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新着順 Game of the Year 2025 ゲーム別

スペルトナエル

Game of the Year 2025
につすい さん
ウィザードリィ外伝 五つの試練
私の2025年YourGOTYは 「ウィザードリィ外伝 五つの試練」です。 Wizardry(ウィザードリィ)の名前は知っていても「プレイした事が無い」という人は少なくないと思うので自分の体験を交えて過去作を少し説明します。 1987年にPCからファミリーコンピュータに移植されたシリーズ1作目「Wizardry 狂王の試練場」は私が当時初めて触れた「洋ゲー」でした。 既にファミリーコンピュータで発売されていたドラゴンクエストとは異なり、パッケージから漂うダークな見た目(黒色のパッケージに緑色のドラゴン)やモンスターグラフィックから大人の魅力を感じ多感な年頃だった私の心に今後何十年と爪痕と熱を残すことになります。 ゲーム画面やシナリオはシンプルで、3Dダンジョンを巡り戦闘を繰り返しながらアイテムと経験値を得て成長したキャラクターでラスボスに挑みクリアアイテムを得てエンディング、と最早説明不要なRPGのテンプレートはそれ以降あらゆるRPGへと引き継がれて… 説明不要でしたね。(YourGOTYではレビューの下に概要があって便利) 今年のYourGOTYを選ぶにあたって比較するゲームが必要だろうと思った時に前述の「Wizardry 狂王の試練場」のリメイク版が頭に浮かびました。 昨年リリースされたリメイク版では、シンプルだったUIやグラフィックが現代風にアレンジ、戦闘ではモンスターにモーションが与えられてより遊びやすく進化。 在りし日の「洋ゲー」らしさを前面に押し出したこの作品、当然のように発売日から見知ったダンジョンに足を踏み入れ、「序盤の雑魚敵の異常な強さ」を懐かしく思いながら「オートマッピング快適!」とウキウキとした気持ちで6人パーティーを眺めていたのに少しづつ気持ちがダンジョンから遠退いていくのを感じます。 何かが違う。 その違和感はゲームをクリアするどころか、ウィザードリィの代名詞でもある「理不尽な死とロスト」を経験することもないままゲームを閉じる引き金となってしまいました。 その一番の理由はゲームスピードの遅さで、オリジナルではそのシンプルさから街からダンジョンへの移動、ダンジョン内での移動、バトルに至るまでとにかく軽くて速い。 何度もダンジョン出入りするハクスラゲームでは数秒のロード時間すらストレスになるのでオリジナルを知っていると余計に気になるポイントでした。 当初のシンプルなゲームデザインは、後に母国アメリカで「古臭い」と言われアップデート繰り返したもののシリーズ自体は途絶えてしまいます。 日本ではその古臭いと言い放たれた1作目のシステム、デザインを他機種に移植、外伝シリーズなど独自の進化を続け今作「ウィザードリィ外伝 五つの試練」へと受け継がれています。 古臭くシンプルなシステムで圧倒的なスピード感と快適なゲームスピードを手に入れた「ウィザードリィ外伝 五つの試練」は 美しく恐ろしい末弥 純氏の高精細モンスターグラフィックと ファンメイドのユーザーシナリオの数々で、サブタイトルに「試練」があるだけに「1000回遊べるダンジョン」になりました。
Game of the Year 2025
ひゅうま(ゲームの滝壺) さん
スペルトナエル
【このレビューにはプロモーションが含まれます。】 -------- 送信先「YourGOTY 2025 レビュー投稿キャンペーン」 …じゃあやりますか ノスタルジアメール -------- 『謎解き×高難易度デッキ構築×50音表ローグライトのインフレ弾幕アクション!』 と聞いてどのようなゲームか分かる人はどれくらいいるだろうか? これは公式紹介文の引用ではあるが、おそらく、このジャンル説明で本作がどのようなゲームなのかを理解できる人は一握りもいないであろう。 昨今乱立する数多のローグライク作品の中であっても、本作が放つのはひときわの異彩である。 本作の魅力も難解な紹介文同様に、プレイをするまではなかなか理解されないものであるが、ひとたびプレイをしたのならば、きっとあなたもその魅力に憑りつかれるに違いない。 あなたは一刻も早く本作を購入し、主人公「ツー」と一緒にスペルをトナエルべきではあるが、どこの馬の骨かもわからない私の言葉に信用がないことは重々承知している。 