『SILENT HILL f』のGOTY・レビュー一覧

新着順 Game of the Year 2025 ゲーム別
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Game of the Year 2025
トム さん
SILENT HILL f
20年ぶりのコナミ開発のサイレントヒル! 最初に公開された段階では和製のサイレントヒル。 日本を舞台にした外伝的な作品かと思い心配をしていましたが、しっかりとサイレントヒルしてました。 今回はビギナー向けにも参入の障壁を下げるためという工夫がいろいろと見えました。 演じていた俳優さんが実際にゲームを実況プレイする流れも斬新ですね😹 これを機会にぜひサイレントヒル2を、そして来年公開予定の映画も楽しみにしてます!
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Game of the Year 2025
ナル さん
SILENT HILL f
私の今年のGOTYは「SILENT HILL f」です。 私はホラー系ジャンルに極端に耐性がなく、これまでの人生でホラゲにほとんど触れることはありませんでした。 特にバイオシリーズはPS時代に友人の家でプレイを強要され、無慈悲やられトラウマになるほどです。 そんな私が、このゲームに手をつけクリアまで持っていくことができたのは、妻がある芸能人配信者の方のプレイ動画をみていたことがきっかけでした。 妻は「ゲームを自分ですることは、ほとんどないが見るのは好き」の人の為、よくバイオシリーズの配信動画見ては「これはやらないの?」とか「やるならみたーい!」など 私がホラゲ耐性がないことを知っていながら、そんなことを無責任に言っていました。 「SILENT HILL f」が発売されてしばらくして、妻のおすすめ配信者のプレイ動画をみて、「これならば自分でもプレイできるかも・・・?」という感情が湧きました。 ただ私は基本PCでモンハン等のアクション系、もしくは、今年手に入れたNintendoSWITCH2で子どもと一緒にほのぼのとマリカワールドやゼルダシリーズをプレイしていて、 PS系ハードを学生時代以降所有していません。 「SILENT HILL f」はPCでもできます。ある程度のネタバレもして恐怖感も緩和できたとはいえ一人でプレイするのはちょっと・・・。 そんな葛藤が続き、12月に入り「ゲームなんとか」のお二人がプレイされ、更に1週間葛藤する日々・・・。 そしてとうとう週末の夜に「PS5」と「SILENT HILL f」を自宅へ招き入れてしまいました。もちろんほかにもやりたいゲームはあったのでもう1本別で購入しておまけにPS PLUSにも入会しました。 それからは毎日、「戎ヶ丘」を徘徊する日々・・・。やはり動画で見るのと実際にプレイするのでは精神の削られ方が全然違いました・・・。2,3シーンしては休憩もしくは別のゲームを挟み精神力を回復し、プレイを再開・・・を繰り返し、クリアした直後にこのレビューを書いています。 ゲーム自体の手触りは、ホラゲの耐性がない私でもなんとかプレイできる。さらにいうと、ホラーに耐性がない方はネタバレがあった方が完走しやすいです。※ただし、一部ゴア表現がキツい場面がありますので、そのあたりが苦手な方は気をつけていただきたいです。 前提として周回が必須となる為、途中マンネリ気味な面もありますが、ボス戦では「あれ?これアクションゲーだっけ?なんてフロムゲー?」となることもあります。最終的にはホラーよりもアクションを楽しむ面が印象的でした。 誰にでもおすすめ!とはできませんが、少なくとも私にPS5を購入させクリアまで一気に駆け抜けさせた強烈な1本でした。 そして今まで「PSハードは持ってないから・・・」と、目をそらしていたタイトルへ”向かい合わなければならなかった選択と向き合う為に”きっかけをくれた作品でした。
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YourGOTYと最後まで悩んだで賞
パラたま さん
