みんなのGOTY

Game of the Year 2024
西堂要 さん
ELIN
この作品を一言で表すなら「自由」である。 最初こそチュートリアルとして、アレを作れだのアソコに行ってこいだの言われるが、それさえこなしてしまえば後は何をしたってかまわない。 ダンジョンに潜るのも良し、街で依頼をこなすのも良し、クラフトで生計を立ててもいいしペットと仲睦まじく過ごすのもいい。月一で税金の請求書が送られてくるがそれをどうするのかもあなた次第だ。 前作であるElonaに脳を焼かれていない人には取っつきにくいと思うが、まずは体験版をプレイしてみてゴミ箱にダンクしてほしい。そしてしばらくして、またやってみようかと思ってようやくスタートラインだ。
Game of the Year 2024
ことりのリンクシエル通信🐦🎶 さん
ファイナルファンタジーXIV
言わずと知れたMMORPG このレビューを読む前に、言いますよ。 このゲームは沼です!でも、まあ…… かなり安全な沼www さあ、沼にハマりたくなったら、レビューを読んでMMOの扉を開けましょう🚪 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー スクエニの吉田さんが旧FF14にタラガブを落として新生させてから、10年が経ち、現在は、6作品目の黄金のレガシーが絶賛リリース中です(*^^*) このゲームの良さは、そこが自分の家になることです。ゲームを離れてる人も、やはり戻ってきてくれるのは、実家を離れてもたまに帰省する感じと似ています🏡 ストーリーの壮大さは群を抜いてますし、ゲームの幅が広いので、どんなタイプでもハマりますー 私は、コミュニティの仲間と高難易度バトルコンテンツ⚔️をやりながら、ソロでハウジング🏠したりして遊んでます それ以外にも、宝探し、カードゲーム、ディープダンジョン、ギャザクラ、麻雀も?! ソロでも遊べるし、48人?もっとでも?同じコンテンツで遊べます! キャラクリは楽しいし、お気に入りの装備でSSとってSNSに上げるだけの人も山のようにいますw それに、ゲームを楽しんだ後は、「ことりのリンクシェル通信」というFF14専門のpodcastでも楽しめますよー🐦⸒⸒🐦⸒⸒🐦⸒⸒ これが言いたかっただけw では、では、エオルゼアで待ってます ╰(*´︶`*)♡
Game of the Year 2024
newRECRUIT さん
モナーク/Monark
モナーク/Monarkは今年私が購入した作品の中で特に印象に残ったゲームである。 開発はランカース、フリュー、販売はフリューが行った。 同会社が販売したカリギュラシリーズが好きでセールを機に購入。 ジャンルはジュブナイルRPG。 狂気を引き起こす霧立ち込めた学園からの脱出を目的とし、七つの大罪を模した悪魔と契約した学生、先生たちとの人間模様を描いた作品である。 テーマは「エゴ」。 記憶喪失の主人公が悪魔の契約者たちの「エゴ」に触れ、自分とは何か?人間の欲求とは何か?を見いだしていく物語である。 主人公は力を貸してくれる4人の仲間の誰と行動をするかによってルートが変わり、それぞれのエンディングへと向かう。 4人のエンディングまでの過程は繰り返しの連続で少々ダレてしまうが、その先で起こる真実とそれを彩る演出はそれだけでもこのゲームを買って良かったと思えるほど素晴らしかった。 次にキャラクターについて語りたいが、これに関してはBGMも大きく絡んでくる。 主人公が戦う契約者達にはそれぞれテーマに沿ったBGMがあり、ボス戦時ボーカル付きでそのBGMが流れる。 その曲がキャラクターの心理や背景を良く描いており、倒す相手なのに何故か同情してしまうという不思議な体験をさせてくれる。 ある者は叶わない恋を歌い、ある者はもう戻らない時を求め、ある者は覇道を為すために邪魔者を喰らい尽くす。 他にもあるが、皆共通するのが譲れない「エゴ」がある事だ。 それこそがこのゲームをこのゲームたらしめてるのである。 また、この素晴らしいBGMたちは神椿スタジオのアーティストたちが歌っており、それぞれの曲にマッチする歌声だった。 個人的には特に「強欲」での歌声、歌詞が契約者の心情をよく表しており、悲しくなると同時に強い意志も感じる所がとても好きだ。 