みんなのGOTY

Game of the Year 2025
ター さん
ユニコーンオーバーロード
遊びやすくてサクサク進めてストーリーもわかりやすくてとても楽しかったです。 難易度にもよるかもしれませんがイライラしてしまうこともなく純粋にゲームって楽しいなと思えるものでした。 思っていたよりクリアまでのプレイ時間がかかりましたが自覚する事もなかったです。 素晴らしいゲームてした。
Game of the Year 2025
靖男 さん
The Alters
人間なら誰しも「あの時ああしておけばよかった」と思うことがあるでしょう。 例えば私の場合、難しい計算が必要になったとき、「もっと真面目に数学を勉強すればよかった」と思うわけです。そこで、このゲームには『数学を真面目に勉強した私』を作り出せる機械が登場します。『私』を作って計算してもらえば問題解決です!よかったよかった。 さて、この『私』は、この後どうしましょう。 そんなSFの物語です。 ゲームとしてはサバイバルクラフトと資源管理ストラテジーをあわせた内容で、無人惑星に不時着した唯一の生存者である主人公となり、生還することが目的です。 危険な超常現象に立ち向かいながらマップ探索で資源を回収し、様々なスキルを持った『自分』を増やして仕事を割り振ります。 しかし、増やした『自分』は少し異なった人生を歩んだ他人であるため、主人公への反発や人生に根ざしたトラウマ、作られた存在であることへの葛藤などを持っており、それぞれの『自分』と関わることでストーリーが展開します。 私はストラテジーやシミュレーションが好きなのでよくプレイするのですが、ゲームに出てくる『資源』も兼ねたキャラクターに感情移入することがあまりできていなかったように思います。主人公と一緒に一喜一憂することはできるのですが、それ以外のキャラクターはエンティティとして雑に処理していました。 しかし、このゲームに出てくるのは主人公と一部の人生経験を共有した存在であり、ストーリーを進めて主人公の人生が掘り下げられると他のキャラクターも自然と掘り下げることになり、分岐した人生から性格の違いのルーツが見えてきたりして理解が進みます。 そして、ある意味で親兄弟よりもっと近しい間柄となって苦楽を分かち合ううちに、かけがえのない仲間と思える存在になっていました。 また、特筆すべき点として、SF作品として設定や話の展開が面白いです。 倫理やエゴから生まれる選択によってストーリーがインタラクティブに分岐していき、異なった結末に行き着く流れもよくできているので、小説や映画でなく『SFゲーム』として意味のある作品だったと感じます。 良いSFを摂取しつつ感情を揺さぶられる素晴らしいゲームでした。
Game of the Year 2025
YOSHIHARU さん
都市伝説解体センター
2024年、初めてゲームイベントに参加した。場所は当時暮らしていた古都・京都。14年も暮らしていたのに、そんなイベントがあったなんて気づいていなかったのは不覚中の不覚である。 BitSummitは日本最大級のインディーゲームの祭典だ。 そこで見つけた、目立つピラミッドにラーの目……。癖のありそうな兄ちゃんのドアップ。そんなデザインのドット絵に釘付けになった。 「絶対好きなやつーーーー!!」と飛びついたのは言うまでもない。 年々、最新ハードの高画質すぎるゲーム画面についていけず、視覚に老化を感じるようになった。 しかし「三つ子の魂百まで」と言うように、幼い頃にしゃぶりつくしたドット絵は令和になっても大好きで、どんな美麗な映像よりも、私にとっては美しい表現方法なのだ。 集英社ゲームズのブースでひとしきり舐め回すように見学し、パンフレットも確保して、ワクワクしながら2025年の発売を待った。 その間、気持ちを盛り上げるために墓場文庫さんの前作「和階堂真の事件簿」をプレイ。ちなみに、こちらは去年の私のGOTYである。 気持ちの準備は万端! 今は、お店に行かなくてもゲームが購入できる。発売日にダウンロードし、即プレイ。いい世の中になったものだ。