みんなのGOTY(ゲーム別)

新着順 Game of the Year 2024 ゲーム別

ペルソナ3 リロード

Game of the Year 2024
ユネ さん
FOAMSTARS
ゲーム性、音楽、キャラの総合評価でフォームスターズが個人的にゲームオブザイヤー。 これが無ければメタファー・リファンタジオな一年だった。
Game of the Year 2024
ちゃんぽん@ゆっくり実況/配信 さん
ペルソナ3 リロード
ペルソナシリーズは色々なところで見たことがあるにもかかわらず、実はここまで全くのシリーズ未プレイ。 しかもGame Passが新規入会キャンペーン(3ヶ月200円)をやっていてラインナップに入っていたから、という非常に不純な理由から手を出した今作だが、自分にとっても今後の人生に強く影響するような、そんなゲーム体験を積めた一作だった。 まずはフルリメイクならではの洗練されたグラフィックに加え、2Dアニメーションと3Dシーンとを組み合わせた没入感のある演出。 パーティメンバーの豊富なサブイベントのおかげでキャラへの愛着も湧き、それにより非日常の世界に置かれた高校生のいい意味で幼い部分にも懐かしさを感じながら感情移入ができる。 BGMも自分が抱いていたイメージに違わずスタイリッシュなものが多くあり、戦闘もうまく立ち回れば一方的に敵に対してマウントを取れたりと、シリーズ初プレイの自分でもその楽しさを実感するまでに時間はかからなかった。 ただ、このゲームをGOTYに挙げる一番の理由は"コミュ"の存在だ。 コミュは簡単に言うとNPCとの信頼度を高めていく個別イベントのようなもので、普段学校で会うクラスメイトから夜に特定の場所に行かないと会えないちょっと危ない大人(?)等、様々なキャラと交流を深めていくことができる。 そして最初はゲーム内の作業として始まったこのコミュイベントだが、中盤以降になると自分の心情が変化していっていることに気が付いた。 コミュは信頼度が高まるにつれてそのキャラ個人の事情というのが次第に露になり、キャラから助言を求められることも増えていく。 それに対してこちらは選択肢を選ぶことで助言するのだが、「あの話の後この人はどうなったんだろう、上手くいったかな、大丈夫かな」と、そのキャラ個人の動向にフォーカスするようになり、最終的にはなんとかこのキャラの助けになりたい、力になってあげたい、とすら思うようになっていた。 最終的に様々なものを乗り越えて迎えたED、余韻に浸るタイトル画面。 普通ならゲーム内のイベントを思い返すところだが、自分の脳裏に浮かんだのは「自分の人生でこんなに尽くしたいと思える人や、逆に尽くしてくれる人っているのか…?」という疑問だった。 主人公がそれぞれのコミュでNPCと交流を深めていく様子は、これまでせこせこ1人で活動してきた自分には見えていなかった世界であり、またそれらしい言い訳を並べてあえて見逃していた世界でもあり、本当なら自分もこれまでにもっと色んなコミュを作れていたかもしれない…という悔しい感情すら湧き始めていた。 結局そこから数ヶ月モヤモヤした感情を引きずり、最終的にもっと自分から動いて自分なりのコミュを見つけていきたいという結論に至った。 至ったとは言うものの実践できるかどうかはまた別の話で、物理的に無理な部分もあればまだまだ言い訳をしてしまう部分もある。 そもそもリアルの環境にゲームの概念を当てはめて考えるのもモラル的にどうなのかと思うこともある。 それでも自分はペルソナ3リロードに与えてもらったきっかけを無駄にはしたくない。 近い将来ポジティブな形で自分が良かったと思えるように今後も色々考えていきたいと思った。 と、自分は少し重たく受け止めてしまっているが、ゲームとしては本当に良質なRPGで、その中に人間関係の大切さと温かみというのを肌で感じられる瞬間がいくつもあるので本当におススメ。 プラットフォーム的に少しプレイするハードルは高いがPSP版の移植なども展開されているので、この年末年始に是非触ってほしいゲームだと思う。
