『The Alters』のGOTY・レビュー一覧

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Game of the Year 2025
靖男 さん
The Alters
人間なら誰しも「あの時ああしておけばよかった」と思うことがあるでしょう。 例えば私の場合、難しい計算が必要になったとき、「もっと真面目に数学を勉強すればよかった」と思うわけです。そこで、このゲームには『数学を真面目に勉強した私』を作り出せる機械が登場します。『私』を作って計算してもらえば問題解決です!よかったよかった。 さて、この『私』は、この後どうしましょう。 そんなSFの物語です。 ゲームとしてはサバイバルクラフトと資源管理ストラテジーをあわせた内容で、無人惑星に不時着した唯一の生存者である主人公となり、生還することが目的です。 危険な超常現象に立ち向かいながらマップ探索で資源を回収し、様々なスキルを持った『自分』を増やして仕事を割り振ります。 しかし、増やした『自分』は少し異なった人生を歩んだ他人であるため、主人公への反発や人生に根ざしたトラウマ、作られた存在であることへの葛藤などを持っており、それぞれの『自分』と関わることでストーリーが展開します。 私はストラテジーやシミュレーションが好きなのでよくプレイするのですが、ゲームに出てくる『資源』も兼ねたキャラクターに感情移入することがあまりできていなかったように思います。主人公と一緒に一喜一憂することはできるのですが、それ以外のキャラクターはエンティティとして雑に処理していました。 しかし、このゲームに出てくるのは主人公と一部の人生経験を共有した存在であり、ストーリーを進めて主人公の人生が掘り下げられると他のキャラクターも自然と掘り下げることになり、分岐した人生から性格の違いのルーツが見えてきたりして理解が進みます。 そして、ある意味で親兄弟よりもっと近しい間柄となって苦楽を分かち合ううちに、かけがえのない仲間と思える存在になっていました。 また、特筆すべき点として、SF作品として設定や話の展開が面白いです。 倫理やエゴから生まれる選択によってストーリーがインタラクティブに分岐していき、異なった結末に行き着く流れもよくできているので、小説や映画でなく『SFゲーム』として意味のある作品だったと感じます。 良いSFを摂取しつつ感情を揺さぶられる素晴らしいゲームでした。
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ベスト自分と向き合ったで賞
むらしゅん a.k.a サブカルク〇野郎 さん
The Alters
------------------------------------ 「あの時、別の道を選んでいたら、今ごろどんな人生だったんだろう……」 そんなこと、一度くらいは考えたことありますよね?このゲームは、そんな妄想をガチで形にしたような作品です。 ------------------------------------ ◆別の職業についた「自分」が仲間!? 主人公は、宇宙の僻地で遭難してしまった35歳のヤン。絶望的な状況なんですが、そこで見つけた特殊な物質を使って、自分の分身「Alter(オルター)」を作り出すことになります。 このAlter、ただのクローンじゃありません。「過去の人生の分岐点」で別の選択をした自分なんです。 例えば、15歳の時に友達のケンカの仲裁に入った自分は「ドクター」に、止めなかった自分は「エンジニア」に……といった具合。そんな「別バージョンの自分たち」と力を合わせて、地球への帰還を目指すことになります。 設定だけで、もうゾクゾクしませんか? ◆ぶっちゃけ、中身は「究極の中間管理職ゲー」 意気揚々と始めたボクでしたが、すぐに気づきました。「これ、管理職の地獄じゃね……!?」と。 最初は数人だからいいんです。でも、Alterが4人、5人と増えてくると、もう大変! 「メシがまずい」「ベッドが硬い」「映画観せろ」……と、あっちこっちから文句の嵐。わがままを聞いてあげないと、ふて腐れて仕事をサボるし、最悪の場合は反乱を起こされて即ゲームオーバー。 しかも、資源の管理もめちゃくちゃ大変。材料が切れたらすぐに配置換えをしないといけないのだけど、ちょっと目を離すと、仕事のないヤンたちが船内をブラブラ遊んでいたりします。 Alterたちが遊戯室で楽しそうに遊んでいる間、オリジナルである自分一人が、寝る間も惜しんで外に資源を掘りに行った時は……マジで泣きそうになりました。「俺、なんで仕事終わった後にまで必死に仕事してるんだろう?」 ◆自分の「可能性」って何だろう? でも、しんどいのに辞められない。それは、ストーリーがめちゃくちゃ気になっちゃうから。 元妻と別れなかった世界の自分が「俺が代わりに地球に帰る!」と言い出したり、名声を求める科学者の自分をヨイショしたり……。自分から分岐したはずなのに、驚くほどみんな個性的で人間臭い。 そんなAlterたちに囲まれるオリジナルのヤンが、最後にどんな「自分の本当の可能性」を見つけるのか。そこはぜひ、実際にプレイして確かめてみてほしいポイントです。 ◆「もしも」を夢見るアナタに捧げるゲーム 「あの時、ああしていれば……」なんてついつい考えちゃう人は、今の人生に100%満足はしていないのかもしれません。 そんなアナタにこそ、このゲームを遊んでほしいです。 きっと、自分の人生の見え方がちょっとだけ変わる……かもしれません。あ、でも「中間管理職」の覚悟だけはしておいてくださいね! ※このレビューは筆者の文章をベースにAIが脚色したものです。