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みんなのGOTY・レビュー
Neva -のGOTY画像
Game of the Year 2025
熊猫 さん
Neva -
「Neva… 」 優しくて、切実で、なんだか物悲しい声で 主人公が その名前を呼ぶ 時には 子犬のように 可愛らしく 時には 遠吠えのように 勇ましく 応える Nevaの 鳴き声が こだまする 静かで 儚くて でも生命力と躍動感に溢れた そんな不思議な世界観に惹かれて 手にとったゲーム それが 「Neva」 私の今年の Game Of The Year だ。 …最初に白状する。 私は、このゲームを最後までクリアしていない。 だから、今年のレビューはもう、 書かないほうがいいかな、とも考えた。 でも、このゲームの魅力について やっぱり伝えたい。 そんな気持ちで、おくればせながら 今頃になり 慌てて筆をとっている。 ********** このゲームはいたってシンプルで 画面を左から右へ、または上下に移動しつつ 障害物をクリアしたり、敵を倒したりして ひたすら進んでいく。 仲間はNevaだけ。 それも時々はぐれたり、二手に別れて戦ったりするから、 私はいつもNevaの姿を探しては、 名前を呼んで ギュッと抱きしめる。 「Neva…」 呼ぶたびに、思い入れが強くなる。 この子が可愛くて かけがえのない存在になっていく。 そうやって ある程度進んだところで 時が過ぎ季節が変わり、場面が転換して次のステージへと駒を進めることになる。 ステージが進むと、カラクリが難しくなったり、敵が強くなったり、複雑な操作や タイムトライアル的な要素が加わったりして、段々と攻略が難しくなってくる。 そして次第に、Nevaが 歳をとっていく のだ。 思い返せば、このゲームは最初から なんだか切実で、なんとも悲しかった。 最初の相棒だった Nevaの親狼が、敵に敗れて命を落とす。 その忘れ形見の子狼を「Neva」と名づけて育て始めるところから、物語は始まる。 まず、ゲームオーバーになって 「このNeva」がリセットされ、消えてしまうのが嫌すぎるので、 私は、絶対死なない easy mode でゲームを始めた。 (そもそもバトルが下手過ぎて、 easy modeしか無理だったけど。) …今思えば、この時点から ちょっと様子がおかしかったのだ。 だって、デジタルで無機質なゲーム世界は 失敗しても 何度でもリセットすればよくて、 よきところで安全にセーブさえしておけば 何度でもお気軽にやり直しできるのに。 リセットしたからって、同じキャラが別人に変わるなんて感覚はなくて、 都合の悪いところだけ しれっと 無かったことにして、フツーに 生き返らせればいいだけなのに。 もちろん、その機能には相当助けられていて、 初心者ゲーマーの私でも、これまでいろんなゲームを全力で楽しんでこられたし、 今だって それが出来なくなったら、本当に困る。 だけど、このNevaだけは、わけが違った。 「この子」が唯一の我が子で、 リセットされたら それはもう 別の子だ。 …という感覚にさせられる。 最初から最後まで、「この子」の命を守り 共に戦いたい。 なかったことになんて 出来ない。 だから私達は、 どうしても死ぬわけには いかぬのだ。 …なんて、重過ぎる感情移入も甚だしく、のっけから なんともオカンな気持ちにさせられていた。 私の心の、デジタルからは一番遠いところ、 一番柔らかいところに ぶっ刺さり 容赦なく揺さぶってくる、 つまりNevaは 「母性直撃型」ゲームだった。 たまごっち とかの類い? いやたぶん もうちょっとタチが悪い。 …完全にやられた。 リリース前のプロモを見た時点で。 ちょっと涙ぐんで、必ず購入すると決めた時点で。 静かで美しくて優しくて だけど淋しげで儚くて 最初から「我が子の成長」と「いつかくる別れ」を 想像させる。 圧倒的な没入感に浸りながら 静かで美しい世界を 愛するNevaと 二人旅する これは そんなゲームだった。 …もう一度 白状する。 私は、このゲームを最後までクリア出来なかった。 赤ちゃんだった Neva。 