みんなのGOTY

Game of the Year 2025
agari(アグアリ) さん
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
ファンタジーな異種族が共存する現代社会。そこで営まれる夜にしか開かないコーヒー店。その店長として、様々なお客さんとの会話を楽しむノベルゲーム。 お客さんのざっくりとした要望に合ったコーヒーを入れられるかでストーリーに変化が生まれる仕組み。話の大筋は1本道だが、提供したコーヒーを飲んだあとの会話が少し変化する。要望通りなら、それぞれのエピソードの真相が明かされるエンディングへと繋がり、要望とズレた飲み物を提供してしまうと大事な部分は口をつぐんでしまう。 会話のテンポはやや独特であるが、落ち着いて話せる夜の静かなカフェというシチュエーションと、ゆったりとしたBGMがとても良い雰囲気。これが「チル」というものか、と初めての感覚を覚えたのも本作である。 私は図らずも、このシチュエーションと同じように、夜眠る前の周りが静かな時間帯にプレイしていた。そのせいか、ゲーム内の雰囲気と良くマッチし、とても自然に没入できた。 2周目以降は攻略サイトに頼りつつも、すべてのエピソードの真相が見たいという欲が途切れず、一通り遊び終わったあとの満足度は非常に高かった。 また、本作は毎日少しずつ進めるのにちょうど良いボリュームでもある。ゲーム内では「1日」ごとに区切りよく進行していくため、私は「リアルな1日で、ゲーム内の1日分だけ進める」というスタイルで進めていた。私にとっては、それがちょうど良かったのかもしれない。最後までモチベーションを維持したまま楽しむことができた。 コーヒートークシリーズの何が一番良いかと問われれば、私は「雰囲気と、ささやかな心の交流が垣間見えること」と答える。 登場人物たちはそれぞれに、大小さまざまな問題を抱えている。こちらができるのは、その人のことを想った”あたたかい一杯”を提供することのみ。そのたった一杯のコーヒーが、ほんの僅かに心を解きほぐす。悩み事を抱えながらフラッと入ったこの場所に、自分は受け入れられたという安心感があるのかもしれない。お店に入ったときには口に出すつもりのなかったことを打ち明けられたり、それをたまたま聞いた他のお客さんとの繋がりや新たな関係性が生まれたりもする。心と心の距離がよく見える。 そして何より、皆、言葉選びが穏やかで優しさに満ちている。とても心地よいのだ。 何日もかけ、ゆっくりと紡がれていく視えない糸。表情や会話の間(ま)から感じ取れる心の機微。彼らはそこに存在し、それぞれの人生を生きている。その行く先を見てみたい。そんな気持ちがモチベーションとなる。 人の話に耳を傾けるのが好きな方なら、本作もきっと気に入るはずだ。 ストーリーは前作からの続きモノであるため、今からプレイするなら前作『コーヒートーク』からのプレイを推奨する。もちろん、本作『エピソード2』からでも楽しめなくはないが、前作から続投しているキャラたちの背景を知っているとより深く理解が進む。 そして、惜しむらくは、作者であるモハメド・ファーミ氏が本作『エピソード2』のリリース前に急逝していること。本作には、その件に関連した隠し要素もあったりする。気になる方はゲーム内容だけでなく、周辺情報も調べてみるとより味わい深く感じられるだろう。 そう、まるで彼らに淹れてきた”一杯のコーヒー”のように。 お気に召すかどうかは、もちろんあなた次第。 私にとっては極上の一杯となった本作が、今年のMyGOTYである。 (プレイ時間:約13時間)
Game of the Year 2025
YOMONI さん
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH
正直、前作プレイから何年も経ってるのに「同じことやってる」と感じたり、「ルーの存在感の薄さ、愛情の湧かなさ」に不満があったり、「俺より仲間が多くて、サムは淋しくないだろ」などと思ったりはした。 でも正直になれ。 40過ぎのオジが145時間も毎日プレイし続けたんだ。 GOTYじゃない理由なんてあるのかい?
