みんなのGOTY

Game of the Year 2023
Hasi-lula さん
7 Days to End with You
なんだろう。これは。 目覚めると記憶喪失で、知らない人と2人きり。知らない言葉でひたすら話しかけてくるだけ。 様々なものをクリックし、その時の言葉を状況、表情などから推理して、ひとつずつ未知の言葉を自分なりの言葉に置き換える。 それが正しいかは分からないので、途中で何度も修正していく。 翻訳した自分の言葉で、徐々に言っている事が分かるようになっていく。 未知の国で新しい辞書を作る学者の様な気分というか。 なんだろう。これは。楽しすぎる。 でも、ほとんど意思疎通できないまま7 days to endしてしまう。涙。 (タイトルだからネタバレじゃないよね) それじゃ悲しいので、何度もトライして辞書を修正して親睦を深める。 そうすると、今度は何故自分が記憶喪失なのかといった物語の真相に気がついたりつかなかったり… 最終的にはBGMを聞いただけで涙するようになった自分です。 翻訳によって、話の意味も違ってくるので、それぞれのストーリーが生まれる。 是非多くの人にやって頂き自分なりの話を聞いてみたい。
Game of the Year 2023
オレンジ色のイルカ号 さん
A Space for the Unbound 心に咲く花
この作品と出会ったのは、女子高校生と男子高校生が楽しそうにしているカバーアートのおかげです。 廊下のような場所を制服姿の2人が楽しそうに走っているシーンが描かれているのですが、なんだか青春の1ページを表しているようで、とても興味を持ったのを覚えています。 1990年代のインドネシアにある田舎町が舞台となりますが、優しい色味を用いて細かいところまで書き込まれたドット絵の世界は、これまた優しいBGMも加わって、見ているだけでも心が落ち着きました。 学校のクラスマイトや町の人と会話してみても、ここだけ時間がゆっくりと流れているような感覚にさせらるような穏やかさです。 ひょんなことから人の心の中に入る込める特殊能力を手にすることになるのですが、穏やかな世界とは異なり、とても特徴的て魅力的な世界が広がっていました。 このギャップをぜひ堪能してほしいと思います。 物語は、町の人たちと触れ合いながら、上記の特殊能力を用いて、その人の心の棘を取り除き、花を咲かせることによって、進んでいきます。 ちょっとしたことから手にした特殊能力を用いて小さな問題を解決するところから始まって、次第に大きな問題に直面していく物語は、読み応えのある小説のようです。 男子高校生のアトマと女子高校生のラヤとの関係やラヤの心の中の思いなどをぜひ感じていただきたいと思います。 私の中では、とてもハマってとても楽しく遊ぶことができた秀逸のアドベンチャーゲームでした。
Game of the Year 2023
音亀HARU◆サウンドクリエイター◆ゲームと音楽とポッドキャストと さん
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
『よくこんな絶妙なゲームを作れたもんだ…』 と、プレイしながら何度思ったことか (your)GOTYに何を選ぶかは、人によっていろんな思い入れや判断基準があって選ぶだろうけれど、僕は2023年このタイトルを遊んだ時から「これは間違いなくGOTYにするだろう」という予感がしていた。 ゲーム全体のメカニクス、音楽、システム、効果音、演出、プレイボリューム、バランス、ワクワク、クリエイティビティ、などに加えて 前作からの変化、ターゲット層の広さ、あの物語、あの物量。 どれをとっても高水準。それでいて絶妙に 「やりすぎて無い」と思えるのがすごいところだと個人的には思う。 プレイしている中でほとんど「無駄」と思えるものがなく、 探索したりものを壊したり敵を倒せば何かしらアイテムが出るし、アイテムは投げてもいいし、スクラビルドで武器屋や弓の付加効果に使ってもいいし、料理に使ってもいいし、こんなに自分のクリエイティブ許容してくれる仕組みのオープンワールドがあったろうか。ある意味クラフトゲーよりクラフトゲーかもしれない。 自分の冒険の仕方によって集まったアイテムを次の冒険の中でどう使うかは自分のアイデア次第なのだ。 それに加えて、ゾナウギアという言ってみればレゴのようなパーツの組み合わせでいろんなものをクラフトできる仕組みも丸っと新規で入っている。 