私の後ろを よちよち ついてきた小さな Neva。 言うことを聞かず、先に行ってしまう やんちゃなNeva。 いつのまにか私の背丈を越えていた Neva。 共に闘う相棒の Neva。 私を先導する 頼もしい Neva。 私を守るように闘う 強くて勇敢な Neva。 伴侶を見つけて 巣立っていった Neva。 子を連れて 戻ってきた Neva。 そして 次第に老いていく、Neva。 …この先にくる 結末の予感。 ここまでで 、もう無理だった。 私は、このゲームを、途中でやめた。 ここで、もう一つ白状すると、 いい大人な私だが、これまでにやったゲームで 泣いたことが、何度かある。 (it takes two の 象さんのシーンとか) (ティアキンでのゼルダの決断とか) だからNevaに関して言えば むしろ「最初から泣かせにきてる感じ」が 鼻につかないでもなく、それなりに警戒して始めたのだ。 でも、完敗した。 私は 愛犬をぎゅっと抱きしめて 鼻水をすすりながら思った。 …別に 大人が泣いたって いいじゃん。 …別にクリアなんかしなくたって いいじゃん。 そんなことより、「Neva… いかないで」 なのだ。 私は、Neva を通じて ゲームの世界の奥に広がる 深くて暖かい、デジタルじゃない かけがえのない 世界を旅した。 …そして 確かに 生命(いのち)の温度を 感じたのだった。 たまごっちには すぐに飽き、 いつしか どうぶつの森にも足を運ばなくなり、 最後には育児放棄してしまった… そんなあなたにも、是非オススメしたい。 →同じことの繰り返しじゃなく、確実に終わりに近づいていく感覚がある。 →敢えて クリアしない そんな選択肢もある。 だからもしも途中でやめたとしても 罪悪感を感じないで済む。 Nevaは新しい 母性直撃型ゲームだ。 そう。 「Neva」の意味は「新しい」だ。 新しい命が生まれ、去る命があり、 そしてまた、新しい命へとバトンを渡す。 そんな、コンティニューだけどコンティニュー出来ない世界観。 それが とても儚くて とても美しい とても 良いゲームだった。 あ〜ぁ。 こうやって また 新しい扉を開かれて 来年もまた、深いゲーム沼に落ちていくんだろうな、と覚悟した。
ツーポイントミュージアムのGOTY画像
Game of the Year 2025
ゆぐみ さん
ツーポイントミュージアム
私はこのゲームにめちゃくちゃハマってる。気がついたら220時間超えていた。 時間の概念が溶けるタイプのゲーム。 「ちょっとだけ触るか〜」が、命取り。時間が足りない。その危険さ込みで ぜひ遊んでほしい。 サンドボックス系好き。あつ森。マイクラ。ビルダーズ。ここらへんが好きな人は是非遊んで欲しい。 無限に作れちゃうレイアウト地獄 博物館、水族館、植物園、宇宙展示、お化けミュージアム。 テーマの幅がバカみたいに広い。シンプルにも作れるし、こだわれば永遠に終わらない。 ちょっと展示品を置くだけのつもりが 「やっぱこの角度のほうが良いな…」 「ここに照明置こう…」 「ここの導線が気に入らない…」 ってやってると数時間が経過している。 展示物は細部まで作られてて本当にリアル。 現実にはない物なのに「ありそう」って思えるクオリティ。「俺の考えた最強骨格標本」みたいなのや、来館者をピエロ化してしまう植物も出てきたりする。半魚人を捕まえる事だって出来る。 お化けミュージアムは、曰く付きの展示品はもちろん、あの世に探索に出かけてお化けを連れ帰り展示てきちゃうんだよ。ちゃんとたまに呪われるけど安心して?除霊施設に行けばいいだけだから。 やっぱりクセ強要素ってイイよね。このクセ強もミュージアムの一部になっていく。チーズまみれステージとか、チーズに塗れたナメクジ星人とか。チーズに飲み込まれて怪我をするとか。意味わからないけどめちゃくちゃ笑う。開発陣の「ふざけたい欲」が良い方向に転んでる。 来館者は一般客・研究者・親子連れ・観光客…までは普通の来館者だが、そこに吸血鬼・宇宙人・半魚人・チーズ星人・エルフ・ゴブリンとかが自然に来館して展示品を眺めてる。もう画面が常に賑やか。“混沌をどう上手く回すか”ってゲーム性が生まれててめちゃくちゃ楽しい。