みんなのGOTY(ゲーム別)

新着順 Game of the Year 2024 ゲーム別

Buckshot Roulette

Game of the Year 2024
ひがし銃水 さん
不香の花 - Snow Flower
2~3時間程度で終わる、1本道のビジュアルノベルゲーム。 最寄りのコンビニまでしばらく歩くし、連絡手段は回覧板。冬は雪が積もり、除雪作業が欠かせない。 そんな山奥の田舎に、親の都合で引っ越すことになった高校生のお話。 主人公は「文明レベルが違いすぎる」と田舎の不便さに悪態をつくも、そこには自分とは違う価値観で、しかし自分より生き生きと暮らす生活があることに気付いていき…。 短編ながらすばらしい物語構成、しっかり背景が伴った登場人物のおかげで、「そこに確かに所属し、日常を過ごし、お別れする」という一連の時の流れを自分事として感じさせてくれます。 解像度の高い雪国・田舎の描写、かわいらしいイラストも素晴らしい。 ひんやり濃縮された甘酸っぱい青春成分をお手軽にキメたい方にぜひオススメ。 激しい可処分時間の争奪にいる現代人にこそ、このタイトルでノベルゲームの良さ・すごさを知ってほしい。 忖度なしにクオリティで判断しても私のゲームオブザイヤーですが、こんな神ゲーにまだSteamレビューが5件しかないのが信じられない!という気持ちもあり強く応援したい。 通常価格からたったの200円程度で購入可能。冬が舞台なので買うなら今がベストタイミング!
Game of the Year 2024
しょこω北乃勝 さん
ドラゴンクエストIII そして伝説へ…
子供の時に友達と一緒に冒険に出たあの世界が心の中の思い出が、そのまま映像としてよみがえった作品。 あの頃とは違う仲間と冒険をしているけれど、立ってる世界は同じ世界。 毎晩、家族とあーでもないこーでもないと言いながら、冒険をしています。 ファミコンの時代は父オルテガの足跡が良くわからなかったけど、今作は父の背中が父の足跡が良くわかる作品になっていて、母や祖父とのやりとりもすごく暖かった。 グラフィックはさすがはスクエニ。思い出補正の延長のようなグラフィックで、ダンジョンの狭い道や、水の清らかさがとても印象的でした。 BGMは申し分なく、すぎやまこういち先生の音楽のごちそうを沢山いただきました。 若い人にも刺さって、次世代に残してほしいこの作品でした。
Game of the Year 2024
Shadowm_@ゲーム制作とボイロ動画 さん
Vertigo2
一人のクリエイターが執念で作り上げた 超 絶 極 大 規 模のVR専用SFアドベンチャーシューティング SFな異世界に飛ばされてしまった主人公となり、 様々な場所、敵、武器を巡り、元の世界を目指すゲームです このゲーム特に凄いのは、とにかく、 もうとにっっっかくシチュエーションが多いということ 研究施設から始まり、ロボット製造所を抜け地下発電所に かと思えば地下鉄、自然あふれる巨大な森、 カルト教団vs共産主義のロボット戦争に巻き込まれたりと… とにかく先の読めない展開がどんどん繰り広げられます (あれ…?これあのゲームのネタなんじゃね…?)みたいな小ネタまでも満載です。 また、そんな冒険を共にする、武器の種類とその手触り感も最高で ポンプアクションショットガンはちゃんとカシャッコンッ!と手を動かす必要があり、 マシンガンは古いマガジンを外し、新しいマガジンを差し込むなどの動作が必要、 銃に限らず剣から弓、更には"指"から弾を発射したり様々な銃が存在し、 武器の扱い方もよく、マガジンを投げて銃で拾ってリロードのような魅せプレイも可能です。 こういった細かい作り込みがロールプレイにも一役買ってくれます VRゲームの難点というと、短い、または似たシチュエーションが続いてマンネリ化する…というものが多いのですが このゲームは真逆で、AAAタイトルにも並ぶ莫大ボリュームを持ち、さらには隠された武器や小ネタなどのイースターエッグも恐ろしい数存在し、 1周だけではとても味わえきれないボリュームな上… さらにはプレイアブルキャラを変えてゲーム性を変更するという"味変"まで可能という隙のなさ そして何よりも恐ろしいのが、このVertigo2、 声優など一部は違うのですが 企画からプログラミング、モデリングに至るまで一人で作り上げてしまったという狂気の産物 未だに我が目を疑っております 別件でこのゲームの紹介動画を作っておりましたのでこちらに添付させていただきます。よかったら… https://youtu.be/gAkBESa3E7E?si=_k44zyvBsQI-OsLN