次はゲームのメインの1つである戦闘についてだ。 システムはターン制のSRPG。 そこにアクセントとして発狂と覚醒のゲージがあり、そこの兼ね合いが戦闘の鍵になっていく。 発狂ゲージがMAXになると操作キャラが発狂し、暴走状態になる。 戦闘力がぐんと上がるも指示を聞かなくなり敵味方関係なく攻撃をする。 覚醒ゲージがMAXになると覚醒状態になる。 戦闘力が上がり、戦闘を優位に進められる事ができる。 そしてこの2つのゲージを同時にMAXにすることによって発狂覚醒状態になる。 これは言わば指示ができる発狂状態であり、強力な敵と対峙した際はこれを駆使していかないとクリアも厳しい。 モナークは戦闘の難易度が高く、システムを理解しないと安定して勝てず、また戦闘を繰り返すことが多いので単調になりやすい。 そういった点で私はどハマリしたが、手放しに人にオススメすることは難しい。 次にこのゲームをオススメする対象である。 まず、カリギュラシリーズをやった事がある人だ。 私も入り口がそこであり、世界観、音楽、キャラクターに惹かれてハマった。 なので、カリギュラやったけどモナークまだやってないな〜って人は是非プレイしてほしい。 他にはスタンダードなRPG飽きちゃったな、という方にもオススメ。 一筋縄じゃいかない戦闘や個性のあるキャラクターたちは今まで見てきたゲームの中でも印象に残りやすいのでは無いかと思う。 そう言う方にオススメしたい一品である。 以上私がモナーク/Monarkを自分のGOTYにした理由である。
Game of the Year 2024
トラジャ さん
ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン
パァーパァーパァーパァパァーパパァパーパーパァーパパァ〜 唐突なイトケンサウンド!! のっけから脳汁全開!! ロマンシング この言葉で熱くなれる。 サガとはゲームボーイの魔界塔士Sa・Gaからの付き合いです。 もう、35年の時が経ちました。 時と共に進化し続けるサガシリーズ フリーシナリオ、ひらめき、陣形、見切りなどの根っこの部分が形を成してきたのが、ロマンシングサガ2でした。 ピコーン💡 たったこれだけの演出で脳から汁が吹き出す感覚。 この快感を追いかけ続けてきました。 サガシリーズは取っ付き難い印象をお持ちの方が多いと認識しております。たしかに、その通りなんです。 何から始めればいいか分かりづらい、気がつけばボスよりもその辺の雑魚がバカつよになってる、かと思えばボスが手が付けられないほど理不尽な強さに、、、。 RPGのセオリーが通用しない。 しかし、これが「サガ」なんです。 挑むのが人の「サガ」なんです。 ギリギリの戦闘時に「閃き」からの乗り越えた時の快感 レアドロップを追い求めて気が遠くなるほどの時間をかけて、手に入れた時の快感 すべてが「ロマンシング」 一つ一つが「ロマンシング」 つらつらと脈絡の無い話を書き綴ってしまいましたが、 本作ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン 非常に丁寧にリメイクされています。 SFC版からの「七英雄」の深堀要素、難易度設定、戦闘バランスなど、サガシリーズ初心者からこじらせおじまで大満足の作品でした。 サガシリーズの入門編としては個人的に最適だとオススメできます。さらに、原作厨の方々でも様々な深掘り、新要素などで涙かヨダレか分からず垂れ流し待ったなしかと。 まだまだ、伝えたい事が書ききれないですが、短編小説ほど綴ってしまいそうなので自粛いたします。 1人でも新たな「皇帝」が増える事を願いまして、 「皇帝陛下の、御出陣、御出じーーん」 以上、ド田舎こじらせサブカルおじがお送りしました。
Game of the Year 2024
じゃむぱーん さん
HELLDIVERS 2
Coopアクションの傑作
Game of the Year 2024
きさ さん
ファイアーエムブレム 風花雪月