よく来館者とミュージアム職員の見分けがつかなくなるので、職員にはソニックの着ぐるみを着せてる。 そんな渾沌に満ちたミュージアムなのに、施設運営が至って真面目。 • 展示を減らしたら客が来ない • 人件費をケチると展示品の劣化が止まらない • 不衛生になれば客が来ない • 売店も売上も崩壊 最悪破産 • 施設が人気になると泥棒が増える • 設備投資しないと追いつかない ローン組んで、収支をプラスにして、設備直して、探索して、販促品を増やして……施設の規模がデカくなったから人員を増やして…… そんな中で応募してくる求職者が 全員キャラ濃すぎる。 • 真面目!努力家!ただし強欲 • 熱意120%!でもすぐサボる • 性格は最高!ただしどこでもポイ捨てマン • 低賃金でバリバリ働きます!真面目に働きます!たまにそこら辺にゲロ吐きます!  こんなクセ強求職者が多すぎる。しかもクセの弱い“まともな人材”を引くのはほぼ運。 「こいつ雇って大丈夫か……?」と頭抱えながら採用するのも、このゲームの醍醐味。いざという時は解雇も出来る。解雇するとめちゃくちゃ恨み節がとんでくるけどね。 泥棒の種類が悪ノリすぎて最高 • 変装して紛れ込む泥棒 • 地面を掘ってくるモグラ団 • 水洗トイレから逆流して出てくる怪しい奴 泥棒を捕まえるのは監視カメラ対処だけだと不十分。自分の目で見つけて警備員に投げ渡す実績まである。本気で“目を光らせる”ミュージアムゲーム、他に無い。 定期的に流れる館内アナウンス。これが意味がある様でない内容を喋っている。展示品の説明をしている様でしていなかったりする。たまにちゃんとアナウンスをする。緩い。 飽きる前に新要素が来る、終わらない。終われない。追加DLC、新ステージ、新職種、季節イベント。楽しい。時間が足りない。 ステージが増える度に展示も増えていく。 インディーゲーム『Vampire Survivors』『DREDGE』とのコラボもある。飽きるタイミングが無い。12月には動物園コンテンツが登場します!やったね! 展示物も来場者も泥棒も、クセ強スタッフも全部ひっくるめて、生きてるミュージアムを作る感覚がたまらない。 できれば同じ沼に落ちてほしい。楽しいから。 一緒に沈んだほうが絶対楽しいから。うん。みんな、ツーポイントミュージアムやろうぜ! 最近Switch2版も出たんだ!steamでもps5でもXboxでも遊べるんだぜ!やらない手はないよなぁ⁉︎ デジタルエディションを買うと、ミュージアム内にソニックを飾れちゃうよ! 一緒にミュージアム作ろう
九日ナインソールのGOTY画像
Game of the Year 2025
なずのは さん
九日ナインソール
「逃げないこと」「向き合うこと」 子どもの頃、スーパーファミコンでRPGに出会い「行き止まりを漏らさずチェックし、隠し通路を丹念に探す」楽しみを知りました。学業でゲームから離れ、再び戻ってきたのはWiiや3DS。 そしてPCへと至り、これぞ探索好きの私が求めていたものだ!とメトロイドヴァニアを買い漁ることに。 その代表格の『Hollow Knight』も、難易度にめげそうになりながら探索したさにプレイ。ちびっと攻撃しては逃げるピンポンダッシュ……もとい「ヒットアンドアウェイ」を覚えました。 そんな私のGOTYは、年始にクリアした『九日 ナインソール』です。 敵の攻撃をタイミングよく打ち返して反撃する「パリィ」を駆使して戦う、高難易度のメトロイドヴァニア。 プレステ文化を通っていない私にとって「パリィ」は知識は得たものの避け続けていた、できないアクションの筆頭です。 ストーリーモード(イージーモード)ならボタン連打で勝てるというレビューを見かけましたが、それはそれで気分が盛り下がります。しかし、良作メトロイドヴァニアと聞けば、「やりたい」気持ちが勝ちました。 ノーマルモードでスタート。最初の雑魚敵にやられました。 ……無理だ。 早々に諦めてストーリーモードに変更し、そこで気づきました。 ……ボタン連打でも無理だ。 難易度を下げたところで「やられるまでの時間が延びる」だけで、「パリィ」ができなければ倒せないのです。 もはや向き合うしか道はなく。 腹を据えて練習し、気づけばボス戦以外はカキィィン!