Game of the Year 2024
ぱんたん@笹黒白 さん
ユニコーンオーバーロード
暫し私の戯言に付き合ってほしい ユニコーンオーバーロード 王道ストーリー・・・。 美麗な映像・・・。 ヴァニラ飯・・・。 世に溢れる賛辞 これだけでも間違いなく今年を代表するゲームソフトの一本であるのは間違いない ゲームの実績を確認できるハードで遊んだプレイヤーの多くがプラチナトロフィーに到達しているのも ユニコーンオーバーロードを隅々まで楽しまれている事の裏付けだろう ところで ユニコーンオーバーロードを起動し タイトル画面のLibraryからArchiveに進んでもらえるだろうか? そこで421/436を確認して頂きたい 「421」を明らかにされている方は如何程か? ここからが戯言の本番だ 「421」の謎を解けていない方はユニコーンオーバーロードの真相に辿り着けていない 暴言を承知で敢えて言わせてもらえば プラチナトロフィーは道半ばなのである ユニコーンオーバーロードの陽の面のみを味わい楽しんだのであろう 勿体ない事この上ない シミュレーションRPGというややハードルの高いゲームをストレスなく遊べる工夫 魅力的なキャラクター達を際立たせるグラフィックと個々のストーリー ヴァニラ飯 ヴァニラウェアファンにはこれだけでも堪らないゲームであり 陽の面だけを楽しんだとしてもこのゲームが素晴らしいことは間違いない だがしかし ヴァニラウェアファンなら知っているはずだ ヴァニラウェア作品のストーリーが一筋縄で行くはずがない事を・・・。 物語の核心に触れてしまうため詳しい事は伏せざるを得ないが 「421」の真相に近づくためには自分自身の意思によって行動を起こさねばならない 真相に触れるためには相応の努力と時間を要すだろう その結果をどう受け止めるかはプレイヤー次第としか今は言えない・・・。 「421」の真相を知った時 私は膝から崩れ落ちた 闇を味わい闇に染まった しかしそれを望んだのは自分のほんの少しの探求心からだった 自分の選択を呪った・・・。 I walk slowly, but I never walk backward. 私の歩みは遅いが、歩んだ道を引き返すことはない エイブラハム・リンカーンの名言だ 自らが選んだ道を一歩づつ確実に進む 物語は紆余曲折を経て終末に向かっていくが 選んだ道の王太子一行はその世界線でのみ生きていくのである このゲームでは王太子アレインの行動によりゲーム内の終末の迎え方が変化する 違う世界線の出来事はプレイヤーである自分のみが知る事である アレインはプレイヤーである己なのか否か 遊び方は千差万別あれど主人公への感情移入度が高ければ高い程 どの終末にも心が動かされるだろう 私は全ての終末を体験し「421」の真相を知った 其々の世界線のアレインの感情は如何許りであっただろうか 愉快な仲間達との楽しい旅程であったのか 二度と味わいたくない程の苦難の道であったのか その上で私は確固たる誓いを立て もう一度ユニコーンオーバーロードとなったのである アレイン達に幸せになって欲しかったから・・・。 この物語には光と闇がある しかし光が正義であり闇が悪なのか? ヴァニラウェアの紡ぐ物語はそんな単純明快な物ではないのである 陰陽が織りなす複雑な絡みが己の善悪二元論に警鐘をならした 十三機兵防衛圏プロローグをお持ちの方は特典映像を確認して頂きたい ユニコーンオーバーロードは10年かけて作られた ヴァニラウェア魂の一作である事が知れるだろう 毎回魂が込められすぎて些か心配になるのだが 極上のヴァニラ飯を味わい尽くすのがファンとしてのあるべき姿と個人的に思っている もはやこれは愛である 私はユニコーンオーバーロードに向けてGOTYを閉ざすドアは持っていない