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Fate/Grand Order

Game of the Year 2025
FORTE@aozorafm さん
Fate/Grand Order
# はじめに あなたは「天使の遺物」をご存知だろうか? 人類の科学力でも、魔術でも解析不能。 そして、地球の物質ではないとされる物体のこと。 理解不能なものを「天使」を崇め、それらからの「遺物」としたもの。 この「天使の遺物」が突如放った光によって、ある一人の人間は地面に焼き付いた影となり人々の記憶からも世界の記録からも、「それ」が存在した記録の一切が消失してしまった。 そして、もう一人の人間は、「人類」ではなくなってしまった。 さて、あなたはこの「天使の遺物」の発動条件が分かるだろうか? # 夫婦間のコミュニケーションツールとしてのFGO FGO、Fate/Grand Orderはいわゆるソシャゲだ。 スマホでポチポチするだけのゲーム。 ゲームとの出会いがスーパーマリオブラザーズやロックマン2だった僕にとって、それは「ゲーム」として面白いか?と言われると、「いや・・・」となってしまうもの。 そんなFGOを毎日楽しめている。 それはパートナーのおかげだ。 「星5引いた!」 とスクショ付きで喜びのLINEが。 「エリちゃんまつりすぎるwwww」 と季節イベントに搭乗するキャラで盛り上がり。 「(FGOの)クソデカ垂れ幕があるので写真とりましょ!」 と旅行先で共通の好きな作品の写真を一緒に撮ったり。 一人では決して楽しめなかった遊び方が出来ている。 僕とパートナーは別居婚だ。 最寄り駅は同じだが、別の場所に住んでいる。 なので普段はLINEでやり取りしていて、平日の夜や週末に会っている。 そうすると共通の話題というものが少ない。 仕事の業界も違うし、一番好きなクラスタも違う。 そんな関係性において、FGOは夫婦間の貴重なコミュニケーションツールとして、日常に彩りを添えてくれている。 # さすがのFate、世界観やストーリー、キャラが最高 冒頭の「はじめに」で紹介した「天使の遺物」が面白いなと思ったら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOはこんな話ばかりだ。 旅先で出会った人々と問題を解決し、旅を続け、最後は今まで出会った人々と世界を救う。 そんな話が大好きなら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOは更にその先がある物語だ。 FGOのキャラの多くはサーバントと呼ばれる英霊だ。 自分が知らない歴史上の人物でも、日本にとっては異国の英雄でも、自分が好きなストーリーで出会ったサーバントは好きになる。 見た目だけじゃなくそのキャラの物語に惹かれるタイプなら、FGOを始めた方がいい。いますぐ。 FGOは「好き」が増えるゲームだ。 # さいごに FGOはいま10年の集大成として「終章」が始まっている。 物語のカタルシスは、やはりその最後だ。 いつだって遅いことなんて無い。始めたときが最速なのだから。 ぜひ一緒にこの楽しさを味わってほしい。 さて、あなたは「天使の遺物」の発動条件が分かっただろうか。 もしまだ考えていなかったのなら、ちょっと考えてみてほしい。 考えられただろうか? では正解をお教えしよう。 それは 「(天使の遺物から)半径20kmにおいて一日の人間の死亡者数が0であること」 である。 天使という名がついておきながら、人間の暗い部分をここまで的確に表現した(皮肉った)遺物もないだろう。
Game of the Year 2024
おしりぷりこ さん
Fate/Grand Order