という弾き返す音を楽しめるようになっていました。 年を重ねて減っていた「反復練習によってできるようになる」喜びを、久しぶりに味わうことができました。 また、このゲームには味わい深いストーリーがあります。 デベロッパーの過去作である『返校』『還願』は心霊ホラーで、史実や現実に根ざした重いテーマを扱っています。私は関心がありつつもその重さに耐えられず。 対して今作は、猫のようなキャラクターを主人公にしたアジア風サイバーパンク。寓話的に語られている分、マイルドで物語に入りやすくなっています。しかし、表現したい芯の部分は、変わっていないように感じました。 ややネタバレになりますが、このゲームには取り返しのつかない罪や後悔を背負ったキャラクターが多数登場します。 そのため「逃げないこと」「向き合うこと」が、静かに問われ続けるのです。 ゲームの終盤。主人公、そしてとあるキャラクターの変化が「ヒットアンドアウェイからパリィスタイルへと変わった私自身のプレイ体験」とが重なったときに感動が生まれ、ノーマルモードでクリアできずとも私なりに十分このゲームを味わうことができたのだと思えました。 そういうわけで、年始にこのゲームで「逃げずに向き合うこと」を学んだ私は、(年末の今『Hollow Knight: Silksong』でヒットアンドアウェイに勤しんでいる自分に矛盾を感じつつ)、いわゆる見る専を卒業したいと勇気を出してこの投稿をさせていただいた次第です。
ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズのGOTY画像
Game of the Year 2025
kamekiti さん
ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ
◯学生の頃に遊んで、衝撃を受けたゲームが、まさかの再登場。  EDまで駆け抜けて思った事は、「まさに完成版」の、一言でした。  ストーリーの加筆修正が凄くて、とにかく滅茶苦茶面白いです。  元のPS版と比べると、貴族と平民のテーマがブレていません。  納得する形で、元の話に、厚みが増したまま、ゴールインです。  厚みが増しすぎて、良くも悪くも、PS版とは別物だと感じる人も、多いと思います。  でも、根底は変わっていません。  だからこそ、例のシーンで、全く新しい衝撃を味わえる。  記憶を消して、もう一度遊ぶ事が出来るんです。  ストーリーが柱なので、詳しく説明出来ませんが、PS版を遊んだ人ほど、衝撃を受けると思います。  ゲームの難易度ですが、難易度選択があり、いつでも変更出来るので、未プレイの人も、気軽に遊ぶことができます。  ゲームバトルの部分ですが、左側に、一覧の行動順が表示されて、滅茶苦茶わかりやすくなりました。  ジョブやアビリティの調整も、かなり納得行くものになっていて、文句のつけどころがありません。  あのEDで、新しい衝撃を感じることができました。  文句無しで、今年一番のゲームです。
Clair Obscur: Expedition 33のGOTY画像
Game of the Year 2025
CREA38 さん
Clair Obscur: Expedition 33
【痛みと美の交差点】 HPが尽きるほど、彼女たちは血にまみれて輝く。 HPゲージは嘘をつかない。だが、『Clair Obscur: Expedition 33』では、真実のダメージは画面の隅のバーではなく、あなたの視線の先に直接叩きつけられる。 マットな黒い衣装を身にまとった遠征隊は、戦いを重ねるごとにその美しさを痛みで塗り替えていく。 HPが低下するにつれ、泥や埃に混じり、衣装に滲み出すのは新鮮な血の光沢だ。これは単なるダメージ表現ではない。 「信念」を持つ者が、それを貫くために支払う、血の代償を描き切った、唯一無二のシステムである。 私が思うこのゲームの核心は、キャラクターのHP汚染のグラデーション。 • HP 100%時は、完璧なまでのマットブラック。揺るぎない覚悟を象徴する。 • 10%以下の状態は圧巻だ。衣装は血と体液で濡れ、もはや「鈍く光る血まみれの鎧」と化す。 