それを使ってくれと言わんばかりの広く探索しがいのあるフィールドもひらめきを試される祠も(人によってはうんざりしそうなほどw)ある。 任天堂の「遊びとは何か?」の全力が叩きつけられながらも、それが絶妙に押し付けがましくないのだ。気持ちいいようにこちらの好奇心を引き出されている感覚である。 惜しいところが思いつくとすればSwitchのスペック不足だけくらいしか思いつかないというのが逆に凄みである。 とはいえ現世代のゲームハードとして比較的非力なスペックのSwitchだからこそ生まれた抑制の効いた表現の数々なのかもしれない、と思わないこともない。少なくとも超大作なのに、そこまでとっつきにくくないというのは、ゼルダだけに限らないが本当に任天堂はそういう会社だなと改めて感じる。 任天堂の新たな金字塔になるであろう本作を2023年のmy GOTYとしたいと思います。
Game of the Year 2023
につすい さん
ドラゴンクエストⅣ
2023年、プレイしたゲームは色々なジャンル、ハード、年代を越えて100本以上。 その中でクリアしたゲームは約3割。 物心つく頃にファミコンに出会いもうすぐ半世紀を迎える自分が数々のゲームの中から今年1番だと自信を持って言えるのはドラゴンクエストⅣ(DS版)です。 シリーズの中では圧倒的に人気のある「Ⅲ」(実際自分も去年までは「Ⅲ」が最高峰だと思っていた)がストーリー、音楽など評価も高く何故今更「Ⅳ」を推すのかと問われると自分でも上手く説明出来るのか自信がありませんでした。 正直な所「Ⅲ」も好きだし甲乙つけること自体がおこがましいかも知れない。 しかし、そんな中でも「Ⅳ」を推したい理由は、自分自身が歳を重ねて得た色々な経験からこのゲームに感情移入出来る年齢に達したという事が1番の理由だと思う。 少し説明すると今作はシリーズ初のオムニバス形式でストーリーは進み、主人公は第五章からプレイヤーとして登場します。 スタート時から主人公の住んでいた村は襲われ天涯孤独の身となり目的も無いまま村を出ていくのですが、その時の悲しい感情を表現するようなフィールドBGMが胸を熱くするのです。 FC版が発売された当時、プレイする時にはこんな感情は生まれなかったのに過ぎ去りし時は僕にこんな感情を残してゆきました。 プレイを進めると導かれし者たちが集結してフィールドBGMも一転してとても力強いBGMに変わるのも感情を表した素晴らしい表現なんだと今なら思えます。 2023年、12月1日にリリースされたドラゴンクエストモンスターズ3はこの「Ⅳ」の登場人物の1人ピサロが主人公のお話。(まだプレイしていませんが) そのドラゴンクエストモンスターズ3のCMでも件のBGMが使われていたりして、ただただ胸が熱くなる自分が居ました。 アリーナ姫やトルネコなどなど各キャラクターに人気があるのも「Ⅳ」の特徴で、ピサロが主人公になってゲームが発売されると聞いた時は素直にテンションが上がり家族にその姿を隠すのに大変でした。 少し話がそれましたが、それ程にストーリーやBGMで熱くなり、時には目頭も熱くさせた2023年のゲームはドラゴンクエストⅣでしたのでYOUR GOTYとして初めてレビューさせて頂きます。 長文駄文申し訳御座いません。 皆様のレビューも楽しく読ませて頂きプレイするゲームの参考にしたいと思います。 このような企画を考えて頂き ありがとうございました。
Game of the Year 2023
kyonseem さん
DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT
初期版購入に乗り遅れたまま時間が空いてしまい、気付けば期間が空いてしまった本作。ディレクターズカット版が発売されるということで発売日に購入しました(が、その後プレイしないまましばらく寝かせてしまいました…) まずゲームの全体的な感想としては「こんなゲーム初めてだ!」というものでした。『配達』という他ゲーならサブクエスト扱いのものがメインコンテンツとして据えられながら、いつまでも楽しめる奥深さと新鮮なゲーム体験を提供してくれました。 シナリオ面では、子どもがまだ小さい私には深く刺さるシーンもあり、音楽の挿入タイミングにもやられて終盤は泣きじゃくりながらプレイするという経験もできました… 色々なゲームをやり尽くしてゲームによる刺激が少なくなってきていた私にとって、非常に貴重な体験でしたし、ゲームというメディアの可能性を大きく感じられた一作となりました。普段よくゲームをする方にこそ、1度手に取ってプレイしていただきたいと思います。
