みんなのGOTY

Game of the Year 2023
Emesuke さん
Sea of Stars
 私たちは何度も世界を救ってきた。勇者になって、ヒーローになって、兵士になって、狩人になって。これは、太陽の月の力を司る「至点の子」である2人の戦士の物語。…ではなく、特別な能力も屈強な力もない1人の「お料理戦士」が、その優しさと明るさで世界を救う物語だと、私は思う。  物語の舞台は、強大な魔物「棲まう者」を生み出す錬金術師である「フレッシュマンサー」によって被害を受けてきた世界。前述した至点の子であるヴァレアとゼイルは、棲まう者に対抗しうる唯一の力だ。そんな彼らと幼少期から仲の良い少年がガール。彼は村に住むごく普通の少年だ。偉大な役目を持つ至点の子とは住む世界が違うと分かっていながらも、「一緒に旅をしよう!」「僕が2人をサポートするんだ!」と3人は約束を交わしていた。実際に旅の中で、至点の戦士には確かに強力で悪を穿つ力がありながらも、それだけでは救えないものがいくつもあったように思う。そうした救いの手からこぼれ落ちそうになる悲しい心や怒りの心、バラバラになった心をガールは持ち前の性格と時には暖かい料理で救うことができる存在だ。彼の立ち振る舞いからは学ぶことがとても多い。3人以外にも個性豊かな仲間達や敵が多く、それぞれの持つ背景が少しずつ絡まり、物語は予想外の展開へと転がっていく。  グラフィックはとても丁寧に作り込まれたピクセルアートで、壮大な自然や仄暗い洞窟も、温かみのある料理まで美麗かつ細やかに表現されている。特に私としては、幾つも重なり合う大きな滝と長い時の流れを感じされる巨大な時計塔がとても印象的で、思わずコントローラーから手を離してしばらく背景マップを見回していた。  音楽にもかなり力が入っており、バリエーション豊かなBGMが旅を盛り上げてくれている。その数なんと200曲以上。そのため使い回すようなことはほとんどなく、行く先々で新しい音楽が流れてきて毎回心が高揚した。ジュークボックスのように、酒場で仲間のバンドがゲーム中の音楽をケルトっぽくアレンジしてくれるのは控えめに言って最高。  戦闘は完全ターン制であり、タイミングよくボタンを押すとダメージカットや追加攻撃が入るという特性を持っている。入力が成功したときの音がなんとも小気味良く気持ち良い。タイミングは中々シビアだが、ゲームを続けるうちに成功率が上がってくると自分の成長を感じられるのだ。また、敵の攻撃を阻害できるロックシステムや、通常攻撃でマナ(MP)が少しずつ回復するシステムなどにより、戦略的なバトルを作り上げている。レベルデザインは適切に設計されており、事務的なレベル上げ作業は必要ないし、高度な装備のカスタムも求められない。それだけ「ストーリーに集中・没頭してほしい」という意図を感じた。  私たちは何度も世界を救ってきたし、きっとこれからも何度だって世界を救う。Sea of Starsの世界もその一つだ。しかし「ただの一つ」として過ぎ去らない、記憶に残るような驚きや友情、暖かさがこの世界にはある。是非、この感情を、あなたにも。
Game of the Year 2023
さや さん
ポケットモンスター スカーレット
本作は1年前に発売された大人気ポケットモンスターのナンバリング最新作です。 シリーズ初となる完全オープンワールドが採用されたことにより、自由で心躍る冒険を堪能できます。 可愛く、格好良いポケモンたちは冒険に華を添えてくれる貴方の大切なパートナー。新登場のポケモンはもちろん、かつて出会ったあのポケモンのまさかの姿に驚くこともあるかもしれません。 3本立てのストーリーは子供たちとポケモンの成長や絆にフォーカスを当てた熱さとハートフルをいっぱいに詰め込んだもので、どこか青春映画を感じさせます。 また、快適な育成と新システム『テラスタル』を絡めた多彩なバトルも醍醐味の一つ。 歯応えあると噂の追加シナリオDLC後編も12月に配信です。作中の謎がついに明かされる……かも? ポケモンが初めての方も、以前遊んでいた方も始めるなら正に今!! きっとこのパルデアの地であなただけの宝物を見つけられるでしょう。 …………と、ここまでが表向きのレビューです。 ここからは恥ずかしながら少し自分語りを混ぜ込ませていただきます。 幼い頃に両親から初めて買って貰い、プレイしたゲームはポケットモンスター緑。 あれから20数年。ナンバリングを遊んできた私にとって、ポケモンはまさにゲーム人生の原点かつ総てといっても過言ではありません。 ドットから3D。白黒からカラー。そしてオープンワールドへ。ポケモンを通してゲーム技術の発展を肌で感じることが出来ました。 また、若干yourGOTYの趣旨からは外れてしまいますが、今年はポケモン全体にとって、とても大きな出来事があった年です。 …………そう、アニメポケットモンスターの主人公サトシの卒業です。 私にとってのサトシは時にお兄さんで、ある時は同い年の友達で、またある時は年の離れた後輩でした。 子供の頃からポケモンのゲームやサトシとずっと一緒に育ってきて、その一区切りが訪れた今年。このスカーレットのエンディングを見たときに、ポケモンというタイトルとここまで共に歩んで来れて良かったと改めて思いました。 この思いすべてを纏めて、今年のGOTYに捧げます。というか最早Yearを超えてLifeです! では、みんなもポケモンゲットだぜーッ!
Game of the Year 2023
ぽじかわ さん
The Last of Us Part II
今年ラスアスpart1と2と一気にプレイ! 結構前に発売されたゲームなのに、グラフィックすげえなーと感動。特にpart2での進化はすごかった‥ part2でアビー絶対許すまじ!絶対殺すマンと化し、コントローラーを固く握りしめてプレイしていたのですが、まさかアビー視点の物語も始まるとは‥ え、こんな事情あったん?正直知りたくなかった‥と心揺さぶられ、終盤でのエリーとの一騎打ちでは、もうやめて!仲良くして!とアビーにも感情移入しまくり! このシナリオ考えた人、凄すぎると引き込まれるストーリーでした。 アクションも感染者とハンターとの戦いも飽きがなく、ムービーとキャラ操作との間にロードがないこともゲームへの没入感を加速させます。 ストーリー、アクション、演出、どれをとっても一級品! 残酷な描写も多くて、万人にお勧めできるゲームではないですが是非プレイしてみて欲しい一本です! 年明けにはpart2のリマスター版が発売! PS5での発売なので、これはついにPS5買うしかないか?と悩む今日この頃です。
Game of the Year 2023
ファイ🐚 さん
幻日のヨハネ -BLAZE in the DEEPBLUE-
「推しキャラが主人公のゲームが推しのゲームメーカーから出る!?」 公式PVを初めてみた時点で、嬉しさと驚きのあまり、いつから予約できるのか常にチェックしたり、続報を公式チャンネルで常にチェックするほどでした。 蒼き雷霆ガンヴォルトシリーズ全作品、白き鋼鉄のXシリーズ、グリム・ガーディアンズ、ブラッドステインド:カース・オブ・ザ・ムーンをプレイしてきて、インティ・クリエイツの2Dアクションのクオリティの高さはすでに知ってましたので、もう発売前から期待でいっぱいでした。 ラブライブ!サンシャイン!!のスピンオフに当たる作品のため、主人公のヨハネと御供の狼獣ライラプス、他8人の仲間キャラクターは全て原作をモチーフにしたキャラクターデザインかつ同じ声優さんを起用していますが、全くの別設定となっているため、気になるけどラブライブ知らないという方でも事前知識なく遊べるようになっています。(ちなみに僕はヨハネ推しです) ステージクリア型なのかなと思いきや、メトロイドヴァニアのような探索型で、尚且つ8つの各エリアに幽閉された仲間を救出するごとに新たな技が使えるようになる(正確にいうと仲間の固有技)という、往年のロックマンシリーズをプレイしたことがある人にはニヤリとする要素も(実はインティ・クリエイツ、ロックマン9、10も開発担当しているそうなんです)。 固有技以外にも、敵や宝箱から入手できる素材を集めての武器とアクセサリー作成および装備による強化、所持金を集めて拠点で回復や強化アイテムを購入することが出来るようになっていて、初見で倒せなかった強敵にも、強化やアイテムの使用により倒せるようになるという設計になっている絶妙なゲームバランスにも感心しました。 