まだ心が動いていないそんなあなたに、切り口を変えたとびきりの情報がある。 本作は「桜井政博氏」や「トビー・フォックス氏」らゲーム業界を代表するトップクリエイターが、そのゲームデザインや革新性を極めて高く評価した作品であるということだ。 日本ゲーム大賞2025において、ゲームデザイナーズ大賞という部門の最終選考にまで残り、審査員長の桜井政博氏にタイトルを読み上げられたという出来事は記憶に新しい。 本作の面白さが広くに知れ渡ってほしい私にとって、格別な思いであったことは言うまでもないが、レビューを書き連ねている今、正直これ以上の謳い文句を持ち合わせていないことの歯がゆさも同時に感じている。 それでもなお、これから本作の魅力について私なりにお伝えしたい。 非常に多くの要素が絶妙なバランスで成り立っているゲームであるという特性上、その魅力の全てについて端的に語ることは難しく、今回は要素を限定させていただくことを前もってご理解いただきたい。 【ゲームシステム】 本作は全20ステージ(1日目~20日目)からなるステージ攻略型のゲームで、制限時間内に敵キャラクターを倒すことによって次に進むことができるというのが基本の流れである。 ステージ中では、50音表上をハート型の自機がかけまわり、唱えたいスペルの文字を順番に拾い、名前の全てを拾い切った段階でスペルが発動しその効果が表れるという仕様なのだが、このゲームシステムが今までになく非常に新鮮な体験をもたらしている。 スペルの種類は自身を強化するものや敵にダメージを与えるもの、その他特殊な効果を発揮するものに分類され、ステージクリアに必要なステータス等を確保するために制限時間いっぱいにスペルを唱え続け、自身を強化することが基本形となる。 一方で、ただただスペルを唱え続ければ良いかと言うとそうではない。 制限時間を残してステージをクリアすることによって、得られる資金が増えるといったようなメリットもあるほか、画面の右側からやってくる敵の攻撃をシューティングゲームさながらに避ける必要があるため、プレイヤーが気にするポイントは多岐にわたる。 ハート型の自機が敵の攻撃を避けるゲームというと、多くの人は「UNDERTALE」を想像するかもしれないが、本作の戦闘の根幹はどのスペルを、どのように、どれだけ唱えるかの判断を楽しむ部分であり、敵の攻撃を避けることを主眼に置いた「UNDERTALE」のそれとは似て非なるものである。 ステージとステージの間にはスペルを購入するパートが挟まれ、怪しげな魔法店でのショッピングを楽しむことになる。 このとき購入可能なスペルは、自身の持つ資金額に影響をうけたランダム選出となっており、繰り返しプレイしても新鮮なプレイ体験を与えてくれるのである。 そんな本作の魅力は大きく分けて以下の3つだ。 ■数字のインフレ ■豊富なプレイスタイルを許容する懐の深さ ■謎の多いストーリー 【数字のインフレ】 ステージ1の敵キャラクターである「無抵抗のスライム」の体力と攻撃力はともに「1」、少し進んだステージ4の「花粉症のオハナ」の体力は「15」で攻撃力は「5」だが、もう少しだけ進んだステージ10の「大御所のドラゴン」の体力は「40000」で攻撃力は「2400」。 とんでもないインフレ、とんでもない成長曲線である。 ※なお、大きな数字を見るだけでワクワクできるあなたのために、ステージ20のラスボスの体力は「9999999999」攻撃力は「99999999」であることもここに補足しておく 主人公「ツー」も、これらの敵キャラクターのステータス上昇に追いつくべく成長の機会が与えられる。 ゲームクリアのために必要な最低限のステータス確保を目指すのが効率的だが、なんとなく京(1兆の1万倍)のステータスを目指したって良い。 だって大きな数字は楽しいから。 こんな大きな数字が登場する本作ではあるが、決して大味なゲームではない。 作者である「おまど氏」の理念に基づく緻密な計算と、いくつかの偶然のめぐり合わせによって生み出された絶妙なバランスは、容易にクリアにはたどり着かせてくれないながらも、プレイの度に着実に成長を感じさせ、確かな満足感を与えてくれるのである。 【豊富なプレイスタイルを許容する懐の深さ】 自身の攻撃力を強化して、全てを一撃で倒してしまっても良い。 自身の移動速度を強化して、色々なスペルを唱えまくっても良い。 ギャンブル要素に身を任せて、ステータスを上げずにクリアを目指しても良い。 