ゲームすっきゃねん'のGOTY
GAME OF THE YEAR
NieR:Automata
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NieR:Automata

GAME OF THE YEAR
NieR:Automata
ルッキズムという言葉は嫌いではない。
でも、AIが作り出す美男美女に目移りはすれど、心が動くことはない。
完璧な顔の集合体は、どれも美しいが、どこか空虚だ。

だが、『NieR:Automata』の主人公――2Bは違う。
彼女は汎用戦闘モデルのアンドロイドにすぎない。
しかし、あまりにも人間である。
動作の端々に、語られない心の温度が宿る。
周囲に息づくアンドロイドたちもまた、痛いほど人間的だ。
その会話ひとつひとつが“命とは何か”という問いをそっと忍ばせている。

『NieR:Automata』は、異星人の手により送り込まれた機械生命体から
地球を奪還するためのアクションRPG。

2Bの刃が機械生命体を裂くたび、胸の奥で小さな違和感が芽吹く。
この行為は本当に正しいのか?敵とは誰なのか?そもそも正義など存在するのだろうか?
戦闘はただのアクションではなく、問いの反復である。

ゲーム体験そのものが、静かに、しかし執拗にプレイヤーを揺さぶり続ける。
何が正解なのか――
あるいは、正解なんてないのかもしれない。

自販機の光に群れる虫のように答えを探し続けてしまう。
やめられないプレイ体験が、そこにはある。
この作品は霧の奥に隠された真実へと手を伸ばすよう促してくる。

いや、その通りなのだ。ちゃんと面白い。
しかしそれだけで、私はこのタイトルを続けていただろうか。
違う。

これが、「萌え」なのだ。
25年の時を経て、私は今、2Bに「萌え」ているのだ。

私は、私の2Bのために、露出度の高いコスチュームを手に入れるために奔走している。
まだ手にできていない。まだ手にできていないのである。
PlayStation版を購入したことに、少し怒りすら覚えている。
Switch版なら、プレイ開始時から拝めたらしいではないか。

いや、それでも欲しくて仕方がないのだ。
今日もレベル上げと自身のスキルの向上に勤しんでいる。。

萌えてるんだから、フィギュアも買うだろう。
そのとき、娘と妻の機械のように冷たい視線が、私を静かに切り裂いたとしても――。

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プレイヤーが死ぬと、そこに墓標みたいなものが立つだけど、8年ほど前のタイトルなので時がえらい経ってしもうて...

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