Game of the Year 2024
ティガレックス さん
ペルソナ3 リロード
ペルソナ5のUIをより向上した状態で。かつ、ペルソナ3のストーリーをそのまま移植した作品。 原作で不評だったシステムやシーンは添削 or 作り直しされ、ストレスも特に感じず。 幾度もリメイクを重ねている作品のおかげか、ATRUSの最高到達点を遊んでいる感覚さえありました。 クリア後は何とも言えぬ喪失感と充足感が満ちて、買ってよかったなぁとしみじみ。 他候補としてはメタファーやサガ2やSF6、エルデンDLCなどよぎりましたが、やはりP3Rがぶっちぎりでハマりました。
Game of the Year 2024
たけお🎙️軽量級ゲーマーラジオ さん
ペルソナ3 リロード
幾度、この物語の結末を見たことだろう。 ペルソナ3は2006年にPS2オリジナル版が発売され、以降PSPリマスター版やマンガ、舞台、映画などといったメディアミックスが多く展開されている。シリーズのファンである私はその大多数に触れてきた。そのため、ストーリーのエンディングとそれに至るまでの経緯までを、かなり明確に覚えている。 にも関わらず、オリジナル版のリメイク作品であるペルソナ3リロードをプレイした一番の感想は、ストーリーが最高であったことだ。本当に良かった。そう感じるのは、この作品の映像表現や演出がとても素晴らしかったからだ。 映像表現として特筆するのは、ムービーのクオリティの高さである。ムービーには、テレビアニメのような2Dアニメーションと、ゲーム中で操作するキャラクターモデルが躍動する3Dアニメーションがある。要所にこれらが差し込まれることで、物語はより豊かに彩られていく。 特に良かった点は、これらのムービー間でキャラクターの表情差がほとんどないことだ。オリジナル版では、ゲームハードの性能上、2Dアニメと3Dアニメのキャラクター間で表情がどうしても異なるように見えていた。レトロゲームになじみのあるプレイヤーなら、パッケージや説明書のイラストをもとにキャラクターの表情を補完することは、当然の慣れ親しんだ行為かもしれない。ただ本作では、イベント中にムービーが切り替わっても、確かに同じ面立ちのキャラクターたちが物語を織りなしているのだ。 補完に割いていた頭のリソースは解放され、私がよく知り得たストーリーにも、さらにどっぷりと浸れた要因であった。 演出面では、本作から追加された仲間とのエピソードが、物語への没入感を加速させている。ペルソナ3以降のシリーズには、コミュシステムと呼ばれるものがある。主人公は物語に登場する様々な人たちと関係を築くことができ、交流を深める対象には仲間キャラクターも含まれている。 オリジナル版では、主人公と異性の仲間キャラクターと交流することができた。一方で、主人公と同性の仲間キャラクターはこのシステムの対象ではなかった。彼らとの交流はメインストーリーで語られるのみだったのだ。 そういった背景から、ペルソナ3は仲間同士の関係性が薄いストーリー、というのが語り草になっていた、と私は感じている。そんな評価を払拭するように、本作では仲間全員、一人一人に対して、特別なエピソードが追加されている。 この追加エピソードによって、物語の結末へ至る過程には仲間たちと過ごす日常が確かにあったこと、それがより鮮明に、色濃く演出されている。非日常を駆けるのが主体だからこそ、この演出は本当に良いスパイスだったと感じている。 また、エピソードの内容によっては、展開済のペルソナ3派生作品とリンクしているものもあり、シリーズ間の整合性やつながりを感じるものとなっていた。ファンであればクスッとほくそ笑むようなものも含まれており、非常に満足できる追加要素であった。 令和の時代に再装填された本作のストーリーは、最新ハードの性能を十二分に生かした映像表現と演出を引っ提げて、18年前の平成の時代に生まれた作品をより細部まで、鮮やかに語るものとなった。