(当時はカメクラで予約購入したものだが) 感想は「最&高」の一言。 UIは「和階堂真の事件簿」を踏襲しているが、よりリッチになった感触だ。 集英社ゲームズとのタッグにより、贅沢な仕様になったのかな?と勝手に嬉しくなってしまった。 ゲームの内容に関しては、ぜひ皆さんに体験してほしいのであえて記載はしない。 都市伝説、怪異、そしてドット絵が好きなアラサー女子には、ドストライクな作品であった。 そしてBitSummitで得た、「雑誌以外で初めて新作ゲームを見つけた感動」は、忘れられないほど衝撃的だった。 そんな今年の私のGOTYは、去年のGOTYと姉妹受賞となる作品「都市伝説解体センター」。 去年の体験があるからこそ、今年のGOTYに選んだ。 皆さんも、ぜひ「和階堂真の事件簿」を遊んだ後に「都市伝説解体センター」を! この二作を連続でプレイして、墓場文庫さんの作品の良さを肌で感じてほしい。
Game of the Year 2025
オタコン@個人でゲーム開発してます さん
インディ・ジョーンズ/大いなる円環
これはインディ・ジョーンズシミュレーターです!! 子供のころから映画を観て憧れていたインディ・ジョーンズ 彼の様な冒険がしてみたい! 彼の様に遺跡の謎が解きたい! 彼の様にラブロマンスを味わいたい! そんなインディへの憧れのすべてが叶う作品です。 圧倒的なグラフィックと若き日のハリソン・フォードを再現したキャラクター造形(演じるのはデスストのヒッグスを演じたトロイ・ベイカー)でインディ・ジョーンズの世界の構築は完璧! チュートリアルとして用意されているステージは映画「レイダース / 失われたアーク」の冒頭のシーン! 何度も観たあのシーンの中に入り込んで自由に歩き回れるなんて、ここだけでも体験する価値があるほどの再現度でファンサもしっかりしてます。 その後始まる本編でも過去作のキャラクターやアイテムが登場して気分が高まり、ついにはインディのテーマが流れて気分は最高潮へ!! 数々の街や遺跡を探検しますが、使いまわしは一切なく(多分…)、どれもが新鮮でオリジナル! 程よい難しさの謎を解き進めることで、全く飽きることなく冒険を楽しめます! 敵と対峙した時の格闘アクションや、潜入中にステルスがどんくさくても何の問題もありません。 だってインディは"ただの考古学者"なんだから! 映画の本編でもそんなシーンはたくさんあり、むしろそのどんくささがインディをよりインディらしくしてる演出だと感じます! どうですか? 冒険心がワクワクしてきましたか!? カバンに荷物を詰め込み、鞭を持ち、ジャケットを着て、ハットを被り、神秘なる遺跡の奥に冒険の旅に出かけましょう!!
Game of the Year 2025
ネコやん さん
サガ フロンティア2 リマスター
『術が使えなくても、あなたは人間なの。人間なのよ、ギュスターヴ』 石にさえアニマと呼ばれる生命エネルギーが宿っている世界の物語。 生まれもってアニマを持っていない(感じられない)ギュスターヴと、エッグと呼ばれるクヴェル(特別なOパーツみたいなもの)に翻弄されるウィル・ナイツ一族の2つのストーリーラインからサンダイル史を描く物語が1999年から、26年ぶりに帰ってきた!! サガとえばフリーシナリオ&複数主人公というイメージであるが、今作はヒストリーチョイスというシステムを導入し、時代の流れをギュスターヴ視点とウィル一族視点で見ていくんだけど、この物語が非常に秀逸!!しかも、浜渦さんが作曲した音楽が時代背景と一致しており、一気に引き込まれること間違いなし!! リマスターと言っているが、追加シナリオも多く、原作で語られなかった部分を、『しりたかった!!』という感想を持てるように補完してくれている神作品!!となっている。 4人パーティーなんだけど、今作はデュエルシステムが導入されており、1vs1で戦うかパーティ戦にするかも選択出来、奥が深い戦闘となっている。 初見の人には、ギュスターヴ編のサウスマウンドトップの戦いに何の知識も無く挑んでもらいたい。サガという無慈悲なゲームを感じれること間違いなしだ!!