「覚醒」以来久々にプレイしたエムブレムシリーズ。 二部構成であり、第一部では凄腕の傭兵である主人公が、3つの学級から一つを選び、選んだ国の内情を理解できるほか、国の未来を担ったり、理想とする職業に就きたい生徒たちを教師として教え導く。第二部では、5年の月日が流れ、国同士の戦争へと発展しており、最初に選択しなかった学級、即ちかつての教え子たちを相手に三国それぞれの視点でストーリーが描かれる。 ゲームに対する理解が進むと職種のバランス、ユニットの育成方針や引き抜きの傾向がある程度固まってくるが、初見で、ユニークなキャラクターたちの固有スキルや、イメージ通りの職種につかせてプレイするのも味があって楽しい。最初から学級に所属するキャラだけでなく、他学級からの引き抜きも可能。キャラによって成長補正があり、向き不向きはあるものの時間次第でどんな育成でもできるから、「前のルートで選ばなかったこのキャラを使ってみよう」とか、極め付きに「ぼくのかんがえたさいきょうのクラッセ」なんてこともできかなり自由に遊べる。 第一部では日常パートでののんびりとした音楽や、陽気な戦闘BGMがゲームを盛り上げる。第二部では5年前のような平穏な日常には戻れない、戦争の最中なんだと思わせるような、荘厳なBGMが没入度をより高める。 3ルート、それもフルボイスでルート毎のキャラのリアクションも異なってくるため、とんでもなく永く遊べる。一か月で190時間遊ぶほどにハマったが、それでも全ルートを遊びつくしたとは言えないほどのボリュームがある。 本作ではFEシリーズ従来の死亡した仲間は戻らない、緊張した運用が求められるクラシックモード/次回以降の戦闘でも運用できるカジュアルモードが用意されている、それとは別に、敵の数や強さを3つの難易度から変更できる。難しすぎると感じた場合、後者の難易度はゲーム中に下げることができる。 さらに、ゲーム中に詰みとなる手番をしてしまっても巻き戻せる機能も実装されており、ストーリーを楽しみたいプレイヤーや、ストラテジーゲームの初心者でも簡単にプレイできる。 総じて、ゲームの完成度・満足度はとても高い。前のFEシリーズをプレイしているユーザーほど仕様の変更に戸惑うこともあるが、慣れの範疇であり、自由度の高い育成やキャラクターに対する愛情をより注げる、素晴らしいゲームだと思う。
Game of the Year 2024
イギー@GAME垢 さん
Wizardry: Proving Grounds of the Mad Overlord
∞∞∞∞∞∞『ダンジョンに潜る』∞∞∞∞∞∞ ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 狭くて暗い、地下へと続く階段をゆっくりと、一歩一歩確かめるように降りてゆく・・・ じめっとした通路の奥の方からは、鼻をつくようなカビの臭いと、何者か判別のつかないうめき声の様な音が聞こえてくる。 床の隅の方に松明の明かりを照らすと、何かの骨の様なものが落ちているが、近くへ行って調べてみる気にはならない。 少しづつ奥へ進むと、朽ちてはいるがどっしりとした扉が目の前に現れた。 恐る恐る、しかし、力を込めて、ゆっくりと重たい扉を開けてみると・・・ ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ ゲーム好き、特にRPGが好きな方であれば恐らく聞いたことがあるでしょう。 冒頭で記した『ダンジョンに潜る』というキーワードを。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ ※ここから長い前置きがあります。 僕はファミコン時代からRPGをプレイしていて、いわゆる誰もが一度は見た事があるであろう「ドラクエ」や「ファイナルファンタジー」などの、日本では王道的なRPGを夢中になって楽しんで遊んできた。 しかし、大人になるにつれて、ゲームは何となく続けて遊んではいるが、いつしか昔ながらの『ターン制RPG』という物はプレイしなくなり、アクションアドベンチャーやFPS、RPGでもアクション要素の入った最先端のゲームを好んで遊ぶようになっていた。 そんな僕が2024年YourGOTYで紹介したいというか、『ダンジョンRPG』ってこんなにも没入感があって想像力を掻き立てられ、ワクワクする冒険心を感じられるゲームなんだと、びっくりさせられたゲームがこの『ウィザードリィ』であった。 