Game of the Year 2025
つきいち さん
アルパカボール オールスター
皆でできるゲームと聞いて、 何を思い浮かべるだろうか。 マリオパーティ? スマブラ? エアライダー?? 私は、それらの大名作を差し置いて、 まず大暴れするアルパカが脳裏をよぎるようになってしまった。 そんな2025年だった。 --- 今年はSwitch2の発売で大いに盛り上がった。 私は僅かな課金をケチってNintendoオンラインに登録していなかったせいで公式の抽選対象から弾かれ、逆に意地になって抽選に申し込みまくり、結果当選した。 発売日に手に入れてはしゃいでいる中、ちょうど近い日程で友人夫婦が近況報告しに家に来る予定があったので、一緒にやろうと声をかけた。 友達と集まって皆でゲーム…なんて素敵な響きだろうか。素敵ついでに百貨店でワインを買った。楽しむためには努力を惜しまない。 しかし、人と集まってゲームをする時にどうしても問題になるのが、“実力や熟練度による戦力差”である。 「コントローラなんて久々に握ったよ!」と言う人や、そもそもゲームが日常に存在しない人。皆が存分に楽しめて、かつ、ゲーマー側も手を抜いたりしなくて良い。 そんな都合の良いゲーム持ってたっけな…と悩みながらホーム画面でゲーム一覧を眺めていると… いつぞやにセールで買ったきり触っていなかったゲームが、じっとこちらを見つめている気がした。 それが今年のYourGOTY、 「アルパカボール オールスター」 である。 --- 「アルパカボール オールスター」 スマッシュブラザーズDX、みたいな名前の響きをしているが、別に続編でもデラックスエディションでもない。 アルパカボール オールスター、 という名前のゲームなのだ。 正直、ゲームの内容も、 何に惹かれて買ったのか覚えてない。 公式サイトを見ると、 「アルパカとサッカーを! この陽気でカオスな物理学的なパーティーゲームでトロフィーを獲得しよう!」 と書いてあった。何も分からん。 今物理学って言ったか??? 実況動画も上がってたが、 「調べずに挑んだ方がきっと面白いよ」 と脳内の自分が囁いたので、友達と集まる日まで起動せず温めていた。 そして当日。 友達夫婦とご飯を食べて、ワインを飲んで、 ついにゲームを起動。 テッテレッテッテテッ、ピィーッ(笛)⤴︎⤴︎ 起動するやいなや、馬鹿みたいなジングルと共にタイトルが現れる。 画面には大暴れするアルパカたちと破裂するクラッカー。 バックではおっさんの陽気な歌。 ひと目で分かる。 バカゲーだ。 内容はまだ全く分からないが、 まぁ多分サッカーをするゲームなんだろう。 どこかのボタンでボールをキック出来て、凝ったゲームなら必殺技のひとつくらいあるかもしれない。 ピンと来てない友達を尻目に適当にボタンを押すと、すぐに試合ルール設定画面へ。 話が早い。 設定でボールを爆弾に変えられたように見えたが、見なかったことにして進む。 チーム分けするよう促され、いそいそと2チームに分かれるアルパカたち。 決定ボタン押下して、ついに試合開始。 …の前に、まず画面に操作説明が表示された。 あぁ良かった、ちゃんと説明あるんだ。 ふむふむ、スティックで操作ね。えーっと、シュートはどのボタンで…と確認していると突然 ピィーーッ!! とホイッスルが鳴り、無情にも試合開始。 操作説明、時間制限あり(2秒ぐらい)。 訳が分からないままフィールドに放り出されたアルパカたち。 我々に何をしろと言うのか。 ゲーム画面は見下ろし型の2D形式。 一目でフィールド全体が見れるようになっている。 フィールドを眺めると、ふと、中央にボールがちょこんと置いてあることに気づく。 気づくや否や、 なるほどあれを取ればいいんですね!!?とフ全アルパカがボール目掛けて突っ込んでいく。 衝突。 爆散。 崩れ落ちたまま操作不能となるアルパカ。 ボールは弾けて彼方へ。 なんだこのゲーム。 この時点で、まだどのボタンがキックなのか知らない。そもそも蹴るという概念があるかすら分からない。操作説明は消えた。 とりあえず試しに適当なボタンを押す。 