ライフがゼロになった時に楽譜というアイテムを所持していると、BGMが主題歌のヨハネソロボーカルバージョンに変わり全回復で復活して一定期間攻撃力が強化される、ガンヴォルトシリーズのソングオブディーヴァによく似たシステムを持っているのも魅力。 アニメやドラマで主人公の起死回生のタイミングでテーマソングが流れる演出を再現しているようで、テンションが上がるんですよね。 キャラクター、背景全てのドットアニメーションが非常に高いレベルで描写されていて、ボス戦においても即効で倒してしまうのはもったいなくて、全ての攻撃パターンを見たくなってしまうほどでした。 ヨハネがしゃがむ時に怯えたり、壁激突で潰れたり、冷却ガスで凍ったり、余裕の表情で勝ち誇ったりと、リアクションも豊富で可愛らしいんですよね。 途中で入る仲間との会話も全編フルボイスだった点もファンサービス旺盛でとても楽しく、また、シナリオ面においても破綻しない丁寧な作りになっていました。 唯一残念な点を挙げるとしたら、どの敵を倒すとどの素材がドロップするのかという図鑑要素がなかったところですが、クリア目的のみであればそこまで支障はないですし、各エリアにあるランダム生成ダンジョンを収載すれば問題ない作りになってました。 ちなみにエリア間は各セーブポイントへファストトラベルが出来るようになってるので移動の手間も省けるようになっています。 昨年末のガンヴォルトギブス、今年のグリムガーディアンズ、幻日のヨハネ、とインティクリエイツが一年ほどの短い期間で3作品も出していて、尚且つ全て満足度の高い作りになっているので、今後の同メーカーの展開が楽しみです(ちなみに来年2月予定で音ゲーも出すそうですよ)
Game of the Year 2023
Kumu@ゲー旅 さん
メグとばけもの
去年からゲーム実況を細々と始めたのですが、この『メグとばけもの』は相方と一緒に初めて2人実況した思い出のソフトです。 相方は普段ゲームをしない人なので、難しいゲームや長時間遊ぶゲームは難しいかなと思い手頃かつ2人でゆるく楽しく遊べるゲームを探していたところ、本ソフトに出会いました。 可愛らしいタッチで描かれるゲームの絵と、こころが温まる物語とBGMに癒されつつ、最後まで一気に遊び通すことができました。 登場人物たちは一人一人のキャラが立っていて、どこか憎めない。 メグから溢れ出る子どもの純粋さと、自分の本心を見つけ出すロイのやり取りが秀逸でした。 アドベンチャーゲームをフルに楽しもうとすると、トゥルーエンドを見るために周回プレイをしないといけないゲームもありますが、本作品は一本道で分かりやすく分岐が少ないところも、ゲームに慣れていないプレイヤーに対して親切な作りになっていました。 重厚で遊びがいのあるソフトとは違う、やさしい世界でゲーム体験ができる本作を色んな人に楽しんでもらいたいなと思えるゲーム体験でした。
Game of the Year 2023
ネコやん さん
ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅
ナンバリングとしては約22年ぶりの新作ということで、ジョーカーシリーズを避けてきた私としては、不安半分でのプレイでした。 しかし、始めて見ると、そんな思いは無くなり、小学生時代を彷彿とさせるゲームシーンがそこにありました。 ストーリー自体は薄い内容ですが、このゲームの真骨頂、モンスターを育てて、配合し、また育てるという単純だけど奥深いシステムに直ぐにのめり込みました。モンスターを仲間にするスカウトシステムが好きでは無かったけど、初代と同じように肉をあげると仲間になるという部分も復活して、ドラクエでお馴染みの『〇〇は起き上がって、仲間にして欲しそうにこちらを見ている』 に触れることが出来たのです。 モンスターの育成も十人十色で、色々なスキルの組み合わせから、自分好みに出来る。最強のスライムを作るという夢が叶えられる作品になっています。 シナリオ、グラフィックは褒められたものでは無いですが、DQMにはちょうど良い塩梅になっていて、音楽と戦闘,育成で引き込まれる作品だと思います。