SILENT HILL f
どの場面を切り取っても美しくおぞましい。周回するほど楽しめる作りもお見事な和ホラー。発売してくれてありがとう。ゲームは遊んでこそ楽しみ尽くせる。遊ぼう。そして愛そう。
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Game of the Year 2025
Emesuke|Dear Good Gamers ! さん
SILENT HILL f
「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な書き出しがある。なぜそう思うのか。それは「桜が美しいから」だ。それほどまでに美しく、ときに不安を与えてしまうほどに、その幹や枝葉の先は魅力を放っている。 日本人は昔からこの桜の美しさを恐ろしさに変えて表現してきた。それだけこの2つの感情には共通点があって、一見真反対に見えても紙一重なのだと思う。 例を挙げると、「美しすぎて息を呑む」、「美しさに感動して鳥肌が立つ」。これらは「不安に対して固唾を呑む」、「身の毛もよだつ」と似た感動を身体が表現している。 そしてここからが本題。 発売から現在に至るまで好評を博している「サイレントヒルf」だが、私もプレイしてみて非常に面白かった。終わってみても、どうしてもこのゲームのことがこびり付いたように頭から離れてくれない。これはもう、GOTYにするしか、ない。そう思った。 ではどこが面白かったのか。それを考えたとき、「これはレビューの難しいゲームだ。」と思った。発売後約3ヶ月経ってなお、プレイヤーたちの考察が絶えないほどに、多くのメッセージや様々な側面を持っている作品だ。面白いのは間違いなかったが、なかなか一つのテーマでは語りきれない。 でもなんとか、未プレイのあなたにもこのゲームの魅力を伝えたい。勿論ネタバレなしで。 そこで本作のキャッチコピーとも言える、 「美しいがゆえに、おぞましい。」 このテーマを紐解きながら、魅力を語っていきたいと思う。 サイレントヒルfでは、直球的でダイレクトに訴えかけてくるような恐怖表現は少なかったように思う。キャラクターを操作するマップは比較的開放的な外が多いし、明るい場所も多い、勿論、見た目がグロテスクなバケモノが現れたり、「どこかに敵が潜んでいるかもしれない」という恐怖はあったりする。しかしそういった視覚的な要素というのは、徐々に慣れが生じてくる。ましてやこのゲームは真相まで辿り着くに周回が前提となり、今までのシリーズにはなかった戦闘アクションにも特化している。プレイヤーの慣れに加え、周回を重ねて強くなっていくキャラクターを動かしていく、というのはどうだろう。単純な恐怖というのは比較的薄れていくのではないだろうか。 しかしながら、ホラーゲームとしてこのサイレントヒルfはしっかりと怖い。少なくとも私は周回してもどこか恐怖を感じられていた。 それはこれまでの直接的で単純なホラー表現ではなく、テーマの「美しさとおぞましさ」をふんだんに活用しているからではないかと思う。 冒頭では有名な桜の話を例に挙げて美しさとおぞましさの関係性を少し語ったが、ここからはサイレントヒルfにおける、私が感じた美しさとおぞましさの表現を語ってみよう。 まず戎ヶ丘では、純日本的な風景、郷愁を感じる雰囲気が漂う。しかしそこに混ざる窮屈さや違和感。周囲からの様々なストレスに押し潰されそうな主人公雛子の心境がプレイヤーに伝わってくるような気がする。 もう一つの舞台である狐たちの社では、神秘的な世界が広がっている。戎ヶ丘とは違い暗闇が多く、その中には蒼白い炎と鮮血がほとばしっており、おどろおどろしいのにどこか魅入られてしまう。言い表すならば「妖艶」だろうか。 これらの町と社を行き来しながら物語が進んでいくわけだが、和の美しさと形容し難い恐怖、この2つが絶妙なバランスで散りばめられている。どちらかに傾くわけではなく、均衡を保っているわけでもない。 とにかく ギシギシ、 ぐらぐらと 不安定なのだ。 この不安定さを浴び続けることで、私たちプレイヤーは喉を絞められるような、心臓の奥底を掻き回されるような、じとっとした恐怖を呼び起こされるのだろう。 