Game of the Year 2025
Sinsin(アーバ) さん
空の軌跡 the 1st
この作品は日本ファルコムのイースシリーズと肩を並べるくらいにシリーズが続いてる軌跡シリーズ第1弾‥最初に発売されたのは2004年6月24日‥PCで発売されてPSP、PS3、PSVita‥移植され続けていましたが‥今年‥21年の時を経て完全フルリメイクした作品‥空の軌跡the1st。 このお話の舞台はリベール王国。エステルとヨシュアという二人の主人公の成長の冒険‥王道のRPG ストーリーはオリジナル版とシナリオは同じだがグラフィックがフル3Dかしてボイスも追加されとストーリーを知ってるファンでも楽しめる作品。 ストーリーはやっぱり実際にやって楽しんでもらいたいので触れずにシステム面についていくつか話したいと思います。 グラフィックは先程書いたようにフル3D、昔はドット絵や2Dだったのがフル3Dでキャラの表情や仕草は細かくされ、町並みや遠くまでの景色が凄く綺麗で懐かしい温かみのある感じで、ついつい寄り道したり景色を楽しんだりキャラをめでたりとつい写真撮りたい場面が出てきたり‥ バトルシステムは、昔はコマンドバトルだったんですが、今作はクイックバトルとコマンドバトルの2つのバトルシステム切り替えながら戦うというシステム‥アクションが得意な人はクイック‥ゆっくり楽しみたい人はコマンドといった感じでもいいし、その時の気分でどちらのバトルでしょうとか選べる楽しさはテンポもよくカクつきとかもなくかっこいいカットインも入りと楽しめました。 マップ移動も昔より楽になりマップも見やすくなってて目的地もわかりやすいのは凄くありがたかったですね。 BGMは、標準は今回の為の、アレンジはVita版、オリジナルはPC版の曲と3タイプから選べて昔を知ってるファンはニヤ〜としちゃう使用。 ボイスは昔の声優さんじゃなくて二人以外はガラッと変わりファンとしては最初は違和感がありましたが、ストーリーを進むに連れて違和感も無くなり最後の方はこのキャラはこの声優さんがしっくりくるとなっていました。 キャラも多彩で皆個性的‥プレイ時間はストーリーだけ追う感じなら30時間くらいでサブクエとかしたりしてても50時間くらいでクリア感じです。 2026年には続編の空の軌跡the2stが発売されるのでこの気に軌跡シリーズに少しでも興味あるなって方は空の軌跡the1stして軌跡シリーズ楽しんでもらいたいなと思います。 2025年の自分のGOTYは、空の軌跡the1stでした。
Game of the Year 2025
ɐɯɯɐɯ さん
Monster Hunter Wilds
ワタシのYour GOTY 2025は「モンスターハンターワイルズ」となります。 昨年、Your GOTY 2024において同作の体験版(オープンベータテスト)をGOTYとして選出しているので、この結果は当然の帰結といえるでしょう。 また、本年はフルプライスのゲームでは同作を含め2本しか購入していないので個人的にGOTYに選ばれるのは、ほぼほぼ確実といえたかもしれませんが決してそのような消極的な理由からGOTYに選んだわけではありません。 数々のフレンドハンターが、禁足地から離れていくなかワタシはこの1年飽きることなく遊び続けることが出来ています。 それはモンスターハンターシリーズで初めてHR(ハンターランク)が999に到達し、初めて勲章を全て取得するほどに。(しかしこの点は、本作がHRランクが上がりやすく、最大・最小の金冠サイズを得られやすくなっているからかもしれない) さて昨年のレビューにおいて、「また別の機会にお話しましょう」と言っていた妻との衝撃的な出会いについて、1年越しに語ってみようかと思ったのですが・・・よくよく考えなくとも、ワタシに妻は存在していませんでしたので、さっそく本ゲームの好きなところ、GOTYへの選出理由について述べていきたいと思います。 まずざっくり言えば、身も蓋もないが自分が好きな要素が詰まっているから。 ・オープンワールドや箱庭ゲーが大好き。 ・動物(モンスター)討伐や採集で集めた素材から武具や役立つアイテムを作成するサバイバル要素が大好き。 ・キャラメイク、キャラ育成や武具の性能・構成をあーだこーだと考えるのが大好き。 このあたり、初代の無印のときから感じていましたが、ゲームそのもののコンセプトであったモンスターや環境生物らの息づく世界観とその中でのハンターの生活(装備や村設備の充実等)はシリーズを通してモンスターハンター”ワールド”にて結実したのではないかと思います。 過去さまざまな箱庭ゲーがあり、わたしはミッションやクエストに関係なく街やフィールドをぶらつくのが楽しく、そこにNPCの生物たちやギミックがあればなおよし。 ジェットセットラジオで、ただただスケーティングして町中でトリックを決めたりGTAでお気に入りの車でドライブしたり、突然人の銃口を抜けたり、、、箱庭を歩けばそこになにかしら反応があり1日の時間が流れ、空間・空気感を楽しめる、そんなゲーム体験が好き。 モンスターハンターワイルズにおいては、1日の時間経過のほかに3つの季節の表現があり、それぞれに植生や生物の行動パターンなんかにも変化が観られる。 ただクエスト討伐に勤しむだけでなく、こっそりとモンスターを付け回し、小型モンスターを狩って食し、ウ◯コをする様子を眺めるのも一興。 タマミツネは、口から大きなシャボン玉をつくって暇をつぶしたり、食虫植物が環境生物を捕食したりと、クエストでモンスターを狩っているだけでは見逃してしまうような細かな作り込みがされています。 そして、本ゲームのメインであるモンスターを討伐し装備を整えて、各モンスターに対する装備構成を考えたり各種武器ごとにスキル構成を考えたり、狩りをする時間よりも長考していることもままある状況。 フロントミッションやアーマード・コアなど、武器性能や機体性能と重量とのバランスを考えて機体を組んだり、ダークソウルやBloodborneでどんな武器をもち、武器の性能を十全に発揮するためのステータス・パラメータをどれだけあげるのか、モンハンでもこういう部分を考えるのはとても楽しくストーリーを進めるより時間がかかりむしろこちらがゲーム本編と言えるほど。 出来上がったスキル構成、装備でまたひたすらモンスターを狩ってプレイヤースキルを磨くこともまた楽しく、プレイ開始時からチャージアックスにて1000回を超えるクエストをこなし、次にランスを担いでさらに1000回を越えやり込むことで武器ごとにアクションゲームにおける大事な一要素であるプレイヤー自身の成長も感じられ、非常に楽しく遊べている現状です。 初代では6種だった武器も、いまでは14種。それぞれ100回程度は触ってはいるもののまだまだ練習、上達が楽しめる状態。 2025年12月の更新にて今作の大型アプデは終了したものの、エンドコンテンツである武器作成とスキル付与、お守りの厳選など終わりはない状況。 きっとマスタークラス(DLC)も2026年か2027年にはくることでしょうから、まだまだ楽しめるコンテンツであり、Your GOTY 2025として選んだものの2026年もまだまだ引き続き遊ぶことになりそうです。 もしかするとYour GOTY 2026にも、またモンスターハンター(DLC)を選んでしまうかも? 今後のさらなるモンハンのゲーム体験に期待を込めてここらで失礼致したいと思います。長文ここまでお読みいただきありがとうございました。
Game of the Year 2025
ゴブリン さん
Outer Wilds
まず初めに作品に出会わせてくれた数々のPodcast配信者方と作品を作ってくれた方々に感謝を。 レビューと言ってもゲーム内容に触れること、ストーリーを語る事の全てが未プレイの人達の妨げになるので、つたない文章になってしまう事をご了承いただきたい。 このゲームとの出会いは2度ある。 最初はゲームのサブスクリプションサービスで気になり触れた程度で『自分には合わないな、まぁサブスクだしいいか、、、』程度の半ば難しくても合わなければプレイしなければいいだろ精神で数時間でゲームをやめた。 再度プレイした理由は先述したPodcastでこのゲームが紹介されていた事が理由で、ネタバレに配慮して魅力を語ってくれていて再プレイに踏み切った。 