとって、自分の嗜好にブッ刺さる作品に出会えた瞬間は、最大の幸福である。 そのゲームの始まりから追いかけることができたのなら、なおのこと。 しかし、すでに飽和状態であるゲーム業界の大海の中で そんなパズルの1ピースを引き当てるような出会いは稀である。 僕にとって「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」は、間違いなくそんな奇跡のような作品の一つだ。そして、さらに幸せなのは この僕のココロにブッ刺さったゲームが2025/12月の時点でまだ早期アクセス版だということである。 うれしいような、末恐ろしいような、何とも言えない複雑な感情を抱きながら、それでも僕は今日も PCの中の小さな町の公園の中で、ドロー1枚に 子供のように一喜一憂しながら、ゆかいでかわいいものにあふれたチートまがいのカードゲームを全力で遊ぶのだ。 だってそれが、この世界の流儀なのだから。 郷に入っては郷に従え。 すべては、ぼくのカードのほーがきみのよりもすごいことを証明するために! 「つぎはぼくのターンだ! ドロー!!  …! よし、きりふだをひいたぞっ!  くらえ! ぼくのさいきょうカード!!」
SILENT HILL fのGOTY画像
Game of the Year 2025
Emesuke|Dear Good Gamers ! さん
SILENT HILL f
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な書き出しがある。なぜそう思うのか。それは「桜が美しいから」だ。それほどまでに美しく、ときに不安を与えてしまうほどに、その幹や枝葉の先は魅力を放っている。 日本人は昔からこの桜の美しさを恐ろしさに変えて表現してきた。それだけこの2つの感情には共通点があって、一見真反対に見えても紙一重なのだと思う。 例を挙げると、「美しすぎて息を呑む」、「美しさに感動して鳥肌が立つ」。これらは「不安に対して固唾を呑む」、「身の毛もよだつ」と似た感動を身体が表現している。 そしてここからが本題。 発売から現在に至るまで好評を博している「サイレントヒルf」だが、私もプレイしてみて非常に面白かった。終わってみても、どうしてもこのゲームのことがこびり付いたように頭から離れてくれない。これはもう、GOTYにするしか、ない。そう思った。 ではどこが面白かったのか。それを考えたとき、「これはレビューの難しいゲームだ。」と思った。発売後約3ヶ月経ってなお、プレイヤーたちの考察が絶えないほどに、多くのメッセージや様々な側面を持っている作品だ。面白いのは間違いなかったが、なかなか一つのテーマでは語りきれない。 でもなんとか、未プレイのあなたにもこのゲームの魅力を伝えたい。勿論ネタバレなしで。 そこで本作のキャッチコピーとも言える、 「美しいがゆえに、おぞましい。」 このテーマを紐解きながら、魅力を語っていきたいと思う。 サイレントヒルfでは、直球的でダイレクトに訴えかけてくるような恐怖表現は少なかったように思う。キャラクターを操作するマップは比較的開放的な外が多いし、明るい場所も多い、勿論、見た目がグロテスクなバケモノが現れたり、「どこかに敵が潜んでいるかもしれない」という恐怖はあったりする。しかしそういった視覚的な要素というのは、徐々に慣れが生じてくる。ましてやこのゲームは真相まで辿り着くに周回が前提となり、今までのシリーズにはなかった戦闘アクションにも特化している。プレイヤーの慣れに加え、周回を重ねて強くなっていくキャラクターを動かしていく、というのはどうだろう。単純な恐怖というのは比較的薄れていくのではないだろうか。 しかしながら、ホラーゲームとしてこのサイレントヒルfはしっかりと怖い。少なくとも私は周回してもどこか恐怖を感じられていた。 それはこれまでの直接的で単純なホラー表現ではなく、テーマの「美しさとおぞましさ」をふんだんに活用しているからではないかと思う。 冒頭では有名な桜の話を例に挙げて美しさとおぞましさの関係性を少し語ったが、ここからはサイレントヒルfにおける、私が感じた美しさとおぞましさの表現を語ってみよう。 まず戎ヶ丘では、純日本的な風景、郷愁を感じる雰囲気が漂う。しかしそこに混ざる窮屈さや違和感。周囲からの様々なストレスに押し潰されそうな主人公雛子の心境がプレイヤーに伝わってくるような気がする。 もう一つの舞台である狐たちの社では、神秘的な世界が広がっている。戎ヶ丘とは違い暗闇が多く、その中には蒼白い炎と鮮血がほとばしっており、おどろおどろしいのにどこか魅入られてしまう。言い表すならば「妖艶」だろうか。 これらの町と社を行き来しながら物語が進んでいくわけだが、和の美しさと形容し難い恐怖、この2つが絶妙なバランスで散りばめられている。どちらかに傾くわけではなく、均衡を保っているわけでもない。 とにかく ギシギシ、 ぐらぐらと 不安定なのだ。 この不安定さを浴び続けることで、私たちプレイヤーは喉を絞められるような、心臓の奥底を掻き回されるような、じとっとした恐怖を呼び起こされるのだろう。 この不安定さを表すために、美と恐怖を計算しながらゲーム内に配置しているのだと思う。マップデザインから敵のデザイン、光の輝き方や色彩のバランスまで。 不安定が与える感情というと、少し逸れるが「吊り橋効果」というものがある。揺れる橋を渡る際の恐怖や緊張感を恋愛の高揚感と誤認する、というものだ。ここで私が言いたいのは、誤認するということは似ているということ。美しさから感じ取る気持ちの昂りと、恐怖や不安から生じる緊張感は近しい場所にあると言え、初めに伝えた「2つの感情は紙一重である」 ということを裏付ける一因になっていると思う。道草終わり。 話を戻して、もう一つ美しさとおぞましさを感じたポイントについて。 それは登場キャラクターたちのデザインと、そのキャストの演技である。 ゲームをプレイしているとき、1週目では正直、「あまり演技が上手くないのでは」と感じる部分が所々にあった。しかし、後になって気付いた。それがこのサイレントヒルfにはマッチしていたということに。 ゲーム中、登場人物たちは皆どこか本音を隠すような雰囲気や態度、話し方を見せる。それこそ正に上っ面、お面をつけたような印象を受けるのだ。だからこそ、「何を考えているのか、どういう感情なのかよく分からない」ような声、喋り方は合っていた。 それがゲームの周回を進め真相へ近づくと、上っ面であったお面が少しずつ剥がれていく。本音が見える。すると、声も迫真になる。 美しいような、どこかお面のような不気味さを持ち合わせたキャラクターたちと、そこに合わさったキャストの演技力はこの作品の大きな魅力であると思う。 他にも沢山の要素を組み合わせながら、見事な不安定さ、アンバランスを実現させている。現実と妄想と精神世界の境界を曖昧にすることでの不安定さなどは正にサイレントヒルシリーズの伝統的とも言える方法だろう。 全てを語りきることはできないため割愛するが、「美しさ」と「おぞましさ」、これらを緻密に配置することで不安定を作る。これに尽きる作品であったと思う。 結果今作はリリース後1日で100万本を突破し、かのサイレントヒル2の勢いを凌ぐほどとなった。 発売から少し経った現在も、キャラクターモデルとなった人物たちがプレイ動画を配信するという話題性も相まって販売本数を伸ばし続けている。 ぜひあなたもプレイして、心臓を高鳴らせてほしい。その鼓動は美しさからだろうか?恐怖からだろうか?それとも、もっと別の何かを感じているのだろうか?それはあなただけの感情だ、戎ヶ丘でその正体を確かめてみてほしい。 美しいものは恐ろしい。はたまた、恐ろしいから美しい。のかも、しれない。だから私もこう思うのだろう。 「あぁ、桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
ダレカレのGOTY画像
Game of the Year 2025
じょーじ さん
ダレカレ
少女が目を覚ますと父親がいなくなっていた。 代わりにいた見知らぬ男。 噛み合わない会話。 差し出される謎の薬。 何が起きているのか、男は誰なのか。 そして、少女の身に何が起きているのか……。 普段は主にアクションやRPGをプレイしつつ、FPSなどのシューターも嗜む雑多なプレイスタイルだが、それなりのプレイ時間が必要なゲームを繰り返していると、時折軽く遊べるアドベンチャーにも触れたくなる。 『ダレカレ』のことを思い出したのもそんな時。 「軽く遊べそうな、でもサスペンスな要素もありそうなアドベンチャーがあったな……」と思い、発売日を調べてみるとちょうどリリースされたばかり。 これは完璧なタイミングと早速購入し、軽い気持ちでプレイを始めたのだが、そんな私は無事打ちのめされることになるのだった……。 このゲームについてあれこれ書きたい。 だが良かったところをすべて語ると触れる人が得られる衝撃を損なってしまうかもしれない。 なので心苦しいが1点に絞って話をさせてもらおうと思う。 「ストーリーを実際に体験することができる」 それが本作の素晴らしいポイントだ。 ゲームを進めるための操作それ自体が、物語を、設定を、環境を、少女のあり様を示し、ユーザーに体験させるゲームデザインの妙と言っても良いだろう。 ただ読み進めるだけのゲームはいくらでもある。しかしそれだったら別にゲームでなくてもよい。 本作は、ゲームの仕組みと物語が一体となることによって、意味のある作品になっている。 これ以上は何も言うまい。 短時間で体験できる、濃密な体験をぜひ実際に試してみてもらいたい。