髪も乱れ、顔も血みどろだが、まともに見える両の瞳だけが、決して汚されることのない「信念の火」を強く灯している。 このシステムは、数値データを超えてプレイヤーの感情に直接訴えかけてくる。 戦闘は古典的なターン制コマンドバトルでありながら、敵の攻撃に合わせてノーダメージを実現するパリィ&カウンターシステムが、プレイヤーに一瞬の油断も許さない「剣戟の緊張感」を強いる。 血と泥にまみれた視覚的な「絶望」があるからこそ、パリィの成功やスキルコマンド入力の成功は、肉体が崩壊しようとも、信念が勝った輝きとして深く心に刻まれる。 この戦闘システムは、キャラクターの傷とプレイヤー自身の緊張を同期させ、類を見ない切実な没入感を生み出しているのだ。 惜しい点としては常に高い集中力が要求されるため、リラックスして楽しみたいプレイヤーには、絶え間ない緊張感が重荷になる可能性がある。また、強烈なビジュアル描写は人を選ぶ。※すぐさまリトライ可能で、難易度調整も出来るので解決していると言っても過言ではないです。 最後に『Clair Obscur: Expedition 33』は、その強烈なビジュアルと戦闘システムによって、従来のRPGの常識を打ち破った。 もしあなたが、美意識と痛みが交差する、唯一無二の緊張感を体験したいと望むのなら、この遠征隊への参加を強く推奨する。 貴方は、その信念を貫くために、どこまで汚れる覚悟があるか?
Hollow Knight: SilksongのGOTY画像
Game of the Year 2025
ヒヨスケ さん
Hollow Knight: Silksong
三千世界のシルクを紡ぎ 虫と朝寝がしてみたい
In Stars And TimeのGOTY画像
Game of the Year 2025
ぼっちざげーまー(ひかる) さん
In Stars And Time
皆様、deracine(デラシネ)というゲームをご存知でしょうか。 SIE JAPANスタジオとフロム・ソフトウェアが共同開発を行い、2018年に発売されたPSVR専用のゲームです。 森の中の奥深く、年老いた校長先生と6人の子どもたちが身を寄せ合う寄宿学校を舞台に、主人公は”妖精さん”となり、寄宿学校の子供たちの願いを叶えていきます。 前半は、子供たちの他愛もない願いを叶えるほのぼのとした物語が展開されます。 妖精の存在を周りに信じさせたい女の子にお願いされ、他の子へのいたずらを仕掛けたり、子供たちが(妖精さん(=プレイヤー)に向けて)音楽会を開いてくれるのを手助けしつつ見守ったり、といった具合。 VRゴーグルを通して子供たちと暖かな時間を過ごしていくうちに、プレイヤーは、どうかこの子たちの人生に幸せが訪れますように、と願っていることに気付くかもしれません。 そして、物語後半。 寄宿学校という鳥かごから一歩を踏み出した子供たち。 しかし、そこに待っていたのは、悲しい運命でした。 そして、止まった時間の中で、目の前で起こる悲劇を成す術もなく見守ることしかできないプレイヤー。 なんとかならないのか、とMoveコントローラーをめちゃくちゃに振り回しながら、VRゴーグル越しに涙する自分。 まさかデラシネを始めたときは、こんなに感情を動かされることになるとは思いませんでした。 “ゲームの主人公”と”自分”の壁が取り払われ、ただひたすら感情に飲み込まれる経験はこれきりでした。 そう、In Stars And Timeをプレイするまでは。 ------------------------------------------------------------- 冒頭でも述べましたが、デラシネはPSVR専用のゲームです。 加えて、PSMoveという専用コントローラー二本が”必須”という、ハードル激高なゲームとなっています。 つまり、VRゴーグルと専用コントローラーという、PS4からしたらまぁオプションと言わざるを得ないハードウェアをゴテゴテにつけた上で、視覚や聴覚、そして触覚をゴリ押しでジャックしてくるわけです。 まあ必須のツールが多いということは、それだけ最適解が狭まるし、発売当時はVRゲームが出たてで、ユーザ側も開発側も暗中模索の時期だったということもあるので、そこをドンピシャにハメてきたフロムソフトウェアとJAPANスタジオの技術力の高さは言うまでもありません。 