Game of the Year 2023
ねこあげ さん
Chained Echoes
今年は色々なゲームに手を付けたけれど、最終的に面白かったゲームで真っ先に頭に浮かんできたのはChained Echoesでした。 FF6のような往年のドットJRPGであり、近年の高グラフィックに慣れていない自分のようなオールドゲーマーには凄く刺さりました。 ただドット絵は細部まで美しく作り込まれていて、小学生の頃にゲームしていたときに感じていたワクワク感を思い出させてくれました。 一方戦闘システムは難易度が高く、途中のザコ敵にも全力で挑まないと普通に全滅することもあって気の抜けない感じが飽きを少なくしています。 プレイアブルキャラクター数も多く、単純なゴリ押しはなかなか通用しないバトルシステムもあって、前線に立つキャラを入れ替えながら回復したり、オーバーヒートゲージという独自システムがいい駆け引きを生みアクセントになっています。 そしてなによりシナリオが…とても良い!!一人ひとりのキャラが雑に扱われておらず、愛着を持って冒険に臨むことが出来ました。 結果的にプレイ時間は40〜50時間かかり、長編RPGではありますが、是非JRPG好きな方には遊んでもらいたい名作だと思います。
Game of the Year 2023
モチオ さん
バビロンズフォール
2022年9月に2023年2月いっぱいでのサービス終了の発表があり 本当に遊んでいたのかどうか怪しい人達が、ネタになるからとネット上で叩きまくっていた作品ですが、自分はサービス終了日まで1年間しっかりと遊びきって トロコンもして、とても充実したゲーム体験が出来たと思っている作品です。 ジャンルとしてはアクションRPGにハクスラ要素が追加された形で 4つまで装備出来る武器を組み合わせて、様々なアクションを繰り出し 敵を倒し、アイテムを集め、周回プレイをする事によって 自分を強くしていく作品です。 発売前には、体験版も配信され、オンライン専用の かなり気合の入った作品でした。 制作プラチナソフト・発売スクウェア・エニックスの作品で 自分は体験版を遊び、そのアラビア風の空気感と ブラーのかかった油絵的グラフィック これまでのいわゆる可愛いファンタジーって感じとは一線を画す無骨感 4つの武器の装備位置を考え、一撃の重さも感じられるどっしりとした重厚な武器の重さをも感じる事が出来る操作感覚に これは!自分に合ってる!面白い!とすっかり虜になりました。 しかし世間では全く逆の評価で、油絵的表現はぼやけていて、画質が悪い 無骨な雰囲気とどっしりとした操作は、反応が悪く遊びにくい 操作にクイック感がない 4つの武器の組み合わせを考える部分は、いちいち武器の組み合わせを 考えるの面倒だし、どうせ強い武器でごり押せばいいし ハクスラとしてのサクサク周回が出来ない 一匹倒すのに時間がかかりゲームのテンポが悪い それでいてゲーム難易度自体はただ単に敵が固いだけで単調 難易度低いのは物足りないと散々な評価 更に発売日の前日にはエルデンリングが発売され フロム死にゲーこそ最高! アクションRPGは何度も死んでパターンを繰り返して楽しむ事こそが ゲーマーとしてのステータスと、世間的にも大きく盛り上がる状態に。 運営側も、ゲームの修正を半年間かけて行い、かなり多くの部分で 修正がかかりました。 それでも、体験版からの評価は覆せず、22年9月には1年での サービス終了を発表 それ見た事かと、ただでさえ低評価だったところへ 更に火に油を注ぐ結果となりました。 自分は1年間最後まで遊び、友人たちと毎夜スカーミッシュやシージ ボスバトルなど様々なモードでわいわいプレイを続け レベルも満タンまで行き、トロコンも達成 友人はPS5版とPS4版と2本買って、それぞれでトロコンするぐらい オンラインで夜な夜な集まっては戦いに重んじています。 自分も友人も気に入っていた部分が、世間では悪評部分と言われ 正直、とても悔しいし残念でなりません。 制作側の意図していた部分を、世間がどこまで汲み取れていたのか かなり怪しいし、分かりませんが 最後に世間で言われていた言葉に意見して終わりたいと思います。 ニーアを作ったプラチナソフトの最新アクションRPGなのに・・・・って ニーアのスタイリッシュさと、バビロンズフォールの重厚さとゲーム性は 全くの別物だし、別のゲーム! それぞれのゲームに個別に向き合ってほしい。 同じメーカーでも別タイトルは別なんです。 世間の評価なんか気にせずに、最後は自分の感性を響くゲームで 周りの意見に左右されず、じっくりと自分を信じて遊んで欲しい。 崩壊してしまった塔は、最後まで私を魅了し続けていました。