精霊や動物たちに働かせて、自身はそれを眺めているだけでも良い。 上記は一部極端な例ではあるが、本作にはさまざまなプレイスタイルを許容する懐の深さがある。 その深さを演出しているのがたくさん用意されているスペルである。 スペルの中には、シンプルかつ明らかに有用そうなものから、不穏な説明文が添えられたものまでさまざまだが、プレイヤーにはその組み合わせによる相乗効果について検討する自由が与えられる。 このスペルのデメリットはこのスペルで打ち消すことができる このスペルの効果は控えめだが、このスペルとの文字配列の相性が非常に良い など、プレイヤーの気付きの数だけプレイの幅が広がり、そこにはえも言われぬ快感が伴うのである。 効果の高いスペルには注意しよう。 画面が上下左右反転してしまうから。 【謎の多いストーリー】 ステージを進めるごとに届くメールを読み、この世界についての理解を深めていくというのが本作の基本路線であるが、2日目の段階で『20日目に「ツー」が死んでしまう』という極めてショッキングな事実が告げられる。 なぜそのようなことになるのか、全くわからないままプレイヤーはストーリーを進めることとなる。 ローグライク(ローグライト)作品は本来ストーリー物と相性が悪い。 基本的に一からのやり直しを要求され、その展開のバリエーションが面白いローグライクと、展開が次に進むことに面白さがあるストーリー物とでは楽しむポイントが相反するからである。 ストーリー物として成立させることでさえ難しいのに、謎解き要素があるとはなんぞや?どうせチープなハリボテでしょう?と思うなかれ。 本作はゲームジャンルとしての相性の悪さを抱えながらも、きちんと両軸を成立させている。 しかも、なんとこのゲーム、マルチエンディングである。 5つのエンディング分岐の条件はさまざまで、ここに謎解きの要素が含まれている。 画面に表示される情報全てに気を配ってほしい。 答えはいろいろなところにちりばめられているから。 バージョンアップを経て追加ヒントも手厚くなっているから、謎解き部分に不安がある人もきっと大丈夫。 作中の一部要素については、作者である「おまど氏」が遊んだことのある作品の影響を多分に受けているとのことなので、どこからの影響なのかに気づけると非常に面白い。 5つ全てのエンディングを見たときあなたはどのような感情になるだろうか。 良かったと安堵するだろうか、それとも何か他の感情を抱くだろうか。 あなたがこの世界の真実にたどり着くことを祈っている。 -------- ここまで読んでくれてありがとう! 長すぎるレビューにびっくりしましたか? ここまで読んでくれたあなたに、すごく魅力的な情報と人によっては魅力的な情報をあげようかな。 すごく魅力的な情報というのは、本作が『定価320円』ってこと。 むちゃくちゃ安いよね。 3本買っても千円でおつりがくるよ。 Steamで買って友達に送り付けてくれたらうれしいな。 しかもセールの時は160円のこともあるんだって。 作者のおまどさんが、さすがに安すぎるから定価で買ってくれって言ってたよ。 本当にその通りだよね。 既プレイのあなたも、本作が二人プレイもできるって知ってた? そっちも遊んでみたらきっと楽しいと思うよ。 二人で遊んだら実質80円?それは違うか。 もうひとつの人によっては魅力的な情報っていうのは、作者のおまどさんがファミレスの「ジョナサン」を好きってこと。 「ジョナサン」で食事をしてみたら、「スペルトナエル」みたいな面白いゲームが作れるようになるのかもね。 今度私も行ってみようかな。 なんでそんなこと知ってるかって? それは実際に作者に聞いてみたからだよ。 ゲーム系ポッドキャスト「ゲームの滝壺」の第61回『スペルトナエル開発者とタノシイハナシ(ゲスト:おまどさん)』で作者のおまどさんにインタビューをしているよ。 プレイ後の方が良いかもしれないけど、良かったら聴いてみてね。 いきなりの宣伝ごめんね。 それじゃあ、バイバイ。 【このレビューにはプロモーションが含まれます。】
Game of the Year 2025
ume さん
イースX -Proud NORDICS-