この不安定さを表すために、美と恐怖を計算しながらゲーム内に配置しているのだと思う。マップデザインから敵のデザイン、光の輝き方や色彩のバランスまで。 不安定が与える感情というと、少し逸れるが「吊り橋効果」というものがある。揺れる橋を渡る際の恐怖や緊張感を恋愛の高揚感と誤認する、というものだ。ここで私が言いたいのは、誤認するということは似ているということ。美しさから感じ取る気持ちの昂りと、恐怖や不安から生じる緊張感は近しい場所にあると言え、初めに伝えた「2つの感情は紙一重である」 ということを裏付ける一因になっていると思う。道草終わり。 話を戻して、もう一つ美しさとおぞましさを感じたポイントについて。 それは登場キャラクターたちのデザインと、そのキャストの演技である。 ゲームをプレイしているとき、1週目では正直、「あまり演技が上手くないのでは」と感じる部分が所々にあった。しかし、後になって気付いた。それがこのサイレントヒルfにはマッチしていたということに。 ゲーム中、登場人物たちは皆どこか本音を隠すような雰囲気や態度、話し方を見せる。それこそ正に上っ面、お面をつけたような印象を受けるのだ。だからこそ、「何を考えているのか、どういう感情なのかよく分からない」ような声、喋り方は合っていた。 それがゲームの周回を進め真相へ近づくと、上っ面であったお面が少しずつ剥がれていく。本音が見える。すると、声も迫真になる。 美しいような、どこかお面のような不気味さを持ち合わせたキャラクターたちと、そこに合わさったキャストの演技力はこの作品の大きな魅力であると思う。 他にも沢山の要素を組み合わせながら、見事な不安定さ、アンバランスを実現させている。現実と妄想と精神世界の境界を曖昧にすることでの不安定さなどは正にサイレントヒルシリーズの伝統的とも言える方法だろう。 全てを語りきることはできないため割愛するが、「美しさ」と「おぞましさ」、これらを緻密に配置することで不安定を作る。これに尽きる作品であったと思う。 結果今作はリリース後1日で100万本を突破し、かのサイレントヒル2の勢いを凌ぐほどとなった。 発売から少し経った現在も、キャラクターモデルとなった人物たちがプレイ動画を配信するという話題性も相まって販売本数を伸ばし続けている。 ぜひあなたもプレイして、心臓を高鳴らせてほしい。その鼓動は美しさからだろうか?恐怖からだろうか?それとも、もっと別の何かを感じているのだろうか?それはあなただけの感情だ、戎ヶ丘でその正体を確かめてみてほしい。 美しいものは恐ろしい。はたまた、恐ろしいから美しい。のかも、しれない。だから私もこう思うのだろう。 「あぁ、桜の樹の下には屍体が埋まっている!」
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Second Game of the Year
ɐɯɯɐɯ さん
SILENT HILL f
ヲタクとはそういう生き物、だと思う。 ヱヴァンゲリヲンやダークソウルシリーズなど、制作側の意図や事実に関わらず散りばめられたテキストや画面の端に写ったオブジェクトから、あーでもないこーでもないと世界観や裏設定を勝手に想像、妄想し考察するのが我々ヲタクという生き物である。 だって、それが大好物なんだもの。もう立派なフロム脳。 ワタシは、ミステリーやサスペンスものの作品が好きな人間なので上記のような作品は大好物であるが、本項で取り上げさせていただいたサイレントヒルというシリーズ作品は同様の要素をふんだんに盛り込んでいるとはいえ・・・ホラーゲームである。 こちらはミステリーなどとは違って大の苦手なジャンルで、ゲームも映画も自ら触れようとは思わない。どれだけ有名な作品であっても、興味があってもホラーゲームに手を出したことはこれまでなかった。 じゃあ、なぜ今作に手を出したのか? コナミの策略に負けたのである。 ホラーが苦手だと言っても、サイレントヒルというシリーズがどのようなゲームなのかは知っている、それは兄のプレイや友人らからの口コミ、ゲーム雑誌の情報、最近ではゲーム実況などからである。 