するとなぜか首を振り回し始めるアルパカ。 なんだこれ、これでボールをしばけってこと? 他にも触ると分かる、操作性の異常さ。 アルパカはなぜか地面を滑るように進み、えげつないほどに慣性がかかる。 これまでそれなりにゲームを色々とやってきたつもりだが、このアルパカはトップレベルに制御が効かない。 そんな中で的確に首を振り回しボールを操る?? 無理に決まってんだろ。 慣性に抗いながら、 モタモタとボールを追いかけ、 訳も分からないまま首を振り回し、、、 ピーッ!試合終了。 なーーーんにも分からなかった。 なぜか自由に動けてしまうリザルト画面で、 せっかく貰ったトロフィーを首で吹き飛ばすアルパカが映っている うん、なんだこのゲーム?? --- 混乱した頭をクールダウンしながら再びルール設定を見ていると、どうやら8人まで同時に参戦できるようだ。 それなら、次は我々vsNPCのチーム戦をしてみよう。 来いよNPCアルパカ共、華麗なボール捌き(首)を見せてやる。 決定ボタンを押し、試合へ。 意気揚々と入場する我々のアルパカ。 反対サイド、登場するシマウマ。 シマウマ!!!!? …いや、よく見たらシマウマ柄のアルパカだ。 なんなんだよこのゲーム。 全員の入場が終わり、試合開始。 の前に操作説明!! あっ待って忘れてたっクソっ消えないでっっ ピィーーッ!! 無情にも鳴る笛、試合開始。 またもロクな準備も出来ないままフィールドに放り出されるアルパカたち。 迎え撃つシマウマ達。 よく見るとシマウマは1匹だけ自陣に残ってゴールを固めてやがる。頭使ってんじゃねーよ。 〜しばらくモタモタとボールを追いかける時間〜 戦っていると、ふと、 敵シマウマの1人(1頭?)の体が光りだした。 あっ、これはスマブラとかで見るやつ。 必殺技だ!! そんなのあるの!?そんなアイテムとかどこにも無かったんだけど?? 経緯は分からないが、とにかく何かやばい事が起こるのだけは分かる。 ーーーここで問題です。 アルパカのサッカーゲームですが、 必殺技はなんでしょう? 1. 縦横無尽に駆け回れ!スピード強化 2. スーパーパワーだ!巨大化 3. 必殺技と言えば!炎のシュート 残念! 全て不正解! 正解は “アルマジロ射出” 前ぶれなくシマウマから放たれるアルマジロ。 殺意むき出しにこちらのアルパカ目掛け一直線。 避けるまもなく衝突、弾け飛ぶアルパカたち。 立ち上がれないアルパカ。 シマウマ、のそのそとゴールへ。 ピーッ!試合終了、アルパカの負け! 舐めてんのか!! ちょっとこれ、本気で勝ちに行かないといけなさそうだ。 再戦。 今度はキリンが出てきたがどうでもいい。 今度こそ勝つ。準備は出来ている。 試合開始、の前に操作説明。 待ってたよ、とスマホを構える友人。 そう、写真を取っておいて、一時停止でじっくり見る作戦だ。あまり人間を舐めるなよ。 改めて操作説明を確認する。 Aがシュート。やっぱ首振り回してたのシュートだったんだ。 Yがリバースショット。なにこれ? 試しにボタンを押すと、 アルパカの首が逆回りになった。 なにこれ?? 結局訳が分からないまま、右に左に首を回して戦っていると、また敵のキリン(アルパカ)の体が光る。 だからそれどうやるんだよ!! ーーーここで問題。 1度目の必殺技は、アルマジロ射出でした。 次の必殺技はなんでしょう? 1. 今度はカメを発射! 2. 強いぞ!ライオン登場 3. なんでもあり!恐竜が乱入 いいえ、全て不正解。 正解は、 “サイコキネシス” キリンが放った念力でボールが浮遊。 自由自在にアルパカをかわし、ボールはゴールへ。 ピーッ!試合終了、アルパカの負け! いい加減にしろよ??? --- 元々我々は「近況報告しようよ!」と集まったはずなのに、気づけばアルコールも抜けて、一心不乱にアルパカを動かしている大人たち。 悔しさから熱が入り、 罵声も飛び交う。 突っ込め!!いけ!!オラァ!!!あっクソ外した!やばいやばいカウンターだ戻れ!!なんだこいつ!光った!!やばいやばい!!アルマジロだ!!逃げろ!!なんやねんそれ卑怯やろ!!守れ!!