突然ですが、皆さんはスマホゲームのオート戦闘機能をご存知ですか?  オート戦闘とは文字通り戦闘が始まると各キャラが適切な行動をとり、プレイヤーが全く操作する事なく戦闘してくれる機能です。例えば家事などやりながらオート戦闘したり、周回が必要な場面でオート戦闘したりなどプレイヤー的にも有難い場面が多いから実装されているんだと思います。ゲームによっては難易度的にオートだと勝てない戦闘もプレイヤーが操作することで勝てたりするので、オート戦闘機能があるからと言ってダメだとは思いません。むしろ手軽に遊べるスマホゲーには必須とも思える機能だと思います。  さて、話を本題に戻します。今年最も多くの時間を費やしプレイして、最も熱くさせ、最も泣いたのはこのゲーム。Fate/Grand Order 通称FGOです。(以下、FGOで統一します。)  2023年夏からダラダラとプレイしていましたが、2024年から第2部までストーリーが進み、そこから加速度的にシナリオが面白くなりました。まだ最新のシナリオまで到達しておらず、ノータッチのシナリオも多いです。それでも自分には最高のゲームでした。 ゲームとしては シナリオ読む→戦闘→シナリオ→時々強化→戦闘 みたいな、スパロボに似ているなという印象で、シンプルな流れです。  スマホゲーには珍しく、FGOには先述した「オート戦闘機能」がないんです。  リリースから9年も経過し、FGOはこれまで数多のアップデートでかなりユーザーに優しいプレイ環境にしてくれました。技術的にはオート戦闘実装も十分に可能だと思います。  でも、そうはならない。何故か?  私にとって今年はその問いについて考える一年だったのかも知れません。  ここで少しこのfateシリーズとFGOのストーリーを解説します。そもそもFGOはFateシリーズと言う大きな枠組みの一作品です。 fateとは。あらゆる願いを叶える万能の願望器「聖杯」を賭けて、過去の英雄や伝説上の存在を「サーヴァント」と呼ばれる使い魔として現代に召喚する魔術師(マスター)達のバトルロワイヤル「聖杯戦争」と、それに関わる人々の人間模様を描く。シリーズによって時代設定や登場人物は異なりますが、サーヴァントとマスターがチームを組んで戦う所は共通しています。  サーヴァントを具体的に言うと、英雄として名高いアーサー王やギルガメッシュ、神話に出てくるヘラクレスやアキレウス、偉人であるエジソンやナイチンゲール、日本の織田信長や新撰組もいます。有名所からマイナーまで、現在はFGOにおいて約400騎以上のサーヴァントが実装されています。  偉大な英雄であるサーヴァントとチームを組むマスター達も強者ぞろい。元殺し屋や天才魔術師など、サーヴァントに頼らずに直接自ら戦うマスターも多いです。  それに対してプレイヤーである主人公の説明は以下の通り。「48人のマスター候補のひとりであり、"才能ある一般人枠の10人"として呼ばれたものの、魔術回路を起動したことさえない完全なド素人。実は魔術師の家系だったり、出生や才能が特殊だったり……などという事もなく、偶然魔術回路を持っていただけの素人である。」そう、圧倒的な弱者であり、力持たざる者としてプレイヤーはいるのです。当然、戦闘には参加しません。  FGOの物語はそんな弱い主人公であるプレイヤーが様々な時代や世界を旅して、行く先々で出会うサーヴァントと協力し、世界を救う為に翻弄する。そんな話です。主人公に戦う力は有りませんが、「マスターの為に」と英雄達が手を貸して戦ってくれるのです。そんな彼らへの指示がAIでのオート戦闘?いや、あり得ない!恐れ多い!  そもそもの話ですが、せっかくガチャを回して、お目当ての推しキャラをゲットしたのに、「なんかいい感じに適当にやっといて」的なオート戦闘なんて許されない。ましてや主人公が最弱だとしたら、せめて英雄たる彼らの近くで指示を出すこと(スマホの画面ポチポチすること)くらいやらないとっ!って思います。  これはFGOの運営側が「プレイヤーの快適性よりもゲームの世界観を尊重した!」と、言えると思います。でも不便さはあるもののそれを補う程の面白さがあるからこそFGOというゲームは長年続いてきたのだと思います。だからオート戦闘無くても全然構いません。むしろオート戦闘があると、やはり世界観の崩壊を招くと思うので、今後もやらないで頂きたい。あくまで個人的な意見ですが。  と、ここまで長々とFGOについて語ってきました。歴史好き神話やファンタジー好きには是非おすすめしたい作品です。  私は小学生の娘とこのゲームを遊んでいるのですが、彼女もとてもハマっており、先日「パパ知ってる?アストルフォはイングランドの王子なんだけど、友達のローランが失恋しちゃったから元気づけようとして女装しているんだよ!」と、言ってきました。  親子ともども大好きです❤️