なぜ急にウィザードリィをプレイしてみようと思ったのか? それは、昨年からの僕のゲームのプレイ歴から、このウィザードリィへと導かれる導線が徐々に構築されていったのだと感じている。 昨年のこの場でも紹介したが、「ディアブロ4」を現在でも継続してプレイしていて、RPGの「キャラを育てる」という部分の楽しみを再認識した。 そして、極めつけは昨年末頃に日本語版がリリースされた「バルダーズゲート3」だ。 このゲームの事を語り出すと終わらなくなるので割愛するが、RPGの起源とも呼ばれるTRPGのゲームをコンピューターRPGでこれでもかと表現し尽くした、現状最高峰のゲームと言っても過言では無いだろう。これをプレイした時に感じたのは、「途方もない物を創りましたな」という圧倒感と、これぞロールプレイだという素晴らしい没入感だった。 他にも「ペルソナ3リロード」や「ユニコーンオーバーロード」、「ドラゴンズドグマ2」などなど・・・ RPGという枠の中のゲームを触りながら過ごしてきた。 そして遂に今年の初夏に『ウィザードリィ』がコンソール版でリリースされるとなって、日本におけるRPGの始祖とも呼べるゲームに興味を持ったというのが長い長い前置きです。 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・ 今作はナンバリング続編や外伝などの新規タイトルではなく、第1作目のリメイク版でオリジナルからゲーム性やストーリーなどは基本的には変化しておらず、昔ながらのターン制のRPGが楽しめる。 もちろん、グラフィックやUIなどは現代風にリッチになっているし、音楽も素晴らしい!! あと、面白いのはオリジナル版のあの線で描かれたダンジョンやバトルシーンが、隅の方にリアルタイムで確認出来る様になっている。 オリジナル版を遊んできた方は嬉しい要素かと思うし、初めての方もきっと興味深く見られるのではないかと思う。 正直『ダンジョンRPG』というジャンルは初めて遊ぶので、最初は心配というか、そのジャンルお決まりの『掟』みたいなものが受け入れられるか、不安と楽しみが入り交じった感情でプレイを始めた。 ①死のリスクと緊張感のあるダンジョン探索 キャラメイクからパーティ編成を考えながら冒険を一緒にする仲間を招集して、装備もそこそこに早速未踏のダンジョンへと足を踏み入れる。 最近のゲームでは最初はチュートリアル的な難易度で、特に考える必要なくサクサクと敵を倒して先へ進める物が多いが、このゲームは初めはとにかく慎重に進まないと、即全滅しかねない。 地下1階のフロアから入り口付近で、ザコ敵と数回バトルして、街に戻って宿屋で回復、レベルアップしてまたダンジョンへ行き、少し進んで1つドアを開け、小さい部屋を調べて街へ戻り宿屋で・・・ といった具合に死なないようにコツコツとダンジョンを探索していく。 なぜこんなにも慎重にしなければならないのかと言うと、死ぬとリスクがあるからだ。 街に戻って寺院で復活させて貰えるのだが、確率で灰となり、失敗すると完全に復活不能になってしまう。 つまりせっかく手塩にかけて育て上げたキャラが完全ロストするかもしれないというリスクがあるのだ。 ダンジョン内に仕掛けられている理不尽とも感じられる数々の罠と、階層が深くなる毎に強くなるモンスター共の攻撃を受けながら、仲間を死なせてはならないという責任感と恐怖心を強く感じ、潜るたびに緊張感のある探索が味わえる。 ②キャラメイクとロールプレイ そんな緊張感のあるダンジョン攻略と合わせて大事なもう1つの要素がキャラメイクとロールプレイだ。 世界観的にはゴリゴリのハイファンタジーなので、ドワーフやエルフ、ノームなどの人間以外の種族も選べるし、戦士、僧侶、魔法使い、盗賊などの数種類の職業も組み合わせて、自分の好きなようにパーティを編成して冒険ができる。 職業の役割(ロール)はバトルや探索において大事な攻略要素になるわけだが、それと同じくらいに大切になるのが、このキャラメイクでの名前や種族を決める事。 いわゆる『ロールプレイ』というものを自分でしっかり設定をしてキャラをメイクしておく事で、長く苦しいダンジョン探索が、いつしか思い出深いものへと変化していく。 