それじゃあVRじゃないとゲームで感情移入ができないっていうのか!今更メタクエストなんて買う余裕ないぞ!という方、ご安心ください。 あなたがSwitch,Switch2、もしくはPS4,5、もしくはゲームがプレイできるPCをお持ちであれば、そして、ソフト代二千円プラスうん百円ほどの所持金をお持ちであれば、in Stars And Timeを買ってください。 物語は、世界を闇に落とそうとする魔王との戦い……の一日前から始まります。 ひょっとしたら最後になるかもという思いを胸に秘めつつ、仲間ととも晩餐をともにし、床につく。 そして翌日、魔王の城へ赴き、そして—————— 気づいたときには、何故か魔王との戦いの前日に戻っていた。 ……という具合に始まるこのゲームは、魔王との戦いの前夜と当日をひたすら繰り返す、タイムループ系RPGとなっています。 永遠に繰り返される時間のなかで、主人公だけが連続した記憶、意識を持ち続けている状態(一人例外はいますが)。 今まで苦労してやってきたことも、時間が戻れば無に帰してしまう。そして、そこで仲間と結んだ絆さえも無かったことになり、また変わらない繰り返しが始まる。 そして、主人公を操作するプレイヤーは、そんな変わらない世界の中で奮闘を続ける主人公のほぼ唯一の理解者となります。 そう、デラシネでは、VR機器をして五感をジャックし、プレイヤーの感情移入度を高めていたのに対し、In Stars And Timeでは、プレイヤーの過ごす”時間”とそれに対する”喜怒哀楽”をジャックしてきます。 プレイヤーは、VR機器の用意がなくとも、強制的にゲームの主人公と感覚を直結させられるのです。 とはいうものの、タイムループ系のゲームだったら他にも名作が数多くあります。 シュタインズゲートだって、(僕の大好きな)レイジングループだって、プレイヤーは同じく繰り返す時の中をさまよう主人公の唯一の理解者となりえます。 ところで、シュタインズゲートもレイジングループも、2000年代に発売されたノベルゲームですので、当然ながらセーブ、そしてロードという機能がついています。 よくやるのが、選択肢を選ぶ前にセーブをしておき、片方の選択肢で結末を見届けたあと、そのデータをロードし、もう一方の選択肢の結果を見る……という具合に、選択肢の結果を回収する、というやり方です。 さて、この場合は、果たしてプレイヤーは本当に主人公の理解者となったと言えるのでしょうか。 主人公は時間をループした際、そのループの始点からロード地点に至るまで、それなりに骨の折れる過程を踏んでいるはずです。 それは、友達との他愛もない会話だったり、重要な場面での発言だったり、前のループで行った行動をそのままなぞったりと様々だと思います。 In Stars And Timeでは、タイムループが行われた場合、そのループの始点にきっちりプレイヤーを連れていきます。 そして、主人公が同じ会話を行い、同じ行動をなぞり、そのループでの試行錯誤のタイミングを計っている様というのを、まざまざと見せつけられることになります。 そして、その過程で憔悴していく姿も…… 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでは無かったぞ!』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでは無かったぞ!』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『大切な仲間たちとの絆があれば、きっと大丈夫。そのはずだ。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『何をわかりきったことをバカみたいな顔で喋ってるんだ?こいつらは?』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『何度も作り笑顔で同じリアクションして、自分がバカみたいだ……』 『この展開、前のループでも見たな。』 『嫌だ、こんなことを思うなんて。大切な仲間のはずなのに。