前々から良作だという噂は聞いておりましたが、今年になってふとSwitch版をプレイしてみました。
やり込み要素的なものを含めても数時間。
あっという間のプレイ時間でしたが、今年一番で最高の体験ができました。

 少し昔風の3Dグラフィックで等身の低いキャラを動かすのですが、一つひとつの操作が小気味よく動かしているだけで気持ちよくなります。
特筆すべきは空を滑空する操作。若干の慣性が働いて思い通り動かすにはコツがいるのですが、風を切るエフェクトとスピード感は病みつきになります。進めていくごとに少しずつ滑空時間も長くなっていくので、より体験がリッチになるのも素晴らしいです。

 物語に関しては多くの方が大いに評価する部分だと思うのですが、私も同様です。
決して壮大なものではありません。ですが、そこに至るまでには色んなルートがあり、たどり着き方も人によって異なります。このような短めのゲームですが、その体験の豊富さには脱帽すら覚えます。
プレイヤーによって異なる過程の充実感は、オープンワールドをはじめとする昨今のゲームでも存分に味わうことはできるでしょう。
ただ、このゲームはそのこまやかな体験の分岐を最初から最後まで一気に遊びきってしまえることが素晴らしいのだと私は思います。
自分がやったこと、感じたこと、選んだことを短いプレイ時間の中にぎゅっと凝縮して堪能できる。
1人の少女のある一部分の人生の切れ端と自分の人生とが重ね合わせられる。
これがたった数時間でできてしまう作品なのです。

 私よりもとっくに多くの人が絶賛したゲームです。遊んだ方も多いことでしょう。
ですがまだ遊んでいない方は今からでも遅くはありません。
気軽な気持ちで手に取っていただきたい。そんな一作です。

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