往年のペルソナシリーズファンはもちろん、普段RPGを好んでプレイする方、少年少女の青春や葛藤を描くジュブナイルストーリーに目がない方には一押しのタイトルだ。 魅力的なキャラクターたちが紡ぐストーリーの結末は、ぜひあなたの目で確かめてみてほしい。 ところで、私はこのゲーム、ひいてはこのペルソナシリーズの音楽が、とても好みである。 ライブイベントがあれば欠かさずチケットを購入するぐらいには、とてもとても好みである。 その音楽の良さについても語りたい。 が、楽曲の良さを形容する語彙や文章表現を、私は持ち得ていない。 それらをしまう引き出しが壊れている。 いやむしろ、引き出しなんて最初からなかったのかもしれない。 ゆえに、是非、是非に検索して視聴してほしい。 Spotifyで「アトラスサウンドチーム」と検索すれば、とても幸せな空間があなたを待っている。 これを最後に力強く推させていただきたい。
Game of the Year 2024
🐉ドラゴンユズ🐉 さん
ペルソナ3 リロード
■原作への愛が生み出した偉業 P3Rは原作を非常に忠実に再現している作品だ。原作との違いを言葉で表すと「戦闘システムとグラフィックスを最新のものにしたペルソナ3」である。では、この作品の価値は戦闘システムとグラフィックなのか?と問われると、答えは”否”である。 今作が成した偉業は、原作の世界感の再解釈と、見事なアートワークへのアウトプットである。 原作より、ペルソナ3という作品のテーマは「死という生命には抗えない運命」と「命の意味」であり、これらのテーマを学園物のヤングアダルトフィクションに落とし込んだ作品である。そして、今作P3Rのリメイクチームはこの世界感を爽やかな青と再定義したのである。 P3Rは全てが青い。ロード画面やメニュー画面などのUIから、キャラクターの影に至るまで、とにかく全てが青いのだ。そして、青を基調とした美しいアートワークが、プレイヤーを儚くも爽やかな世界観に浸らせるのである。PS2版も青ベースのUI構成ではあったが、ここまで圧倒され印象に残るようなものではなかった。 他のゲームでは見たこともない挑戦的な試みであり、原作への深い理解と愛情が感じられる素晴らしい世界のリメイクだ。 ■メニュー画面に於ける革命 今まで数々のゲームをプレイしてきたが、”メニュー画面を動かすのが楽しい”という経験は初めてだ、これはもう革命でしょうが。今後他のメーカーは間違いなく参考にするであろう秀逸なデザインである。ゲーム業界に新たなマイルストーンが置かれる瞬間を感じ、感動を覚えた。 ■快適なゲームプレイへの探求 P3Rをプレイする前は「戦闘システムはペルソナ5準拠」となぜか思い込んでいたのだが、本作の戦闘システムはペルソナ5をベースにさらに進化している。特に素晴らしいのがワンボタンでの弱点スキルの呼び出しである。アナライズ済みの敵への有効打を持っている場合、(RB)を押すだけでWEAK攻撃を呼び出すことができるのだが、ペルソナシリーズは「弱点を突いて総攻撃」が戦闘の基本であり、このショートカットが追加されただけで、戦闘のテンポが大幅に改善されている。 今作から追加された、“テウルギア”(ゲージを溜めて打つ必殺技)も素晴らしい。属性相性が悪く、有効打が無いような局面でも、耐性無視で大ダメージを与えられるため、戦闘がぐだぐだと長引くことがない。 しかし、戦闘に関しては残念な部分も残している。これは原作を忠実に再現したが故の、原作から地続きの問題点であるが、先ず敵のデザインが序盤から最終盤まで変わらず退屈だ。数種類のデザインの敵が色違い(なんなら色すら変わらない者もいる……)で永遠に最後まで使いまわされる。見た目がほぼ同じなのに出てくる度に弱点属性が変わっているのもどうにも納得感がない。 また、タルタロスと呼ばれるダンジョンの探索も単調だ。