苦手で自らプレイすることはないものの他人様がプレイして驚く分には、ワタシ自身の負担は少ないのである。 このゲーム実況、昔からいろいろ問題に問われることもあって、楽しんで観ているワタシ自身も後ろめたさが全くのゼロとはいかない。 「実況者が儲かっても、ゲームメーカーが儲からない」システムだからである。 その通りで、普段気にもとめずYouTubeにてゲーム実況を楽しんではいるものの、たまに話題にあがるとやや気になる部分も。。。 当然、著名人やどこかに所属している配信者なぞはメーカーに許諾を得ているとは思うのでメーカー側がまったくの知らぬ存ぜぬではないとは思うし、近年ではメーカー側から配信に関する注意喚起、注意事項などが提示されていることが普通になってきている。 また(勝手な言い分ではあるが)肯定派の意見のひとつに「ゲームの宣伝になっているからいいじゃないか?」というものがある。 全肯定できるわけではないが、たしかにそういう部分があると思う。 そして今回サイレントヒルfを購入し遊んだのは、まさにゲーム実況の影響があるからだ。 冒頭で述べたように、考察できる作品や世界観を知るフレーバーが散りばめられた作品が大好きで、ホラーといえどサイレントヒルというシリーズがそういった作品群のひとつであることは知っていたし、今作は日本を舞台にした新しい世界観でこれまでのシリーズを遊んでいなくてもストーリーに深く影響がないなど、新規に手も出しやすく発売前から大変興味があり購入しようかと思っていた。 それでも、ホラーゲームだから自分でプレイするのは苦手意識もあったし、誰かのゲーム実況をみてストーリーと内容を把握すればいいかという悪い視聴者になるつもりもあった。 そんな折に、本ゲームにて主人公である深水雛子(しみずひなこ)を演じた俳優さんが「SILENT HILL fを本人がやります」というYouTubeチャンネルを解説してゲーム実況するというではないか。 これはいい、とてもいい。 ゲームも見れるし、制作時の裏話しなんかも話してくれて満足できるに違いない、そう思って視聴させていただいた。 結果、面白すぎた。 ホラー要素やジャンプスケアに驚く様子はもちろんのこと、ゲームに触れることがまったくの初めてである御本人のとる行動が、ゲーム脳である我々なら簡単に思いつけたり、制作者側の意図する誘導にしたがって行動できることが彼女には一切不可能なのであった。 初回配信にて、彼女がみせたPSコントローラー(デュアルセンス)のタッチパネルがボタンであることに気がついたときのリアクションは必見で、みんなにもぜひ観て欲しい。 ワタシは彼女の実況プレイにどっぷりハマってしまったが、コナミの策略にもハマってしまった。 そもそもゲームが好き、考察が好き、世界観にどっぷりつかり、くまなく探索しフレーバーテキストなどをすべて集めなくては気がすまないワタシは、ゲームの先が気になって仕方ないし、ネタバレではなく自分で体験したくなってしまった。 自分で体験、ここ大事。(余談ではあるが、幼少期に兄がプレイするのを横で見ていても、自分で別でイチからプレイするのが楽しいと思うくらいにネタバレに反感はなく、やはり自分で遊ぶ、体感することが好き、大事なのだと感じるタイプです) コナミの策略などと言ってはいるものの、本気で思っているわけではない。 思ってはいないのだが、もしもゲームの宣伝に演技した本人にゲーム実況させ、それがゲーム初心者でお世辞にも上手いプレイともいえず、ゲームは遅々として進まず、どんどん取り逃がされていく世界観の説明たち。。。 他人様、それもゲーム初心者がプレイするもの、合わなければブラウザバックすればいいだけだが、とっとと先を見せてくれという気持ちがなかったわけでもなし。(とはいえ実況自体は面白いので、それとは別に実況そのものを楽しんでいまも観てはいる) そう、彼女には任せておけなかった。 ワタシ自身で体験し、戎ケ丘(えびすがおか)を隅々まで探索し、世界観に関するテキストをすべて取得せねばと、彼女にネタバレを食らう前に自分でプレイして遊んでしまいたい! ヲタクとはそういう生き物だから。 