このあたりが苦手だという方もあるだろうが、とにかく好きなアニメキャラや職場の同僚やクラスの同級生、家族なんかの名前を適当につけておくと良いでしょう。 自分が想像しやすい設定をしておくことをオススメします!! そうすることで、はじめは何とも感じずに、ただただダンジョンを1階1階降りていき、攻略を進めているだけだったのに、ラスボス付近の終盤になるにつれて、ここまで様々な困難を一緒に乗り越えてきたメンバー達がいつの間にか、かけがえのない愛おしい仲間となっていること請け合いです!! ③いきなりまとめ 他にもダンジョンそのものの魅力や、マップを作っていく感覚、クリア後の装備掘り掘りハクスラ要素などの楽しみも、魅力的な要素だけど、もうちょっと長くなりすぎたので、ここら辺にしてまとめに入ります。 ここまで紹介してきたような、ぶっちゃけ面倒くさそうな要素こそが、最終的にはえも言われぬ達成感とエモさを感じさせてくれるものとなり、ダンジョンと街の行き来を何回も繰り返すうちに『ダンジョンに潜る』という独特な感覚と没入感のある冒険を体験させてくれるゲームになっているのかなと思う。 上の方でもお伝えしましたが、リメイクとはいえRPGの原点とも言えるようなゲームなので、ゲーム性自体は古くさい感じがして、人によっては退屈だと思うかもしれない。 けれども、個人的には当時からこの様に素晴らしい没入体験が出来るゲームが存在していた事に本当にびっくりして、感動し、RPGの面白さを再確認させて貰ったというわけで、僕の今年のGOTYとして紹介致しました。 大変長文乱文になってしまいましたが、少しでもこの『ダンジョンRPG』という物に興味が湧いた方は一度手に取ってみては如何でしょうか。 というか、ここまで読んで頂いた方は、もう既にこの『迷宮』に足を踏み入れているのかもしれませんねww 『おおっと!!』
Game of the Year 2024
夜中たわし さん
Staffer Case:超能力推理アドベンチャー
推理ものにおいて、犯行に超能力が使われていたと急に発覚したなら、多くの人は興醒めすることでしょう。「超能力が出てくるなら、もうなんでもアリやん!!」と。 しかし、舞台が最初から「超能力が存在する世界」であり、その設定が緻密に構築されていたなら? 『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』は、まさにその「超能力あり」のミステリーでありながら、本格推理としての醍醐味を存分に味わわせてくれました。最高です。特殊な世界観での推理ものが大好きなんです私は…! 本作の舞台は1960年代、架空のロンドン。「ステッパー」と呼ばれる超能力者が人口の1割を占める世界。おかげさまで当然、「超能力を利用した犯罪」が起きまくる! 超能力犯罪専門のチームに配属された主人公は、超能力者の同僚たちと協力し、摩訶不思議な犯罪を捜査していきます。 本作最大の魅力は、超能力の細かな設定が推理のキモとなっている点! たとえば、氷結の能力者は水がないと能力を発動できない、瞬間移動の能力者には射程距離や重量制限がある、といった具合に、超能力の「ルール」が細部まで作り込まれており、事件解決の鍵となります。 証拠と証拠を組み合わせて謎を解いていく、ゲームならではの要素も合わさって「この超能力の、こう犯行に利用したに違いない!!」と気づいた時のあの快感は本作でしか得られませんね…。 特に印象深いのは、とある章の事件。「そんな超能力登場させちゃって大丈夫か!!?」という人物が続々と登場し、その能力を逆手に取ったシナリオ構成は最高の一言。この章は本当に最初から最後まで面白かった! また、単なる推理ゲームにとどまらず、超能力者が社会的に厳しく管理され、差別されているという設定も本作に深みを与えています。「もし本当に超能力者が存在したなら、社会はどうなるのか?」この問題を背景として徐々にスケールの大きくなる物語。全編通して存在する不穏さとリアリティにも引き込まれました。 超能力とミステリーという一見相容れなさそうな要素を見事に融合させた『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』。続編も制作中のようなので、期待して待ってます!