Game of the Year 2023
リンゴ男爵 さん
NO STRAIGHT ROADS
EDMをロックでぶっ倒すゲーム このゲームはEDMが支配する街「ビニールシティ」でインディーズロックバンド「パンクベッドジャンクション」の「メイデイ」と「ズーク」がロックで音楽革命を起こそうとする、ミュージックアクションゲームです。 ゲームの内容は、単発威力が高いギターの「メイデイ」とコンボ攻撃が得意なドラムの「ズーク」を操作して、EDMアーティストをロックでぶっ倒すというシンプルな内容です。 敵の攻撃や環境は音楽によって変化していくため、プレイヤーは音楽に乗りながら「攻撃」や「回避」そして「パリィ」を使い分けて、戦うことになります。また各エリアのボスのEDMアーティストはとても個性的で、奏でる音楽も全キャラ違うので、だらけてしまうことがありません。 キャラクターが個性的で、ボリュームも丁度良く、なりより音楽が最高なので、このゲームが私の「YourGOTY」となりました。 最後に、プレイすると言いたくなるこの言葉で締めたいと思います。 バンカ!ジャンカ!シャカラカ!バァン!!
Game of the Year 2023
たくじ さん
CYBERPUNK 2077
コンタクトレンズにスマホ機能が全部入ったら、だいぶ未来な感じになるだろうか。 タッチパネルも物理ボタンも、自分の手のひらやら空中やらに投影して押せばいいもんね。案外近いのかもしれない。 「Cyberpunk2077」 2020年末に発売されたオープンワールドRPG。 ウィッチャー3の開発でも有名なCD Projekt REDによる作品。 販売当初に一通りプレイし、とても楽しんだが、今年の9月に大型アップデート2.00と大型ダウンロードコンテンツ「仮初めの自由」が配信となり、スキルツリーの刷新などもあったことから、新たにキャラを作ってイチからプレイした。 作中の2077年は身体拡張当たり前の世界観で、手・足はもちろん、神経基幹や目玉ごとサイボーグ移植(インプラント)して、自身の能力強化ができる。 銃撃・ステルス・近接・ハッキング等、自分の得意な戦い方に特化した強化がすこぶる楽しい。 腕部仕込みブレード、壁向こうの敵を探知するセンサーアイ、二段ジャンプ脚、回復機能付き心肺など、高性能なインプラントはその分値が張るが、いかがわしい仕事で稼いだ金を注ぎ込んで、さらにヤバい仕事をこなせるインプラントを買う。 my new gearの威力を発揮させるのはいつだって楽しい。 また、本作の大きな魅力にサイバーパンクな衣装デザインがある。 しかして、アップデート前は防御力が主に衣装に拠るものだったので、好きな見た目を維持するのが難しかった。 防御性能優先で衣装を選ぶとガッチャガチャのダサ坊ルックになってしまうこともままあったし、単なる布っぽいタンクトップに超高い防御がふられていたり、腑に落ちない状況もしばしばであった。 それが、先日のアップデート以降、主要な防御性能はインプラントが受け持つ事になり、好きな見た目・服飾でプレイしやすくなった。 世界観の演出として大きい改善である。 サイバーパンクに着飾って、細部まで作り込まれたナイトシティを渡り歩く体験のクオリティは、このタイトルに比肩するものはない。 作品全体を貫くノーフューチャーな物語をどう生き抜くか/どう死ぬか。 インプラント山盛りでヒャッハー体験を味わうのにも絶好のタイトルであったが、そこにさらに磨きがかかったアップデートであった。 ぼく自身はコンタクトもレーシックも怖くて絶対できないのだけれど。 おわり