再プレイをしたタイミングでサブスクは解約していたのもあり、ゲーム自体を購入しプレイ。 そしてゲーム2度目の挑戦。 『やはり難しくね??何も分からんが?』 …そう、このゲーム何度挑戦しても普通にハードルが高いのである。 理由は多々ある。 3D酔いする人にとって宇宙空間は地獄 孤独での宇宙漂流が恐怖 とりあえずアンコウが嫌いになったなど、、、 色々な人達の『とりあえずやったら分かる』『何も教えれないけどやれば分かる』 プレイしてると『最後まで行けば分かる』『DLCもやるんや!』 等々、ゲームについての説明が肝心のゲームプレイを損なう為に何も言えないのである。 しかし、プレイ進捗をSNSで報告すると、クリア済みの方達から熱烈なメッセージが沢山届くではありませんか。 僕には高かったハードルをクリア済みの諸先輩方から応援してもらってエンディングまで辿り着けた事もゲームクリアまで漕ぎ着けれた財産だと思っている。 ゲームプレイ中は孤独だが、この孤独を体験したプレイヤーは沢山いて自分の結末を見守ってくれていた。 そう思うとプレイ中の寂しさや虚しさも和らいだ。 何も語れなくて申し訳ないが、このゲームを気になりプレイしてみようと思っている人。 配信をしてみてはいかがだろうか。 そこには何もコメントをしなくても見に来てくれる方がいる。 配信が難しければSNSに呟くだけでもいい。 それだけで宇宙の旅は孤独ではないよ。 GOTYに選んだ理由は、このゲームが自分の心の中に間違いなく大きな記憶の一つとしていつまでも残り続けた事 ゲーム体験としてはこれまでにないものを味わえた事が理由です。 今からプレイしようと思っているヒヨッコ宇宙飛行士の背中を少しでも後押しできていれば嬉しいな。
Game of the Year 2025
夜中たわし さん
HUNDRED LINE -最終防衛学園-
100日間のストーリーと、100種類のエンディングがある大々々ボリュームの狂気のゲーム。 それがHUNDRED LINEです。ようこそ。 「100種類って言っても、最後の方の選択肢で分岐してるのがほとんどなんじゃない?」と、アドベンチャーゲームに心得のある方は考えるかもしれません。 ご安心ください。さまざまなポイントで順当に分岐が用意されているので、しっかりボリュームはあります。というか、ありすぎます。 そのシナリオの圧倒的な引力によって私は1ヶ月以上、100時間を超えて遊びました。気づいたら「生活がHUNDRED LINEになっていた」のです。 HUNDRED LINEは、単に面白いゲームではありません。 生活に入り込み、破壊してくるタイプのゲームです。 それでも私は、だからこそこの作品を2025年のゲームオブザイヤーに選びました。 本作の基本は、テキスト主体のスタンダードなアドベンチャーゲームです。 そこに、時折シミュレーションRPGの戦闘が挟まります。 舞台は謎の学園、最終防衛学園。 主人公たち少年少女は突然、正体不明の化け物たちから100日間学園を守れ、と命じられます。 なぜ100日なのか? この最終防衛学園とは何なのか?? 敵は一体何者なのか??? 序盤は何ひとつ説明されません。 とにかく、わからない──。 わからないまま話が進み、事件が起き、登場人物たちの身には次々と予想だにしないことが起こります。 当然、続きを遊ぶのをやめられません。 「あと一日進めれば、多少なり謎が解けるのでは?」 というムードを信じてゲームを進めるも、当然のように謎は解けません。むしろ増えます。どんどん謎が増える。そしてあと一日、あと一日と進めてしまう。まさに呪いのゲームです。ああ、もう太陽が昇ってくる……。 長い道のりを経て「真相解明ルート」にたどり着くことで大方の謎は解けます。ただし、ここで本作のエンディングが100種類あることが問題に。そう、このルートにたどり着けるかは運次第。初回で到達する人もいれば、いつまでたってもたどり着けない……そんなこともありえます。 ルートごとの展開はかなり多種多様で、推理要素の強いルートから、コメディ要素の強いルート、恋愛ルートにSFルート……なんでもありです。正直、このルートは不要では!? というルートもあります。