Game of the Year 2024
YOSHIHARU さん
和階堂真の事件簿 TRILOGY DELUXE
Xで流れてきて、気になっていたんです。 丁度産後で、子が寝たら余る時間が有って手持ち無沙汰がきっかけで始めました。 スマホで第1話は無料で出来たので、スラスラ〜と読み進めると… え!? なに!? となる様な展開。(ネタバレになるので内容は伏せます。) 続きが気になるー!Androidスマホでは続編が見つからず、SwitchでTRILOGYDELUXE版(全話収録)を購入しました。 もう、子が寝るたびに続きが気になってSwitchにかぶりつきましたね。 一つ一つの話は長過ぎず、でも物足りなさは感じない、隙間時間にピッタリな物語でした。 話以外にも良かったところは、話が進む事にUIの改善が見られて操作しやすくなっているんです。 これも好印象のポイントです。 すべての謎を解き明かすと、続編を匂わす様な締めくくり…。これはもう待望してますと、作者さんに言いたいです。是非作って欲しい! そんな手軽なのに奥深い作品でした。 そしてこの作品をキッカケに、ゲーム欲がムクムクと湧き上がりまして、育児の合間にゲームをする時間を作るようになりました。 それがストレス発散にもなり、自分にとってもいい結果になりました。 ゲームをまた始めるキッカケをくれたこのゲームを、今年の私のGOTYにしたいと思います!
Game of the Year 2024
ひゅうま(ゲームの滝壺) さん
ゼンレスゾーンゼロ
ゼンレスゾーンゼロとは【性癖のスマブラ】である。 ・大ハサミ使いギザ歯ダウナーサメメイド ・機械義足やんちゃな過去持ちオオカミ執事 ・財務担当隻眼クマ男 ・ハンマー使い眼帯ヤンキー子供社長 ・合体武器使い新米猫耳熱血治安官 ・特撮好き3枚目2丁拳銃使い機械人 ・ツーサイドアップほくろ守銭奴ギャル ・クールニーハイヘッドホンスニーカーガール ・ハーフアップ姫カット狐耳妖刀侍 ・天真爛漫ピュア青鬼娘 ・大型トレーラー運転手ロリおじさん ・ツンデレサイドテールアウトローお嬢様 ・火炎放射器女 要素を大幅に端折って書いてもこの在り様。 なんだこれ。 これでもかと尖ったキャラクターたちが織り成す物語に、少し食傷気味になってしまうかもしれない。 でも、私は大好き。 きっとあなたも大好き。 プレイヤーの興味を惹きつける要素モリモリのキャラクターばかりではあるが、本作はSF恋愛シミュレーションではない。 れっきとしたアクションRPGなのである。 (信頼度なる、恋愛シミュレーションのような仕様があることは内緒です) 気弱な小柄チェーンソーメイド「カリン」を操作した時、私は戦闘モーションの完成形のひとつを見た。 チェーンソーの刃が敵に触れたときの火花のエフェクトやヒットストップ、遠心力やカメラアングルがほどよく誇張された必殺技など、限られたモーションの中にアクションゲームとしての爽快感の多くが詰め込まれている。 「カリン」は少しストーリーを進めることで入手できることもここに補足しておく。 ほかのキャラクターも同様に、その設定や性質に合わせた専用モーションで異なる爽快感を演出する。 新キャラクターの性癖を突いたビジュアルと爽快感の合わせ技は、ときに中毒のような症状を引き起こす。 あのお試しプレイさえなければこんなことには…… そして我々はガチャの魅惑に耐えながら(時に屈しながら)今を生きている。 スマホ対応ゲームならではのシンプル操作はメリットであり、デメリットでもある。 戦闘システムの特徴である敵の攻撃をパリィしたり回避したりする行動は、タイミングが肝要で複雑な操作は必要がない。 