ダンジョン内では特にストーリーなどはなく、替わり映えのしないマップを上を目指してひたすら歩くだけなので、単調に感じる。終盤は敵をかわしながら、階段にダッシュするだけのゲームになってしまった。 ■原作から変わらず素晴らしいストーリー ストーリーについては原作を忠実になぞっているが、刷新されたグラフィックスとペルソナチームが作り出す素晴らしい映像表現により、原作よりさらに没入度の高い体験ができる。特にエンディングムービーの美しさは圧巻だ。 終盤に向けて加速度をつけて走り出す残酷なストーリーはプレイヤーの心に強烈な傷跡を残す内容になっている。少年少女達、命を持たない戦闘兵器、そして勇敢なわんこが、死という運命にどのように立ち向かい、命にどのよう答えを見出すのか、是非とも多くの人にプレイしていただきたい傑作だ。
Game of the Year 2024
ume さん
英雄伝説 界の軌跡 -Farewell, O Zemuria-
連載中の大長編漫画の最新の10巻分を読んだような満足感が味わえました! シリーズをずっと追っている人には色々楽しい伏線回収がありつつも、全ては回収されずに次回作に続きます。ワンピースで例えるなら、ワノ国編の途中から始まって途中で終わるぐらいの生殺し感があるかもしれません。週刊連載だから許される次回への引きを、年単位で待たされるゲームでやられるのは正直キツイですが、それでも確かなボリュームで大満足な内容でした!! ストーリーのネタバレは控えますが、軌跡シリーズはタイトルが変わっても世界観は共通で、数年後の別の国の別の主人公の話が始まるので、前作のクリア後の様子やキャラの成長した姿が見れます。大長編になると、過去作やってるとニヤリとできる場面が大量に出てくるため、シリーズを追うのが楽しいです。 最初の空の軌跡で幼い子供だったキャラが、最新作では留学生として登場してて、ヒロインの先輩ポジションにいて、頼れるお姉さん感を出してるのは感慨深かったですね。 ストーリー以外だと、進化し続けるバトルシステムも面白いので是非体験してもらいたい。ザコ戦はアクションでもコマンドバトルでも好きな方で倒せます。アクションはジャスト回避やチャージ攻撃などおまけで収まらない多彩なシステムが用意されています。コマンドバトルは進化し続けた結果、初見では要素が多くて混乱するかもしれません。「敵が硬いし回復するし時間がかかった」的な感想を見て、他のゲームにない独自システムがあってとっつきにくいのかもと少し思いました。システムを理解してけば、高火力を目指したり、被ダメを抑えたり、色々できて面白いですし、ファルコム作品は難易度が細かく選べるので、お好みに合わせた難易度で遊べると思います。 そんな大長編シリーズの過去作12作品を遊んだ方にお勧めの一本となっています。過去作については、空〜創までの10作品はPSPLUSのプレミアムでまとめて(2024年11月時点では)遊べますので、ワンピース100巻買うよりもお安く最新作まで追えるかもしれませんよ! 【シリーズ順】(読み) ・空の軌跡(FC/SC/3rd)。(ソラ) ・零の軌跡、碧の軌跡。(ゼロ、アオ) ・閃の軌跡(1/2/3/4)。(セン) ・創の軌跡。(ハジマリ)  ※ここまでで過去作10本、↓最新シリーズ ・黎の軌跡(1/2)。(クロ) ・界の軌跡。(カイ) ⭐︎今回遊んだ最新作 (その他)那由多の軌跡(ナユタ)アクションゲーム ※最初の3作がプレミアムのストリーミング、その後の7作品はゲームカタログに入ってます、イースも遊べるのでお勧めです 2025/01/18、ゲーななへのお便り分追加  最初から全部やってる人の感想がもっと聞きたいので、最初(空の軌跡FC)から布教したいですが、数が多過ぎるので最新シリーズの黎の軌跡から薦めた方が良いかもと妥協するジレンマ。  流石に「界の軌跡」から始めようとする人は止めた方が良いかも知れないけど、それで興味を持って最初からやってくれるなら問題ないので、どれから始めた方が良いのかの正解は無いのかな。