ごめん俺動けない!! いけ!! やれ!!! ぶちのめせ!!!!!! …戦うこと2時間、 最後は友人の奥様が偶然魅せたスーパープレーが決め手となり、息絶え絶えにようやく「かんたん」の敵に勝つことが出来た。 笑い疲れたせいか、全力を出し尽くしたのか、 謎の溜息を吐く私たち。 とにかく、めちゃくちゃ疲れた。 めちゃくちゃ笑った。 --- 訳分からんバカゲー、楽しすぎた。 アルパカが首振り回して弾け飛ぶだけで、 こんなにも面白い。 操作方法が分からないから、実力差も産まれない。 勝っても負けても笑えるし、皆楽しめる。 ブルンブルン首回してるアルパカみてると、 なんか、最近真面目に生きすぎてたなと思った。 アルパカボールをしたこの数時間は、今年のゲームの中で1番、いや今年の全ての時間の中で1番と言っていいほど盛り上がった時間だった。こりゃもう文句無しのYourGOTYだ。 ありがとう、アルパカ。 皆もやろう、アルパカボール オールスター! 笑いすぎて筋肉痛になった。
Game of the Year 2025
フーミン/サブカルおうち委員会 さん
マリオカート ワールド
2025年は私のGOTYはSwitch2のローンチタイトルでもある、マリカートワールドです。 今年一年私自身の生活環境が大きく変わることが多い一年でしたが、そんな時にでも楽しく変わらずゲームを面白いと思わせてくれたのがこのゲームです。 ここからは、ゲームのことも話していきます。 まずは、基本的なレースの部分ですが、ここは変わらずとても楽しいものでした。 今作は次へ向かうコースの道中もレースとなっていてこれが比較的真っ直ぐな道多く単調に感じるかもしれないが、今作から初めて触るプレイヤーにとってはこのシンプルな作りはとても優しい作りになっていると思う。また、単調な道だからこそ、アイテムの重要性が大きく、使い所が良ければ、一気に一位に出来たりと、プレイスキルに左右されない部分があるのは、とても良いと思いました。 当然、今までと変わらず熟練のプレイヤーにとっても変わらず面白い要素があり、今作から追加された、ウォールランがあり、これを活用した、トンデモショートカットが今作もあり、各コースに存在するショートカットを決めれた時はアイテムがない時でも逆転の糸口になったりと今作もとても楽しいゲームとなっております。 ここまでは、今までのマリカーとそこまで変わりはありませんが、今作から新たに追加されたフリーランが今までにはないマリカーの遊びをすることが出来ました。 今までは、コースの中でしか自由に走ることが出来なかったが、フリーランでは自分の思うままに走ることが出来ます。この道中に走る際に流れるBGMがメチャクチャよく、レースの時はアップテンポの盛り上がる曲などに対して、こちらは、ドライブ中に聞いたら楽しい曲から、子守唄のようないろいろな曲が流れ、これが、レースに疲れた人、ゲームに疲れた人、仕事に疲れた人など、普段より元気はないけど、それでもゲームしたい時に特に目的もなく走ってるだけで私はとても癒されました。もちろんフリーランにも道中にいくつもPスイッチミッションやピーチコインなど、レースで役立つテクニックを練習出来る要素があり、なんとなく遊んでいても自然と上手くなっていく仕組みもあります。 Switch2が手に入ったら今作は是非とも遊んでみてもらいたい1作になります。是非機会があれば遊んでみて欲しいです。
Game of the Year 2025
Lava Yuki(ゆき・らわ) さん
テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター
私のGOTY 2025は『テイルズ オブ グレイセス エフ リマスター』です! 実は『テイルズ オブ グレイセス エフ』は、2009年に初めてプレイしたテイルズ作品で、これをきっかけに「テイルズ」シリーズを知り、すっかりハマっていきました。
15年後にリマスターとして再びプレイできるなんて本当に懐かしくて、最後まで心から楽しめました。 ストーリー:
ストーリーはどちらかというと王道のRPGなんですが、そこには片思いの恋愛や友情、家族愛といったふんわりと温かい要素がたくさん含まれていて、個人的にとても好きです。
子供っぽいと感じる人もいるかもしれないけど、昔少女漫画が大好きだった私にとっては、大人になった今でも可愛いなと思っています。
それに、テイルズシリーズの中で一番笑った作品もまさにこのグレイセスFです。スキットには冗談や可愛いユーモアが豊富で本当に面白かったです。 今作ならではのユニークな点といえば、「未来への系譜編」ですね。
多くのゲームでは、追加ストーリーはDLCとして販売されることが多いけど、グレイセスでは本編と一緒に収録されているのが嬉しいポイントです。
数時間でクリアできる短めの内容なんだけど、結婚や恋愛に関する会話やスキットが多く、少し恥ずかしく感じる場面もありつつ、女性プレイヤーとしてはとても好きでした。 キャラクター:
テイルズは、やっぱりストーリーよりキャラクターの魅力が大きいシリーズなんじゃないかな。
今作のパーティーメンバーは中々個性的でスキットでのやり取りが本当に楽しかったです。
特に、超真面目なヒューバートと、いつもフラフラしている能天気なパスカルの関係性がお気に入りでした。 女子力抜群のシェリア、可愛くて純粋なソフィ、モテモテのマリク、誠実で仲間想いのアスベル……全員が魅力的で捨てキャラは一人もいません。
リチャードは本編では色々不憫で少し可哀想だと思っていたけど、未来編では意外とふざけている場面も多くてすごく面白かったです。 戦闘:
グレイセスFといえば、やはり戦闘システムですね。
多くのプレイヤーからシリーズの中でもトップクラスだと高く評価されているようですが、私もまったく同感です。 MPのようなTP制ではなく、「CC」というシステムが採用されており、術技をテンポよく使えてコンボも繋げやすいです。術技を使うとCCを消費しますが、ガードやジャスト回避など特定の行動を成功させることでCCが回復するため、ダンジョン攻略中に枯渇する心配もありません。爽快感があって雑魚戦でも飽きないぐらい楽しかったです。 術技はA技とB技に分かれており、称号やサブイベントで習得できます。
称号の種類も非常に多く、装備する称号によってさまざまな恩恵も得られます。
例えば、1000以上のダメージを半減したり、受けたダメージを次の攻撃に上乗せしたりと、装備品だけでなく称号の選択もしっかり考える必要があります。 探索:
エクシリア以降のテイルズでは、ダンジョンやフィールド探索が広いマップを中心になっているけど、グレイセスFは昔のテイルズと同様にダンジョンがパズル式になっています。難易度はそこまで高くないし、リマスター版では目標表示やエンカウントオフ機能もあるため、割とサクサクに進めました。宝箱の位置もワールドマップで表示されることになっていて非常に便利。 リマスター版のシステム面:
PS3版にはなかった追加要素が複数あって結構遊びやすくなっていると思います。
例えば、最初からグレードショップが利用できること、エンカウントオフ、オートセーブ機能など。また、戦闘勝利画面でキャラクターのセリフが文字表示されるようになった点も嬉しいです。 2周目をプレイする時間がない方や、ストーリーだけを楽しみながらサクサク進めたい方にとってはとても便利だと思います。DLCのコスチュームがすべて収録されているのも良かったです。 音楽・デザイン:
グラフィックは少し改善されていますが、個人的にはPS3版とそこまで大きな違いは感じませんでした。
ただ、元々デザインや音楽が大好きな作品ですし、オープニングテーマであるBoAさんの「まもりたいWHITE WISHES」は、カラオケで何度も歌うほど思い入れのある一曲です。 総合評価:★★★★★(5つ星)
王道ストーリーでありながら、可愛くて温かい雰囲気を持つ『グレイセスF』は、テイルズシリーズの中でも一番好きな作品です。
特にキャラクターやスキット、戦闘システムが素晴らしくて、本当に傑作だなと思っています!テイルズに少しでも興味がある方には、ぜひおすすめしたい一本です!