個人的な事情になるが、金銭的な余裕はなく、セールでもないフルプライスのゲームを買うことはないだろうと思っていたが買ってしまった。泣く泣くなけなしの金でモンスターハンターワイルズを買ったのだ、サイレントヒルfはせめてブラックフライデーセールまで待とうかと思ったが、残りたったの2週間が我慢できなかった。 さて、ワタシはここで購入しプレイしたわけだが、なかには購入を検討しつつも彼女のプレイは先程述べたように遅々として進まない。もうしばらく様子見してから購入するかと思った人間も、もしかしたらいたかもしれない。 しかし、コナミは第2、第3の刺客を送り込んできたのだ。 主人公とお互いに相棒と呼ぶ「修(しゅう)」、友人の「凛子(りんこ)」を演じる俳優たちが続々とゲーム実況を宣言しはじめたのである。 この刺客たちがゲーム初心者とは限らない、ゆっくりしていたらネタバレを食らってしまうと焦ったかもしれない。 さらに、コナミはこの機を逃さずサイレントヒルfのセール販売を開始したのである。。。 恐ろしい、じつに恐ろしい。これがコナミの戦略だったとしたら完璧である。 (ちなみに後発のお二人の配信も、とても面白い) とは、冗談半分であるが、半分は本気で思っている。 実況者が儲かってもメーカーが儲からなかった現状に対して、メーカー側がこのような宣伝アプローチをし始めたとしても、ワタシは不思議に思わない。 今後も、このようなケースが増えるのではなかろうか? どこの馬の骨とも知らない実況者だけが儲かるよりも、裏でメーカーが糸を引いて宣伝効果の高い配役と実況を見せていく。(この言い方ではややステマっぽく聞こえるが) すでにメーカーや制作陣が、ユーザーへ向けてのLIVE配信や情報公開の場とした配信は当然のものとなっているが新しい宣伝方法としてこの手法はありだと感じた。 願わくば、デスストランディングをノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンが実況プレイしてくれないだろうか? もしも実況プレイしてくれるなら、視聴するまえに未プレイである続編を彼らがプレイするまえに自分で体験しておきたくて、間違いなく購入してしまうだろう。 ゲームの内容に全く触れていなくてびっくりだ。 ゲームももちろん面白かった。周回プレイをし、すべてのエンディングをコンプリートし、残すところ2つのトロフィーもあと2周プレイして取得するつもりでいる。 ホラーとしては、海外に多くみられる驚かせ方のジャンプスケアがないわけではないが、日本が舞台であることが大きいのか、雰囲気やちょっとした物音などのジャパニーズホラーに観られる気持ち悪さや怖さをより感じさせるつくりになっており、ホラーが苦手なひとも満足に怖がれる内容となっています。(そもそも初代サイレントヒルの制作が日本メーカーだったこともあり、ホラー要素はジャパニーズホラーよりの表現が多かった気はする) シナリオが「ひぐらしのなく頃に」の竜騎士07さんであったり、そのストーリーがとても楽しめたことだったりと語れることはまだまだありますが、ホラーが苦手なワタシも十分に楽しめた作品、ストーリーであったことをお伝えして、ここらで失礼致したいと思います。 長文をお読みいただきありがとうございました。
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Game of the Year 2025
ライチ さん
SILENT HILL f
・次第に混ざりゆく世界と自他...この雛子は誰? サイレントヒルfは外伝的な立ち位置として日本を舞台とした作品。 サイレントヒルシリーズは毎度身近な住宅街が非日常に飲まれていく描写が禍々しくも美しい。原風景がひずみゆがんでいく様子は嫌悪感を引き出しつつも、心のどこかに潜んでいる破滅願望を満たさんとする美を併せ持っており、ホラーが苦手な自分が唯一自分から遊びたいと積極的に思う(でも当然ビビり倒す)作品であるため今作も意気揚々とプレイしたのである。 (なお今作は周回プレイが前提と思われる作品であるが自分はまだ2週目の途中であり、ストーリーの感想は現時点でのものである) 今作はアクション難度が高めとの前情報を聞いていたが、サイレントヒルのファンとして難易度は“難関”でプレイすることにした。 