Game of the Year 2023
いざし〜🔥 さん
ライザのアトリエ3 〜終わりの錬金術士と秘密の鍵〜
Twitterで突如「ふとももがデカすぎる自称なんてことない普通の女の子」として脚光を浴び、またたく間に人気コンテンツとなったライザのアトリエ。そしてアトリエシリーズでは異例の三部作目として生まれた「ライザのアトリエ3 終わりの錬金術師と秘密の鍵」。 今回はこのゲームがいかに素晴らしいゲームだったという話をさせてほしい。 ライザのアトリエは「成長」そして「青春」の物語である。 村々での窮屈な暮らしに飽き飽きとし、それを変えるべく錬金術師になった1。 昔の友達を想い村から飛び出し、都会へと歩みだした2 どちらもライザリン・シュタウトという「少女の成長」と「仲間との青春」を描くストーリーだった。 3も例にもれず、舞台は1の村に戻り、そして1とは比べ物にならないライザの社会とのかかわり方、そして本人たちの考え方の変化に驚く。 そして、ライザのアトリエ最後の作品として、「青春の終わり」を描く物語である。 秘密の錬金術師シリーズを締めくくる作品として100点満点の終わり方であり、プレイ後「本当にライザのアトリエは完結してしまったんだな」と否が応でも納得させられてしまい、しばらくは涙が止まらなかった。
Game of the Year 2023
bAnjo さん
Bomb Rush Cyberfunk
『Bomb Rush Cyberfunk』は、20年以上前にドリームキャストで発売された『ジェットセットラジオ』に影響を受けまくったゲーム、いわば令和に蘇った『ジェットセットラジオ』だ。 トゥーンレンダリング調のグラフィック、独特なキャラクターデザイン、ストリートカルチャーへの愛など『ジェットセットラジオ』の雰囲気がほぼそのままと言っていいほど再現されている。 プレイヤーは、あることをきっかけにサイバーヘッドになってしまったグラフィティライターの”レッド”を中心に、仲間とともに”ニューアムステルダム”のストリートで名声を上げ、制覇するために街中にグラフィティを描き、スケートボードやインラインスケートなどでトリックを決めていく。 ゲーム内で挿入される音楽は、日本語チルホップ(これは地味に驚いた)やフューチャーファンクなどのモダンで表情豊かな楽曲が多数収録されており、『ジェットセットラジオ』シリーズの作曲家である”長沼英樹”さんも参加している。 操作感やアニメーションは『ジェットセットラジオ』シリーズに忠実ではあるが、現代の操作感にチューンアップされており、街滑りやグラフィティアクションが爽快で楽しい。ジャンプ後にもう一度ジャンプボタンを押すと前方に少しブーストができるなど、『ジェットセットラジオ』ではできなかった痒いところに手が届いている。 また、ストリートダンスの要素が加わっており、物語を進めることでヒップホップ、ハウス、ブレイキンなどのダンス(エモート)が習得できる。これを各エリアに複数設置されている”フロア”で行うと、仲間になったヤツらがゾロゾロと集まってきてキャラクターの変更ができるのだが、キャラクター変更後も皆各々のムーヴをしており眺めていて楽しい。サイファー最高である。 個人的な不満点は、終始ノリノリな雰囲気かと思いきや意外とシリアスな物語、警察との戦闘が面倒で不親切であることだ。 総評として、『Bomb Rush Cyberfunk』は、『ジェットセットラジオ』シリーズのファンや、ストリートカルチャーに興味がある人にとっては間違いなく楽しめる作品であるが、ほぼ『ジェットセットラジオ』であるがゆえに本作だけが持つ新鮮さや斬新さはあまり感じることができない。しかし、本作のようなゲーム自体が希少な存在なだけに今後も僕のマイベストゲームに残り続けることは間違いないだろう。 プレイ時間も比較的コンパクトなので興味があればぜひプレイしてみてほしい。 最後にセガさん、”真のジェットセットラジオ”待ってます。 ※TGAでジェットセットラジオの新作開発中とアナウンスされました。現場からは以上です。
Game of the Year 2023
こーだい∞ さん
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
どこまでも自由なゲーム。 遊んでいてワクワクが止まらない。 前作ブレスオブザワイルドの正統進化であり、全く新しい体験。 ストーリーも王道で素晴らしい作り。 最高の神ゲーでした!