しかしそれが、それでこそHUNDRED LINEなのです。変なルートを引いても、次のルートこそ面白いのでは!? と期待させられます。 このごった煮感は、アドベンチャーゲームのスピンオフやファンディスク、小説版などを全て合体させて1本のゲームとして提供された状態に近く、並のテキストアドベンチャーゲームを5本合体させたくらいの物量です。あまりのボリュームと分岐から、しばしば「オープンワールドタイプのアドベンチャーゲーム」と呼ばれることもあります。 ちなみにルートの分岐はスタンダードな選択肢方式ですが、この分岐を選ぶのもいちいち苦しい! 極限の選択を迫られることもかなり多く、どちらを選んでも誰かが死ぬ……くらいの選択肢も当然のように出てきます。ま、結局全部の選択肢を選ぶんですけども(やる気さえあれば)。 本作の大変さは他にもあります。 シミュレーションRPGの戦闘パートは斬新で、特に「やられたほうが有利になる」というシステムが特徴的で面白いです。ただし序盤~中盤にかけてこそ新鮮ですが、複数ルートを進めるうちに「もうこれやってりゃ勝てるやん」というパターンが見つかってしまい、戦闘は「シナリオを進める上での障害にしかならない作業」と化します。 それでも、結局のところやめられません。 「この先を見ないと終われない」と思わせられるストーリー。これは文句無しに今年遊んだ中で一番引き込まれました。 おかげで全てのエンディングを見るまで進めてしまいました。まあ正直途中からは意地です。私とHUNDRED LINEの真剣勝負でした。ギリギリ勝てました。 ともかく、恐るべき狂気と労力によって完成された、プレイヤーの生活に入り込んで強烈な記憶を残していくゲームです。刺激的なストーリーが好きで、時間と体力を削られる覚悟があり、膨大なテキストの海に飛び込みたい人。そういう人には迷わずおすすめできます! ……次回作はエンディングの数、5種類くらいでいいです。
Game of the Year 2025
宝島のコング \コングくん!/ さん
Assemble with care
グァーガーーー〜 ガンガンガンガン ギー ガィンガィンガィン ……バリエーション豊かな効果音。一体いくつのパターンがあるんだ? 私は狭くて明るい空洞の中に居た。仰向けのまま決して「動いてはいけない」と命令された。目を瞑り、この空洞に入るキッカケになった日のことを思い返す。ここから出たい。一刻も早く。 ーーー今年の夏は酷かった。雨も降らず猛烈な暑さで、こぼれた弱音すらも枯れる酷暑だった。 額から落ちる汗。真昼の冷たい汗……痛たたたた。そう、腰を。私は腰をやったのだ。布団の上で「動いていけない」と自分に言い聞かせて横たわっている。わかるだろう、サガットステージの背景を思い浮かべてほしい。ただし仏とは真逆の表情。股には枕を挟んでいる…これが腰には、やさしい体勢らしい。 なぜ? 部屋を掃除するためカーペットをはごうと屈んだ時だった。あーーー、いや、やめておこう。ここから腰を痛めた描写を事細かく書いたところで面白いことなんて一つもない。エビチリの食レポで「プリプリのエビおいし〜」くらい定番な展開だ!それ以上でもそれ以下でもない「腰やっちゃったんだから!」それでいいだろう。私は横たわり その日は、ひたすらネトフリのホラー映画を観ていた。腰やっちゃった奴には絶対的安全な場所から観るホラー映画は最高のエンタメだ。私は一日中横になって映画を観たり、もちろんゲームもしていたさ。腰をやっちゃったんだからという無敵の建前がある。一日中だ。一日中寝て食べてエンタメを貪り過ごす。家族の誰からも文句は言われない「腰やっちゃったんだから」という無敵の建前。この建前を築く前に謝罪という基礎固めをしっかりした。本当であれば、この日は家族とサントピアワールド(遊園地)に行こうと計画していたのだ……そこは猛烈に謝罪をしたさ。猛烈な基礎固めだ。その基礎の上に私は横たわりエンタメを貪っていた。許してほしいとは言わないが、許してほしい。 「Assemble with care」 自然発生か誰かが仕掛けたか世の中には流行がある。