結局のところ、男女3人ずつで様々な強敵と出逢いながら最後には世界を救うRPGって面白い。
反逆者として動き出すストーリーや奥深いながらも気軽に楽しめる戦闘、魅力的なキャラクターたち…これをベストゲームと言わずしてなんと言おうか。

この作品のツボにハマった点はジョブチェンジシステムだった。各キャラクターにまだ習得していないジョブを当てはめながら、ロールがバラけないようにする、と言ったことを設定するのがとても楽しかった。そうして少しずつマスターしたジョブの数が増えていくのがめちゃくちゃ楽しかったのだ。
必然的に道中増えていくジョブも即座に試せるようになるので、新しく手に入った能力を使わずに腐らせてしまったり、いわゆる「積む」こともない。ゲームのコンテンツを髄まで遊び尽くせるようになっているのだ、と感心した。

ストーリーは前作と前々作を履修しておかないと理解が及びにくいのは少し残念な点か。このゲームの最終盤のストーリーにおいては、過去作の要素は「知っていればニヤッとできる」レベルのものではなく、「知っておかないと感情移入が若干困難になる」レベルの感じだと思ってもらえれば良い。
ただそれを差し引いても、主人公たちが体制から脱し、様々な出会いと別れを通じて自分たちのアイデンティティを確立するストーリーラインは、ここに一つの完成形を見たと言っても過言ではない。間違いなく、クオリティ自体は100%である。

戦闘システムにも言及しておこう。移動キーを入力している間は移動し、離すとその場に止まり攻撃をひたすら自動で繰り出す。その間状況に応じてアビリティを繰り出していく、と言った塩梅だ。「なんだスマホゲーによくあるやつじゃん」と思った方もいるかもしれない。実際味方AIが優秀なので、「なんとなく上手くいってしまう」的なことは多く、自分で積極的に戦闘に干渉し、戦況を有利に導くと言ったことには乏しいが、それでも敵に対する位置どりと言った要素があったり、ウロボロスに変身という要素による駆け引きがあるので、スマホゲーによくある戦闘システムより遥かにやりがいがあると断言できる。

グラフィックもまた素晴らしいのだ。昨年テイルズオブアライズのグラフィックをベタ褒めした。今作はあれに準ずるクオリティのものだと考えて欲しい。「準ずる」とは言ったが、Switchの処理性能を考えれば準じていても最高峰のクオリティだ。今作をやっていて、グラフィックについて見劣りを感じたことなど一切なければ、ムービー中は(特にアクション場面については)常に大興奮だった。魅力的なキャラデザを表現するのにふさわしいグラフィックであることは保証する。

この作品がシリーズ初めてであったとしたら、ストーリーは多少楽しめない点が出てくるかもしれない。だがそれを差し引いても、初見でプレイする価値は大いにある。シリーズ履修者なら尚更のことだ。
素敵なレビューは
拍手で応援!

プロモーションビデオ等

ショップ・メーカーサイト


シェアする

その他のGOTY

オツベルくん🕊️さん( @ps4lover315315 )

Game of the Year 2021
テイルズ オブ アライズ

オツベルくん🕊️さん( @ps4lover315315 )

Game of the Year 2023
ファイナルファンタジーXVI


あなたもGOTYを発表してみませんか?

X(旧Twitter)アカウントでログインするだけで、
簡単にGOTY発表ページが作れます!
自由に部門賞を追加することも可能!
(ログインすることで 利用規約に同意したものとみなされます)

みんなのGOTYを見る

もっと見る