Game of the Year 2025
丸もち さん
ドラゴンクエストI&II
 皆さんご存知ドラゴンクエストシリーズの原点であるⅠとⅡをHD-2Dでリメイクした作品である『ドラゴンクエストI&II』。  本作の感想を語る前に私のドラクエ遍歴について簡単に述べておく。初めてドラクエに触れたのは小学校低学年の頃、普段ゲーム否定派である父が大学生時代にプレイしていたとのことで珍しく買ってくれたWii版の『ドラゴンクエストI・II・III』を兄がプレイしている横で付属していた攻略本をボロボロになるまで読み込んでいた。その後は3DS版『XI』や、昨年の『III』HD-2Dリメイクを経て、ロトシリーズの物語をすべて把握した上で本作をプレイした。その私が感じたことを述べていきたい。  まず、戦闘面について述べていく。特筆すべきは、オリジナル版にはなかった要素の追加により、戦闘の選択肢が格段に増えたことだ。特に『I』においては、原作の「1対1」から「1対複数」が基本へと変更されている。これにより、単に「たたかう」を連打するだけでは雑魚敵相手でも苦戦を強いられるようになった。しかし、これが理不尽かと言えばそうではない。ボス戦においては相手の攻撃パターンや弱点を把握し、適切な特技や呪文によるバフ・デバフを差し込むことで優位に立ち回ることができる。死んで覚え、対策を練って挑むその手触りは、まさに「JRPGソウルライク」と呼ぶにふさわしい緊張感と達成感があった。また、この戦略性の向上のおかげで、レベル上げという単純作業をそこまで強制されなかった点も、現代のゲームとして非常に快適だった。  続いて、探索面について。本作では、探索によって「呪文と特技の巻物」という新要素が入手できる。これにより「レベルアップで強くなる」だけでなく、「世界を隅々まで歩くことで強くなる」という新たな動機づけが生まれた。個人的に嬉しかったのは、昨年の『III』リメイクのクリア後要素であったような、ちいさなメダル等の収集要素がほぼ必須ではなくなった点だ。義務感や作業感の強い探索が減り、純粋に冒険としての探索を楽しめるバランスに仕上がっていた。  最後に、物語について触れたい。ここからはネタバレを含むため、未プレイの方は注意してほしい。 『I』『II』ともに、オリジナル版では語られなかった出来事への「理由付け」や補完が丁寧になされており、物語の解像度が圧倒的に上がっていた。オリジナル版の内容を熟知しているからこそ、まさかこう来るとはと驚かされる意外な展開も用意されており、懐かしくも新しい体験ができた。そして何より本作のストーリーを評価するうえで欠かせないのが、『II』の真エンディングである。これがロトシリーズの全てを総括する、見事な結末だった。あの結末を見た瞬間、小学生の頃、ドラクエに触れたことで始まったロトの勇者との私の旅が、最高の形で報われたと感じた。  過去の思い出を大切にしつつ、それを超える感動を与えてくれた本作を、私のGOTYとしたい。  
Game of the Year 2025
コンボイさとみ🍙 さん
リングフィットアドベンチャー
私が今年1番お世話になったゲームはなんといってもリングフィットアドベンチャーです。 2025年7月、2人目出産を終えた私の体はひどい高血圧に悩まされていました。 地区の保健センターで栄養士さん保健師さんと相談の上「運動と食事制限で体重を今から5kg落としましょう!」ということに しかし今年の夏は大変な猛暑。 生後1ヶ月の子供を連れて運動なんて…と思っていたらコロナ禍に買ったリングコンがこちらを見ている! これなら家の中でもできるな… 確か、リングフィットアドベンチャーはプレイヤーの体力に応じて少ない回数で運動ができたな…と思い出し4年ぶりに起動! 久しぶりに会ったミブリさんは運動をサボっていた私を叱咤することなく、迎え入れてくれました そこからは地道なトレーニングを…と思いきや、各運動の合間にリングの精から 「ヨシヨシ!」 「ナイス!」 「いいね!」 「その調子!」 と応援の掛け声が!これが励みになりました。 リアルな筋トレだと回数をこなしても誰も褒めてくれないので… ここでリングフィットアドベンチャーのシステムについておさらいをしますと 各コースを進むと敵が現れます。 敵とのバトルはターン制で、プレイヤーの攻撃手段として腕・腹・足・ヨガの4種(4色)に分けられた属性攻撃を組み合わせて戦います。 この時に事前に設定した自分の体力を考慮した(ゲーム内では運動負荷と記されています)トレーニング回数をこなすとダメージを与えることができます。 レベルが上がり、強力な一部のトレーニングを習得できると3体、5体の全体攻撃が可能! 1体ずつチマチマ倒さなくて良くなるのです! 一度に5体をぶっ飛ばすのは快感〜!筋肉も喜んでるよ! 物語が進むと、敵とリングの精の因縁など気になる要素も… ストーリーはありがちなものですが、だからこそどんどん進めたくなります。 さて、このレビューを書いている今実際に体重がどのくらい落ちたのかというと、2025年7月からマイナス7kgのダイエットに成功しています! (同時進行であすけんの食事管理もしていますが) 産後半年とは思えないほど自分の体がイキイキしています! 上の子16kgを抱っこしたまま20分歩いても大丈夫! やはり身体は資本… あなたのいつものゲーム時間から15分だけ、運動習慣にしてみませんか? リングフィットアドベンチャーでね
Game of the Year 2025
ぱんたん@笹黒白 さん
ゼルダ無双 封印戦記