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『この展開、前のループでも見たな。』 『いつまで続くんだ どうすればいいんだ』 『誰か、誰か助けて……』 上記はIn Stars And Timeをプレイする過程で私が思ったこと、そして主人公であるシフランが思ったことを書きだしたものです。 セーブとロードを駆使しつつ、ループものの主人公に感情移入していた気になっていたそこのあなた。 是非In Stars And Timeをプレイしてみてください。新しい扉が開けるはずですよ。 アニメ版『エンドレスエイト』以上の苦しみと絶望をあなたに。……苦しみを祈る! (ちなみに、自分はアニメ版『エンドレスエイト』をリアルタイムで観ていた者です。あれは辛かった。)
リングフィットアドベンチャーのGOTY画像
Game of the Year 2025
コンボイさとみ🍙 さん
リングフィットアドベンチャー
私が今年1番お世話になったゲームはなんといってもリングフィットアドベンチャーです。 2025年7月、2人目出産を終えた私の体はひどい高血圧に悩まされていました。 地区の保健センターで栄養士さん保健師さんと相談の上「運動と食事制限で体重を今から5kg落としましょう!」ということに しかし今年の夏は大変な猛暑。 生後1ヶ月の子供を連れて運動なんて…と思っていたらコロナ禍に買ったリングコンがこちらを見ている! これなら家の中でもできるな… 確か、リングフィットアドベンチャーはプレイヤーの体力に応じて少ない回数で運動ができたな…と思い出し4年ぶりに起動! 久しぶりに会ったミブリさんは運動をサボっていた私を叱咤することなく、迎え入れてくれました そこからは地道なトレーニングを…と思いきや、各運動の合間にリングの精から 「ヨシヨシ!」 「ナイス!」 「いいね!」 「その調子!」 と応援の掛け声が!これが励みになりました。 リアルな筋トレだと回数をこなしても誰も褒めてくれないので… ここでリングフィットアドベンチャーのシステムについておさらいをしますと 各コースを進むと敵が現れます。 敵とのバトルはターン制で、プレイヤーの攻撃手段として腕・腹・足・ヨガの4種(4色)に分けられた属性攻撃を組み合わせて戦います。 この時に事前に設定した自分の体力を考慮した(ゲーム内では運動負荷と記されています)トレーニング回数をこなすとダメージを与えることができます。 レベルが上がり、強力な一部のトレーニングを習得できると3体、5体の全体攻撃が可能! 1体ずつチマチマ倒さなくて良くなるのです! 一度に5体をぶっ飛ばすのは快感〜!筋肉も喜んでるよ! 物語が進むと、敵とリングの精の因縁など気になる要素も… ストーリーはありがちなものですが、だからこそどんどん進めたくなります。 さて、このレビューを書いている今実際に体重がどのくらい落ちたのかというと、2025年7月からマイナス7kgのダイエットに成功しています! (同時進行であすけんの食事管理もしていますが) 産後半年とは思えないほど自分の体がイキイキしています! 上の子16kgを抱っこしたまま20分歩いても大丈夫! やはり身体は資本… あなたのいつものゲーム時間から15分だけ、運動習慣にしてみませんか? リングフィットアドベンチャーでね
GRIS + Arise A Simple Story BundleのGOTY画像
Game of the Year 2025
YUSUKE|ゲームライフレベルアップ さん
GRIS + Arise A Simple Story Bundle
仕事が辛い時、色々あった時、疲れた時、 普段の自分だったら…楽しめるはずのビデオゲーム。 そんな時に "重たくないものを…"そう考えていた。 まるで待ち合わせをしていたかのように出会った。 内容よりもスクリーンショットが印象的であり、 まるで"ジャケ買い"をするような形から コントローラーを握る。 まるで美術館に飛び込んだような… 静寂で美しい景色がそこに広がっていた。 "テキストがない" しかし言葉や文章がないこの世界に、 私は《物語としてのメッセージ》が垣間見えた。 場面場面で、 「きっと、こんな想いだろう」 「たぶん、こう感じている」 主人公の《たぶんの想い》と、 プレイヤーの《きっとの考察》が、 重なるように両方感じるから不思議だ。 主人公がプレイヤーに…いや、 私が彼女に憑依しているような感覚。 「これはゲームをプレイしているのだろうか…!?」 この神秘的な体験は、心地が良かった。 ゲームではない、1つの芸術品のような作品。 結末を迎え、コントローラーをそっと置いた時、 スーッと涙が流れた。 現実世界に戻った時、 心が軽くなり、GRISに救われた私がいた。