「君はアドル=クリスティンを知っているか?」そうやって語られる赤毛の剣士の冒険譚、皆さんはもちろん知っていますよね?よね!「稀代の“冒険家”アドル=クリスティン。彼は生涯をかけて幾多の冒険に挑み、百余冊にも及ぶ“冒険日誌”を残した。この物語はその“冒険日誌”の一冊、『北人の失楽園』に記されているアドルの冒険のひとつである——。」、こんな風に後世に遺された冒険日誌をもとに小説化されて語り継がれているって設定が雰囲気があっていいですよねー。今作は大海原を舞台に海賊姫のカージャと一緒に大冒険が繰り広げられます。 ちなみに、私のイースシリーズのプレイ歴は「6、オリジン、1&2、フェルガナ(3)、7、8、セルセタ(4)、9」となります。5以外やってますね。10はその内やろうと後回しにしていたら追加要素が入ったSwitch2Editionが出たのでこちらをプレイしました。楽しみにしているシリーズではありますが、今年一番のソフト!と期待高々にしていたわけではなく惰性気味に遊び始めたのですが、期待を大きく上回る感動があったので、私の2025年のGOTYに選ばせていただきました。 〇アクションが楽しい 一言でまとめると「ド派手なバディアクションの演出が気持ち良かった」です。 本作は相棒(バディ)のカージャと2人で協力して戦っていると感じられるのがとても良かったです。過去作でもパーティメンバは居ましたが操作していない時は余り目立たず、操作キャラの交代要員として居るだけで一緒に戦っている感じが少なかった気がします。本作ではボタン一つでアドルとカージャが2人肩を並べて息の合った攻撃をしてくれますし、2人の協力技もたくさん用意されていて協力技を見るのも楽しかったです。更にはボス戦のトドメの演出や、戦闘中でも特定のアクションで挟まる演出が格好良く、その演出でもアドルとカージャが2人で協力してド派手なアクションを魅せてくれるので大変良かったです。 こんな風に一押しはバディと演出ですが、アクションの基本となるシステム面でも普通以上に良くできていました。長年続くシリーズ作品として、長年続いているのは古臭いシステムをずっと続けているわけではなく、現代風に進化し続けているという安定と信頼感があります。細やかな難易度選択と、自然と適正レベルになるレベルデザインは万人に勧められる内容です。万人に勧められるからと言って「単純で簡単」というわけではなく、無策で挑めば普通に負ける歯ごたえのある敵はいっぱい居ます。私は個人的に「回復アイテム禁止」という縛りを入れて、敵の攻撃を適切に回避やガードしないと勝てないようにしていましたが、緊張感があってとても楽しかったです 〇音楽 良いぞ~。語意が無いので上手く説明できませんが熱狂的なファンも多いですぜ。日本ファルコムは音楽フリー宣言をしているので是非みんなサントラとか買ってPodcastのBGMとかにもっとファルコムの楽曲が使われるようになって欲しいですぞー! 〇ストーリー 本編のストーリーには直接触れませんが、シリーズ共通してアドルの好奇心を刺激するワクワクする冒険が面白いです。普通の旅人だったら回避する厄介ごとを、正義感ではなく好奇心で首を突っ込む冒険心。宝の地図を見た時に偽物だと冷めた目で見るのではなく、ワクワクして確かめに行こうとするロマンチスト。呆れ気味に「冒険バカ」って扱われるのも良いですね。未知を既知にするために危険を冒す、そんな冒険を幾度となく成功させて稀代の冒険家として名を残すことになるアドル。この設定が大好きで、そんなアドルが今回の冒険ではどんな景色を見るのか、毎回楽しみにプレイしています。 〇最後に、イースシリーズは何処から遊んでもOK! イースシリーズは基本的に毎回新しい土地で新しい冒険を1作ごとに完結させており、しかも時系列はバラバラなので、ナンバリング順に遊ぶ意味は余りありません。(※例外は1&2でこれは繋がっているのでセットで遊んだほうが良いです) ナンバリングを時系列で並べると「1&2⇒10⇒4(セルセタの樹海)⇒3(フェルガナの誓い)⇒5⇒8⇒6⇒7⇒9」になります。リメイクされる際にナンバリングが無くなって地域名の副題が付く場合もあります。(イース3⇒フェルガナの誓い、イース4⇒セルセタの樹海など) シリーズがいっぱいあってどれが何なのか分からない、と思う方もいるかもしれませんが、基本的にどれもアドルが知らない土地を冒険する話なのでどれを選んでも大丈夫です。作品によって冒険の舞台が樹海だったり無人島だったり監獄だったりと色んな場所に行っているので、どこを冒険したいか?で選ぶのも良いと思います。 ちなみにPSPlusのゲームカタログにイースは「セルセタの樹海(4)と8と9」は含まれているので、加入者はまずはそこから触ってみるのも良いと思います。(※2025/11/21現在)