今作は「ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム」の過去の世界で起きた「封印戦争」を描く作品です 「ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム(以下ティアキンと略)」は2023年5月12日にニンテンドーSwitchで発売された名作アクションRPGです 発売当時 前作「ゼルダの伝説ブレス オブ ザ ワイルド(以下ブレワイと略)」から更に広がったハイラル王国を、リンクを操り駆け回っていました 謎のテクノロジーゾナウギアでの創作遊びに夢中になり 旅の目的を忘れてしまいかけた事もありましたが とあるイベントに遭遇した際に、道草くっている場合じゃない事に気付き 様々な種族の仲間達と協力し 離ればなれとなってしまったゼルダ姫をみつける旅に邁進 一気にクリアまで突っ走るハマりっぷりでした そんな「ティアキン」ですが 作品内では、封印戦争について詳しく語られることはありませんでした 作中の会話等から、恐らくこのようなことがあっただろうと想像するしかなかったのですが 私のGOTY「ゼルダ無双 封印戦記」を体験することによって ハイラル王国の知られざる過去を知ることができたのです 「ゼルダ無双 封印戦記」には「ゼルダ無双 厄災の黙示録」という前作があります 「ブレワイ」から数えて100年前の大厄災を体験できるゼルダ無双としてとても素晴らしい作品でした 前作のクオリティから今作も間違いなく楽しめるに違いないと確信していたのですが ゲーム序盤の手触りとしては、無双ゲー特有の一騎当千な爽快感が今一つ感じにくく、「おやおや?」と感じてしまったのが正直な所でした しかしながら封印戦争を描く話はとても興味深く ゼルダとラウルを中心に展開しつつ 謎のゴーレムとコログ族との不思議なコンビが織りなす多重構造シナリオの先が気になってしまい エンディングまで一気に駆け抜けたのでした EDロールを見終え、タイトル画面からゲームを再開すると なんと広大なハイラル王国地図に凄まじい数の新たなポイントが点滅開放されたのです マジか・・・という思いと まだまだ遊べるじゃないか!という思い 忽ちやる気スイッチがONになり 次々と攻略を進めていく 一つステージをクリアすると 新たな施設が解放され 新たなクエストを達成すると 見知らぬアクションが解放される そこで気付くのです ゼルダ達の動きがどんどんスムーズになっているじゃないか!? このゲームにおける到達点はEDロールを見る所では無かったのです エンディング後に新たな目標が掲げられ その目標を達成する為にはハイラル王国を隅々まで探検しつくす必要があったのです プレイアブルキャラクターに設定されているアクションを全て解放することで 今迄感じていた物足りなさが嘘のように これぞ一騎当千!といえるアクションに昇華されました 仲間キャラクターとの必殺技も 組み合わせが豊富で見ているだけでも楽しくなります ゲームの面白さのピークコントロールがお見事! これぞオープンワールドシリーズゼルダの伝説の系譜! そして無双タイトルを冠する今作ですが このゲームは紛れもなくゼルダの伝説なのです ゾナウギアとスクラビルドの重要性に気付くことで 全くの別ゲームと化すのです 私は思い出しました 「ティアキン」に於いて武器を振り回す事も大切でしたが 様々なアイテムを如何に使いこなすかも重要だったことを・・・。 そのプレイ感覚を「ゼルダ無双 封印戦記」でも味わうことができたのでした 余談ですが 名作「ティアキン」に於ける個人的残念ポイントとして ゴーレムの動作のもっさり感があったのですが 今作に登場(搭乗)するゴーレムは 「そうそう!こういう動きをしたかったのよ!」 に応えてくれているのもニヤリとさせられます 馴染みのあるキャラクターから新しく登場するキャラクターまで 個性豊かな面々が協力して封印戦争に挑んでいく今作 キャラクター同士の台詞の掛け合いやそこから感じられる関係性も 相まって魅力的な一作でした そしてプラットフォームの側面からの感想も話しておくべきかと思います 今作「ゼルダ無双 封印戦記」はニンテンドーSwitch2専用ソフトで 2人同時プレイが可能となっているのですが なんとインターネット越しにおすそ分けプレイが可能です 実際に友達に協力してもらってお試しプレイしてみましたが 想像以上に簡単且つ快適におすそ分け2人プレイができましたし ニンテンドーSwitch2の機能であるパーティーチャットで画面共有も可能でした 更にアミーボにも対応していて 1日5体までゲーム内のアイテムを獲得する事ができます ゼルダシリーズのアミーボ持ってて良かった! 任天堂ハード以外の展開は考えられないソフトタイトルであり ニンテンドーSwitch2を持っていて良かった!と心底感じさせてもらえたタイトルです マップ達成度100%に至る85時間53分24秒 「ゼルダ無双 封印戦記」間違いなく私のGOTYです コーエーテクモゲームスAAAスタジオの皆様ありがとうございました
Game of the Year 2025
とめきち🚑🥐🍙🍃 さん
アーケードアーカイブス2 トーキョーウォーズ
我が青春のアーケードゲームが 初めてのコンシューマー化! これはGOTYにするしかないでしょう! 戦車に乗り 2軍に分かれてひたすら戦車を撃破して全滅させると言う 単純ではありますが爽快なゲーム性! ワンプレイが短くてサクッと遊べるのも良きところ! オンライン対戦がないのが残念なところ ですので声を大にして言わしてください! 買ってください!そして遊んでください! さすればオンライン要素を盛り込んだ新規作品で出るやもしれません! 可能性はあります! ですので買って遊んでください!