サガ フロンティア2 リマスターのGOTY画像
Game of the Year 2025
ネコやん さん
サガ フロンティア2 リマスター
『術が使えなくても、あなたは人間なの。人間なのよ、ギュスターヴ』 石にさえアニマと呼ばれる生命エネルギーが宿っている世界の物語。 生まれもってアニマを持っていない(感じられない)ギュスターヴと、エッグと呼ばれるクヴェル(特別なOパーツみたいなもの)に翻弄されるウィル・ナイツ一族の2つのストーリーラインからサンダイル史を描く物語が1999年から、26年ぶりに帰ってきた!! サガとえばフリーシナリオ&複数主人公というイメージであるが、今作はヒストリーチョイスというシステムを導入し、時代の流れをギュスターヴ視点とウィル一族視点で見ていくんだけど、この物語が非常に秀逸!!しかも、浜渦さんが作曲した音楽が時代背景と一致しており、一気に引き込まれること間違いなし!! リマスターと言っているが、追加シナリオも多く、原作で語られなかった部分を、『しりたかった!!』という感想を持てるように補完してくれている神作品!!となっている。 4人パーティーなんだけど、今作はデュエルシステムが導入されており、1vs1で戦うかパーティ戦にするかも選択出来、奥が深い戦闘となっている。 初見の人には、ギュスターヴ編のサウスマウンドトップの戦いに何の知識も無く挑んでもらいたい。サガという無慈悲なゲームを感じれること間違いなしだ!!

ゲームと出会う

みんなのGOTYからイチオシゲームをご紹介!

サイレントヒル2のゲーム画像
サイレントヒル2
あの町が恋しいのだ
あの町が恋しいのだ。
それは思い出のガラス窓越しではなく、
決して懐かしさに飾り立てられた上部だけの「昔のまま」ではない。
ライチ のGOTYから
地球防衛軍6のゲーム画像
地球防衛軍6
ストーリーが一番良かった
ストーリーが一番良かった。
各兵科の新武器や装備枠の増設といった調整はとても良かった。
『地球防衛軍6』が、私のGame Of The Year 2022になります。
agari(アグアリ) のGOTYから
Clair Obscur: Expedition 33のゲーム画像
Clair Obscur: Expedition 33
『Expedition 33』はFF病を
冒頭から心を鷲掴みにされた。
圧倒的な絶望感。サブカル厄介おじの心臓が高鳴った。
こいつは、FF10の正統進化だ。
むらしゅん a.k.a サブカルク〇野郎 のGOTYから
ゼルダの伝説 知恵のかりもののゲーム画像
ゼルダの伝説 知恵のかりもの
純粋に子供と楽しく遊べるゲーム
ゼルダ作品で初めて「ゼルダ姫」が主人公となったこの作品
「純粋に子供と楽しく遊べる」ゲームだったところです
親と子がフラットな立場で一緒に謎解きを楽しめる
ゆうたろー@オタクの娯楽 のGOTYから
The Last of Us™ Part II Remasteredのゲーム画像
The Last of Us™ Part II Remastered
深く刻まれる貴重な体験
物語の理解が一時的に難しくなることもあった。
この視点の入れ替わりこそが、本作の最も優れている点であり、
物語のクライマックスにおいて、失ったものの大きさを静かに突きつける需要な役目を果たすことになる。
バル のGOTYから
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投稿いただいたみんなのGOTYから、毎回気になるレビューをひとつピックアップして話すポッドキャスト番組を始めました。
毎月第1・第3木曜日0時配信。