みんなのGOTY(ゲーム別)

新着順 Game of the Year 2024 ゲーム別

ディスコ エリジウム

Game of the Year 2024
ゲーム薄暗ポッドキャスト さん
ディスコ エリジウム
よう、調子はどうだ。ああ悪かった。まあ調子が良いわけないよな。そのしみったれた顔を見りゃわかる。俺はどうだって? はっ、聞くまでもねえ。相変わらずさ。最近は二日酔いの頭で港湾労働組合のストライキに形ばかりの参加をして、あとやることと言えばワーリング・イン・ラグズでハーディたちに絡まれないように酒を飲んで寝るだけ。全くクソみたいな毎日だよ。お前もそうだろ? この街にいるやつはみんなそうじゃねえか。このマルティネーズって街は、いやレヴァショールそのものがそうだ。ウルトラリベラルどもが共産主義を踏み潰してその上にひり出したクソみたいなもんだ。そんな街に住んでるんだから俺もお前もクソなんだよ。ワーリング・イン・ラグズの裏の木にはもう一週間も死体がぶら下がったままなんだぜ。はっはっは。おい。笑えねえよ。 死体と言えばよ、お前あの刑事を名乗る飲んだくれの野郎と話したか? 俺は刑事だと叫びながら裸で大騒ぎしてたハリーとか言う野郎さ。俺はワーリング・イン・ラグズで少しだけ話したんだが、あの野郎、例の死体の捜査をしにきた刑事だって言ってたぜ。笑えるよな。信じられるわけがねえ。夜通し泥酔して暴れて自分のネクタイとぶつぶつ話してるだけで捜査なんてしやしねえ。街がクソならやってくる刑事もクソってわけだ。あの野郎今朝なんかガストンの爺さんが食ってたサンドイッチを口八丁でせしめてやがった。笑えるぜ。いやこれは本当に笑えるよ。 やれやれだ。ちくしょう。全くやれやれだ。俺はそろそろ行くぜ。このマルティネーズって街はまるっきり吹き溜まりで全てがままならねえ。だが一応俺みたいなやつにもまだ役目ってのが与えられてる。役目があるうちはなんとかやるしかねえよな。それじゃ。またな。 ディスコ エリジウムはTRPGの要素を多く引き継いだアドベンチャー・ゲームです。あなたは自暴自棄になった飲んだくれの刑事、ハリーとなって、うちなる24の人格と対話しながら事件の解決を目指します。捜査方法はキャラメイクによって千差万別。全てを暴力で解決してもよし、相手の嘘を見抜いて追い詰めてもよし。ゲーム開始当初はそのテキストの膨大さに面食らうでしょうが、プレイに慣れていき、100万語を超えるテキストの濁流に飲み込まれる頃には、あなたもマルティネーズの人々やレヴァショールの空気の虜になっていることでしょう。 Switch版はエラー落ちが酷いのでそれ以外の機種で遊びましょう。最高のゲームです。
Game of the Year 2023
ジョン@営農とサブカル さん
ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
おじさんをもう一度レイブンに戻してくれて、ありがとう!ほんとうにありがとう!と感謝をおくりたくなるアーマードコア最新作。  そもそもハマったのがPSの無印〜MoA、2までで「おじさん、新しいゲームについていけるかな…」ってすごく不安でしたが、杞憂でした。  本作は操作性がものすごく良く、空をブーストで飛びながら、肩のミサイルを発射しつつ、左肩のシールドを張りながら右手のライフルをたたっ込みつつ、左手のブレードで切り掛かる、といったことが簡単にできるようになっている。  特に、本作から導入のターゲットアシストとスタッガーのおかげで、近接武器が異様に便利になった。  ひゅんひゅん避けながら斬りかかる、という私がやりたいエースパイロットを簡単に実践できてしまう。  今までの、適切な距離をとって引きながら撃ったり、空中に陣取って撃ったり、という卑怯くさい戦い方をしないようにしてくれるあたりが素晴らしい。(ただ、オンライン対戦では、空中に陣取ってミサイルの雨を降らす誉のないアセンブリがいるそうだけど)  おかげで、どのACと戦っても、どの新ロボと戦っても、戦いにバリエーションが豊富で、どのミッションも試行錯誤が効いてとても面白かった。  また、本作の根幹である「ロボットの組み立て」についても、全パーツについて目が行き届いている。  捨てパーツがない、と本当に思う。なんせ、私は終盤まで初期フレームの外装で戦い続けていたくらい、初期武器だから使わない、というのが縛りプレイでなくても使うことができる。  例えば、ブレード。初期ブレードは威力がないものの、ブレードで追いかける距離が他の近接武器に比べてずば抜けており、実は強い、というのが一周やってからわかる。この手の装備は、初期に使うだけ使って忘れていくものの、アッセンブリーをする際に最後まで選択肢に登る、というのが良い。ジェネレータも、武器も、すべて一長一短があり、組み合わせで使い勝手が発生する。どうしても強武器は存在するものの、それでも組み合わせで特徴が出せる。いまだに、良いアッセンブリーが発見されるのが観れて、このバランスはほんとうに素晴らしい。  これだけでも十分すぎるくらいアーマードコアとして素晴らしいのだけど、輪をかけて素晴らしいのはシナリオだ。  本作では、登場人物の姿は出さず、アイコンと喋り方と、主人公の呼び方だけでキャラを立てる分別がすばらしい。  シナリオ分岐はわかりやすく、3周することが前提となっているが、同じ展開をする物語であれだけ意味を変えられるのはなかなか見たことがない。  そして、分岐の心の揺さぶり方。アーマードコアの登場人物って、いままでスナック感覚で裏切っていたはずなのに、全員がそれなりに良い人間で、どの人物についても協力をしたくなってしまう。その揺さぶりを3周に分けて楽しませくれるのでほんとうにすごいな。  特に、イグアス。おまえ、そんなキャラだったんだ、って後半になればなるほど思う。おれがロボアニメでやりたかったこと全部載せをやってくれるシナリオでロマンがすごい。  こんなに楽しませてくれてプレイ時間も30時間足らずでシナリオをすべて見切れる短さなのも、年をとって時間のないおじさんにはとても優しい作品で、文句なしのGOTY作品でした。  200時間近くやらせたうえに嫌な気分にさせるサイバーパンク2077とはえらい違い。好きだけど。
Game of the Year 2022
寝る。 さん
ELDEN RING
物量で目眩がするってのは本当に久しぶりで、こんなに楽しいものがどこまで続くのか先が見えないという脳が灼けるような感覚はなかなかない。おそらくもう死ぬまでこのレベルのゲームには出会えないと思う。さらばゲーム。引退します。