※ネタバレを含む可能性があります。注意して読み進めてください。
【評価】10/10
【一言で】アクションRPGではなく…
【詳細】
30時間かけてじっくり腰を据えて遊ぶ、めちゃくちゃリッチな出来の『体験型アトラクション』!
と、いうのが、このゲームをクリアして感じた感想だった。
さて、FINAL FANTASY ⅩⅥ(以下FF16)についての詳細は、プロモーションが積極的だったこともあり、熱心な諸兄は当然知っているとして省略し、このゲームを今年のYour GOTYとした最大の理由を述べよう。
それは言わずもがな、召喚獣合戦のことである。まずこのゲームには今年一番興奮した。ゲームをしていて、血湧き肉躍る気持ちになる程昂った数少ない体験の一つだ。次の召喚獣合戦を遊ぶこと、それがシナリオを進める動機となったほどだった。
イフリートとして放つ拳、火炎弾、跳躍…それら全ては私の拳で、火炎弾で、跳躍だった。私は紛れもなく、イフリートとして、ガルーダを嬲り、タイタンを粉砕し、バハムートを堕とし、オーディンと死闘を繰り広げた。これぞゲーム、ファンタジーだ。
そうなのである。このゲームは本質的にアクションRPGではない。アクションRPGというジャンルはプロモーション上、やむなく当てはめただけなんであって、このゲームの本来のジャンルは体験型アトラクションなのだ。
だから、人間形態として行う戦闘がやたらと簡単だったり、一本道なストーリーで「寄り道に乏しい」だったり。これらのことは、あなたがイフリートとして顕現できることを考えれば、実に些末な問題だ。
もし、あなたがPS5やゲーミングPCを持っているなら、このゲームを購入して遊ぶ価値を保証する。PS5版なら今すぐ買い、PC版ならできるようになり次第即座に予約するべきだ。