外伝的な今作では町が霧に包まれた表世界と謎の神社仏閣の裏世界を行き来することとなる。これまでの作品では同じ場所だが様相が違うという表現だったのに対して表世界と裏世界が完全に異なる点に違和感を感じたり、ストーリーとしても今回は生き残ること以外の目的が示されず、「これはサイレントヒルなのか?」と頭の片隅で思いつつプレイしていた。 しかし、かなり個人的な理由なのだがその違和感をねじ伏せる感情が大部分を通してあった。 怒りである。 ある敵がとにかく 強い 強すぎる。 それは這いつくばりながら襲ってくる、犬っぽさのある敵なのだが、まずモーションが強い。腕を振り上げる攻撃のリーチがものすごい。身長以上の間をとっていてもグッとふみこんできて爪先がビュッとかすめる。かなり痛い。しかもそれで終わらずコンボが決まる。下手すると難易度もあってそのまま即死する。 さらに今作は昭和の町が舞台なので、これまでの海外のような広く整った道ではなく、狭い路地裏で乱雑に置かれた箱などが邪魔。そのため、よけようとしても壁や物にすぐに引っかかりタコ殴りに... なんだそれ...卑劣な奴め...そっちは捨て身でかかれるけどこっちはやられたらだいぶ前のセーブポイントからやりなおされるんだぞ... ゆ゛る゛せ゛ん゛!!! そして恐ろしいことにこの犬男(勝手に命名)はあろうことか雑魚敵。いたるところに出てくるのである。しかも、曲がり角から、後ろから、挙句の果てに犬男2人で挟み撃ち。 あまりにもひどい仕打ちにプレイ中に出てくるたびに「また出たな?!許さん!!」と怒りの感情を爆発させながら死闘を繰り広げるようになってしまった。 しかし、偶然なのだがそれが一つの不思議な感覚を生むようになったのだ。それは雛子の立ち位置が曖昧になっているという感覚である。 本作は主人公である雛子がプレイ中もよくしゃべるのだが、物語が進むにつれ、倒した敵に怒りの言葉をぶつけるようになるのである。まさに自分の言葉を代弁しているのである。”相棒”という表現がゲーム内で多分に出てくるのだが、雛子がまさに自分の相棒のように一緒にいてくれている感覚があり、プレイするモチベーションをものすごく支えてくれていた。 しかし、自分の怒りを雛子が直接敵にぶつけている、そのシンクロ感が次第にまるで雛子が元々自分のアバターとして作ったものであるようにも感じさせてくる。雛子は雛子の考えがあって行動しているはず。でも戦闘は自分のスタイルで動いている。ならこの怒りは誰の怒り…? 通常主人公が確固とした自我を持っている場合、プレイヤーはそれを見守るもしくは導く第三者というスタンスでプレイをすると思われるが、この作品の場合は違った。ふと気づくと自分は雛子として敵と向き合い、倒した時には心からセリフを吐き捨てているのであった。それではそこにいるのは雛子なのだろうか...それとも自分がいるのだろうか...? ネタバレになるため深くは語らないが、思いがけずもこの不安定な心理状況はストーリーの根幹にもつながる部分があったと感じている。1週目をクリアしたときには誰に自分を重ねていたのかと非常に印象に残ったのである。そして、冒頭に述べた違和感も終盤で意味を持ち始め、個人の結論として 「これは、確かにサイレントヒルだった...」 と思ったのであった。偶然も含めて全部がサイレントヒルに収束したのである。もうこれは My GOTY 決定だ。 毎回人間の内面を深いところまで切り出してくるサイレントヒルシリーズの最新作だが、今作も非常に満足感のあるものだった。自分特有の経験もあったもののストーリー単体でも終盤の展開には引き込まれるものがあった今作は、間違いなく今年のMy GOTYである。 念のため断ると当然難易度を変えることでスムーズにゲームを進められるので初心者も安心してほしい。ストーリーの良さについて今回あまり伝えられていないが、なぜ雛子がこんなふうに変わっていったのか、精神と感情を揺さぶってくる今作が気になった方はぜひプレイしてみてほしい。そんな重厚さを持つ素晴らしい一作だった。