例えば2010年代前半ゲームの世界では高難易度で死んで覚える死にゲーという言葉が生まれたり、2010年代後半からは武器防具を拾い集め徐々に戦えるフィールドも狭くなり自ずと熾烈な戦いとなるバトロワ系という新たなルールが生まれた。他にも例を挙げればキリが無いほど流行は生まれてきた……2025年はどうだっただろうか?Switch2発売、モンハン新作発売、サイレントヒルfが話題を呼び、エクスペディション33が躍進した……その裏で隠れたゲームの流行はご存知か? はて。隠れた流行……お前が気になっているから、よく目に入っただけでは?…という助言は、ありがたく私の内ポケットにしまっておこう。現在進行形でこの隠れたゲームジャンルは増え続いている。テレビ朝日・東映制作刑事ドラマ風に言うと「かくれゲーム流行派」だ。 まず一つ目は、何が出るかな穴掘りゲー。これは穴を一人で、または複数人でひたすら掘り続けるジャンルだ。多くの人がゲームタイトルさえパッと思いつかないが、サムネやプレイ画面はよく見た覚えがあるのではないか。そしてもう一つは、壊れた物を直す修理ゲー。パズルゲームに近いジャンルかもしれない。穴を掘るゲームはメジャーになりつつあるジャンルなので、穴掘りゲーを深掘りたい気持ちもある……ただ今回は、無敵の建前で謝罪という基礎の上に横たわりスマホで遊んだ"修理ゲーム"を紹介したい。 ーーーゲームタイトル「Assemble with care」 Assemble は組み立てる。with care 注意して、慎重に、又は丁寧に心を込めて。 私の腰は今、繊細でデリケートだ。少しでも気を抜けば激痛が走る。取扱注意のコワレモノ。慎重に遊びましょう。Play game with careだ。 このゲームは名作モニュメントバレーを開発したスタジオの制作。世界を旅しながらアンティークを修理している主人公マリアとそこに訪れるお客さんとの物語。壊れたモノを修理することで物語が展開される。私は全てのゲームの中の修理という作業(システム)が大好きだ。フォールアウト・ニューベガスでは武器と防具に耐久値があり、使い続けるなら修理をしなければならない。プレイヤーによっては、そこに煩わしさを感じてしまうようだが 荒廃した世界で道具を修理しながらサバイバルすることは、主人公に憑依しゲームの中に浸りたいプレイスタイルの自分にはピッタリだ。愛着を持った武器を整備しカスタムしたいのだ。小さい頃から大人になった今でも修理屋さんを尊敬し憧れを持っている。壊れたモノを専用の工具でテキパキと分解し修理をする。ナットを締める指先は真っ黒だ。時々愚痴りながらも「できたぞ、坊主。もう壊すんじゃねぇぞ」……なーんて言う渋いおやじ。最高にカッコイイじゃんね。 「Assemble with care」(アセンブルウィズケア)というゲームは、この憧れに応えてくれる。分解して原因を見つけ部品を取り替え元の状態に近付ける。実にシンプルで良い。この分解する動作もドライバーでネジを回すという、スマホゲームとしてちょうど良い触り心地で分解っぽい遊びを味合わせてくれる。それに全ての効果音が心地よく、分解も組み立ても効果音の心地良さと相まりとにかく軽やかで触っていて楽しいのだ。故障の原因を見つける際も詰まる場面がなく、分解しながら「ここをあーしてこーすれば良いんだな…」と、ほどよく頭を使わせてくれる。気分はベテランの修理屋さんだ。 この気持ちにさせてくれるだけでも私は満足なのだが、直してほしいと持ってきた大切なモノを修理することにより、お客さんの歯車もしくは主人公の歯車、そしてその両方が噛み合い物語がカタカタと回り出す。いいゲームだ。 クリアまで夢中にカチャカチャと分解して組み立てるを繰り返す。私は、腰をやっちゃって ずーっと横たわったままだが、ゲームの中では壊れたモノをバッチリ修理しちゃうんだぜ!すごいだろっ …… ーーー グァーガーーー〜 ガンガンガンガン ギー ガィンガィンガィン…… 「はい。お疲れ様でした〜 では、これからねMRIの検査データ出しますんでね それを持って整形外科に行ってください」 ーーー 「ん〜、なるほど。腰やっちゃってますね!しばらく薬で様子見ましょう。Assemble with careしますからね。お大事に^_^」