Game of the Year 2025
かじー@テレビゲームの中林 さん
ブリガンダイン ルーナジア戦記
2024年の暮れ、ある事を引き金に左腕が上げられない状況に見舞われた。その当時にプレイしていたゲームが所謂死にゲーだった。Lスティックを最大限に活用しなければならないソフトに挑戦している時、注意しながら動かしていても想定外の敵アクションに見舞われ、対処していると、気がつけば左肩にとてつもない痛みが走る様な状況でした。原因は身に覚えがない程度の些細な事だったはずが、診断の結果 『左肩亜脱臼』 と言われ、暫くの間【アプリケーションの不具合による強制終了】ではなく、【人体の不具合による挑戦終了】とあいなったわけである。 そんな折、怪我も寛解に向かい、2025年も半分を越えた辺りに出会ったのが、yourGOTYに選ばせていただいた本作となります。 20年ぶりの新作と謳われた今作は、過去PlayStationで販売された戦略シミュレーションで、三國志や信長の野望の様な歴史ifではなく、ファンタジー世界の一大陸内にある6つの国から一つを選び統一を目指すという物。古の魔獣から人間を守ったとされる五つのマナ・ストーンがこの世界では重要で、今では国の象徴として装備品に組み込まれた特別の鎧 “ブリガンダイン”として当主たちが所持しています。それぞれが“正義” “高潔” “自由” “誇り” “自我”と呼ばれ、それぞれ国家や思想に基づいて人間達が統一に向かって戦います。王道の国家、覇道を目指す国家、そして持たざる国家と、善悪ではない部分から選べるのが面白い部分で、セオリーの若き王子から祭り上げられる姫、国によっては一言『クズ』でまとめられる当主もおり、6者6様の人間模様が描かれます。 コンパクトなパッケージの分、想像に任せるだけではない緻密な世界設定があるのでテキストを読むだけでもかなりのボリュームになります。細かなゲームシステムは実際触れてみてで大丈夫で、例えるなら内政や人事の要らない国取りに特化したシミュレーションなので、1ターンで4.5個の国に侵攻して一気に戦況を変えたりもできます。戦闘で負けたキャラクターがロストしたりもないので使役するモンスター達と育成しながらがっつり戦略をねって遊んでみてください。 yourGOTYに選出させていただいた理由は、肩の怪我をきっかけに、改めて【コントローラーを持たずとも遊べる自由度】に焦点を当てています。画面と睨めっこしながら隣接する敵国に誰を侵攻させるのか、ベンチウォーマーには何をさせるのかを考えて遂行する楽しさ。それに伴って、世界観にハマればハマる程、自分に仕えている騎士達は今現在どんな状況に置かれた上で戦いに赴いているのか、さながら脳内でファンタジー小説を読む様な感覚で取り組む事が楽しくなります。その上でコントローラーを持たずとも、果ては起動してないのにキャラクター達が勝手に動き出す感覚になれます。主人公が6人から選べる事で各々の結末が善悪定かならぬ各々の決着がプレイする度に紐解かれるので色々なifが体験できます。 他にも色々語りたい部分はあれど、画面を見ながらコントローラーではなく腕組みしながら戦略を練ることの楽しさを一度体感してみていただきたいと心から思います。