この要素はアクションゲームの敷居を著しく下げ、多くのプレイヤーが入り込めるように設計されている。 プレイヤースキルが全ての、手に汗握る骨太アクションを求めているユーザーには物足りないかもしれない。 でもいいんだこれくらいで。 骨太アクションはそもそも畑が違う。 ポップな印象のあるキャラデザ、UIにはこれくらいのカジュアルさが丁度良い。 カジュアルさに起因する戦闘のマンネリ化は宿命である。 これには、キャラクター毎の性能や戦闘モーションの違い、新しい敵の追加によって対策がされている。 永く遊べるよう、引き続きのアップデートがただただ期待される。 プレイヤーの声がすぐに反映される開発陣のフットワークの軽さも本作のスゴさのひとつだ。 ゲームを面白くするための取捨選択の速度がすさまじく、アップデートの度に期待以上のものが提供される。 開発陣が捨てることを選択したことで、人によっては残念に思う決定がなされることもあるかもしれない。 大丈夫大丈夫! 全部とんでもないリソースを使って作成されてるから、いつかどこかで違う形でよみがえる。 このアップデートへの期待が絶えぬ限り、本作の魅力は色褪せないのだ。 ただのアクションRPGかと思いきや、ゲームセンターなる施設で、なぜか他のゲームも遊ぶことができる。 ミニゲームとはいえ、それぞれがなかなかの完成度だ。 どこかで見たことがある気がする? 「スリザリオ」?、「ミスタードリラー」?、「ヴァンパイアサバイバー」? ……なんですかそれ? 本編や期間限定イベントにも他ジャンルのゲームが登場する。 パズル、リズム、ローグライク、レーシング、ベルトスクロール(風)アクション。 次はどんなジャンルで楽しませてくれるのだろうか。 今からワクワクがとまらない。 ここまで拙いなりに色々と本作の魅力を語ってきたつもりだが、正直語り切れていないというのが本心だ。 それは、ストーリーについて一切触れられていないところからも明らかである。 また、アクションゲームの感触は実際にプレイするまでわからない。 私も仕組みを多少理解するまでは、ただの凡庸で退屈なゲームであると感じてしまったところもある。 ぜひ少しまとまった時間を確保してゲームを進めてみてほしい。 最初こそある程度のまとまったプレイ時間が必要だが、その後の継続は毎日の少しの時間で大丈夫。 他のゲームのプレイ状況にも影響を与えにくいため、忙しい現代人にはうってつけ。 これ、地味にポイント高いです。 Q、魅力満載の本作、遊ぶには一体いくらかかるんでしょうか? A、(基本)無料です。 無料でも十分遊べるが、もし少額でも課金ができるのであれば、610円のインターノット会員という月間パスには加入すると良い。 ガチャを引ける回数が増え、単純に心が豊かになる。 この610円は、健康で文化的な最低限度の生活の範疇に入りませんかね? ちなみに、さんざんキャラクターの魅力を語っておきながら、私はリリース当初より今まで、ガチャを制限している。 ここまで制限することができたのは、ひとえに日頃の訓練の賜物であるからして、皆さんは自分の欲求に素直に従ってくださいね。 一度も限定ガチャを引かずに貯めたガチャ石は、全部で600回相当。 このガチャ石をぶち込むのに相応しいアップデートが間近に控えている。 人気キャラクター(推定)の「星見雅」さん! 私はあなたにひとめぼれしてこのゲームを開始しました!! 良縁となることを期待しております!!! このレビューが投稿される頃には、ひとつの区切りがついていることでしょう。 ゼンレスゾーンゼロと私の関係が今後も良好に続いていくことを願っています。 これは私のゲーム体験であり物語。 この続きは君だけの物語を紡いでいってほしい。