Game of the Year 2023
テイタン🌽🐧⚡️ さん
TUNIC
今年もなんだかんだで良作、秀作をプレイしながらも、「いい作品だ。でも、一番じゃないよな、、」と年末が近づくにつれ、気がつくとgotyを探して焦っていました。探すものでもないのにな、、そんな変な焦りの中、ゲームパスに飛び込み、良い作品だと評判を聞いたアドベンチャーゲームをやってみたが、何度も寝落ちし、やはりアクションゲームがいいな、しかし、大作やる時間はないしどうしよう、、と作品群を見てた時、去年やってみたかったけど、難しいってきいたtunicが目に留まり、でも、グラフィックは好みだし、それなりにアクションゲームもできるようになったし、やってみるかと、プレイ開始。なかなか戦闘は難しく、弱いから慎重に、、ああ、またやられた!もう一回、ああ!今度こそ!眠気など微塵もでず、気がつくと、その世界観を楽しんでいました。疑似3Dというか視点がほぼ固定されて裏側がどうなってるのか見えないのだが、それを利用したギミックが秀逸で、ああ!なにこれ!ここにつながってたの?!さっき通りすぎたのに、ここから入れてまさかあの場所と繋がってたなんてわからないよ!とワクワクする自分がいました。アイテムで行けなかったところに行けるようになる、これはゼルダやメトロイドヴァニア系の面白いところですが、この作品は気がついていたら実は行けてたんだよみたいなマップ等の作り方がうまいんですよね。もちろんショートカットもできるようになってたり、実はとびらに答えがあったりと、遊び心満載。デザインはかわいいし、戦闘難易度は多少高いがそれも含めてのやりごたえで、ああ、またこんなゲームしたいな!っておもえる素晴らしい作品でした。オープンワールド的なものでなく、あえて仕切られた箱庭で沢山の遊びをとりいれて、説明書までギミックとして使う上手さが最高です。シナリオや、設定など各々とり方感じ方があると思いますが、僕はアクションとそれに伴うギミックやステージ、マップの配置バランス等が秀逸でそれがこの作品の満足度の高さだと思いました。ちょっと残念な点は正直長いコマンド入力は好みではないwやっぱりアクションで解決させてほしいかも。これは好みですねえw
Game of the Year 2023
Keitoku さん
レッツプレイ!オインクゲームズ
基本的に私はソロゲーマーである。なぜなら人が怖い怖い病を患っており、オンラインゲームをプレイするには、まず緊張と恐怖の山を乗り越えなければならぬから。ゲームを始めるまえに2つの険しい山を登るのは正直しんどい(「Jusant」でひたすら登っていくゲームは楽しかったですけどね!)。 ゲームは私にとって、苦しみからの一時避難所のようなものであり、創造された別世界で自由に楽しむためのものなのだ(もしくは緊張と恐怖そのものをホラー要素のあるゲームで楽しむもの)そんなゲームでわざわざリアル困難にぶち当たって、乗り越えなくても良いよね?ということで、基本ソロゲーム愛好家なのである。 それゆえ映画的なストーリーをインタラクティブに楽しむものや、操作感が心地よいローグライクなアクションゲーム、死にゲー等が好物である。今年プレイした中では「Ghostwire:Tokyo」「超探偵事件簿 レインコード」「Lies of P」「TUNIC」「COCOON」などグラフィック、ストーリー、アクション的に質の良いゲームをたくさんプレイし、楽しませてもらいました。 しかし今年どのタイトルが「YourGOTY」か?と振り返ってみると、ボードゲームをデジタル化した「レッツプレイ!オインクゲームズ」が一番ふさわしいじゃないか?と思う。オンラインでほぼ初めて集まった4~5人が「海底探検」や「エセ芸術家ニューヨークへ行く」をわいわいボイスチャットをしながら楽しめたのは、時間的には2時間ほどではあったが、素晴らしい時間でした(緊張の山登りをしたので、冷汗はしっかりかきましたけどね!)。 これからも私は基本ソロゲーマーだろう。でも、たまには冷汗をかきながらも、一緒にゲームを楽しむ時間も少しずつ増やしていく。そうできたら、より良いゲームライフを送れるようになるんじゃないか?と感じられたゲーム年でした。そういうわけで私のような人も、全然そうでない人もぜひ一度「レッツプレイ!オインクゲームズ」