ゲームと出会う

みんなのGOTYからイチオシゲームをご紹介!

アストロボットのゲーム画像
アストロボット
アストロボットは素晴らしいゲーム
生まれて初めてゲームを遊んだ時や、マリオ64を初めて触った時のあの驚きとワクワク。
「このゲームは素晴らしい。なにこれ可愛い。ずっと見てても飽きない。」
『アストロボット』がTGA 2024でGOTYを受賞する事はきっと必然だったのだ。
ニス のGOTYから
SANABIは伏線回収が神で号泣必至
SANABIが気になっている人は何も見ずにすぐにやれ!!!
ワイヤーアクションがストレスフリーで爽快である点
伏線の敷き方と回収の仕方が神である
丸もち のGOTYから
幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-のゲーム画像
幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-
期待でいっぱいの新作アクションゲーム
推しキャラが主人公のゲームが推しのゲームメーカーから出る!?
キャラクター、背景全てのドットアニメーションが非常に高いレベル
途中で入る仲間との会話も全編フルボイス
ファイ🐚 のGOTYから
Ghost of Tsushimaのゲーム画像
Ghost of Tsushima
涙を流す素晴らしい体験
・・楽しい!自分は確実に強くなっている!とドはまり。
こわび のGOTYから
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…のゲーム画像
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
あの頃の自分が隣にいたんだ
今作をプレイして、あの頃にタイムスリップ出来たのは、原作を大切にしつつ、遊び易くリメイクされているか
書き足されたシナリオも最高でした。
幼い頃の思い出と共に、世界を股にかけ大冒険したドラクエ3リメイク版を、私のyourGOTY2025に
コジラ a.k.a スピニング東方不敗 のGOTYから
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投稿いただいたみんなのGOTYから、毎回気になるレビューをひとつピックアップして話すポッドキャスト番組を始めました。
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