…しばらく 気を失っていた…
気がついたら、女が立っていた
知らない女だ…たぶん
その横に、男がヒトリ
やはり、知らない男だ…たぶん
…そして、私はといえば…
すでに、死んでいた
上記の言葉と【死】から始まるアドベンチャーゲーム
1晩の制限時間で真実を暴き出すスラップスティック的な展開はゲームの辞め時を忘れ、気が付けば真相にたどり着いた人も多いのではないでしょうか?
ネタバレせずに遊んで欲しいという公式のリリースがあるほどの衝撃の展開が待ち構えているミステリーアドベンチャー。もともとミステリーを書くほどに好きな私が攻略中予測していた展開を遥かに逸れ、そして納得の収束を迎えたのは、例え原作が産まれて永い時を経た今にプレイしても変わらない衝撃を与えてくれることと思います。
例えばコース料理を平らげた後に思う、提供してくれた一つ一つの料理に思いを馳せる様な感覚で、途中まで「これはミステリー…なのか?」と疑問を持ち始めるシナリオ進行とキャラクターの動きのうるささが【死】をテーマにしているのにどこかポップで、慣れてきてしまうと今作の世界観によりのめり込める様になり、気が付けば他では味わえない感覚とキャラクター達に対しての愛着をもって遊んでしまっている。現世にすこーしだけ介入して物を動かしたり、電話を鳴らしたり、回線を使って高速移動したりと整合性はどこへやら?…と見せかけて、タネを明かせばしっかり説得力のある理屈を教えてくれる。シンプルな操作で遊べるけれど、かなりクセの強い攻略もあるので、たまにはツッコミながら最後の真相までたどり着いて欲しい。
…ここまででも推せる作品であるけれど、今作をGOTYに挙げた理由は他にもある。
今作HDリマスターに当たって、ユーザー側がまず一番に疑問に思ったであろう。
*DS作品を現在のプラットフォームでどのように遊べるよう移植するのか?
正直、DSで遊ばなかった私個人で言えば、そもそも別画面で何を表示していたのかリマスターをやっただけではわからない程に自然に遊べた所がGOTYに選んだ最大の一点。(いやホントにどうやったんやろか…??)
そして昨今まで移植がされてこなかった知る人ぞ知るDSだけゲーが沈黙を破ってリリースされた事で、今まで若干諦めていたDS作品の移植が今後増えてくるのではないかという期待を膨らませてくれたことと、将来待ちに待った作品が出るのではないかという欲と希望に満たされている今年の私でした(; ・`д・´)