みんなのGOTY(ゲーム別)

新着順 Game of the Year 2025 ゲーム別

不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録

Game of the Year 2025
高見知英 さん
不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録
不思議なダンジョンは人生である。 この言葉は自分のポッドキャストなどでも何度か口にしている言葉です。 入るたびに構造を変えるダンジョン。毎回変わるアイテム構成、どんな時にどんなトラブルが起こるかわからない。 攻略サイトもあるけれどそれはヒントであって答えではない。いろんな意味で不思議のダンジョンと人生の歩き方は共通します。 浅い階層では突然の事故死に注意し、中間層では一時安定はしてくるものの、後半になるにつれてしっかりとした戦略が必要とされる。 常に最悪を考えて行動する。それでいて大胆に出るべき時は出る。 わたしは不思議のダンジョンで多くのことを学びました。 それから数年、不思議のダンジョン風来のシレンシリーズも6になって自分自身のゲームのプレースタイルも変わりました。 何個ものゲームを並行でやりながらこの日この空き時間この環境でやれそうなゲームはどれかを選んでやる。そのスタイルに不思議なダンジョンは絶望的に相性悪かった。一度ダンジョンに潜ったら、出てこれるのはリアルで一ヶ月後?あるいは半年後? 長いダンジョンの中で中断をすると次にプレイする時にどうすればいいのか分からなくなってしまうなんてことも多かった。そんなものでは快適に的にダンジョン生活を楽しむことなどできない。そう思って避けていた時期もありました。 ただ今回のシリーズはそんな人にも遊びやすく作られているように思います。 以前開発者の方がインタビューで「長い時間をかけずとも楽しいと思える瞬間や達成感を感じる瞬間を感じられるよう、現代風に馴染ませられたら」と仰っていました。 そのとおり今回は比較的浅めのダンジョンが多く、継続してプレイできる時間があまり確保できない自分にも比較的遊びやすく作られていると感じました。 一日の短い時間にダンジョンを1階、2階進んでまた明日。そんなちょっとだけ遊んでみるだけでも満足感をある程度感じられるのは今回の風来のシレン6ならではだと感じました。 リスクのある行為をする時には事前の準備をしっかりせよ、安全だと思っていても気は抜くな。 風来のシレンは実に多くの人生への学びを見せてくれました。 皆さん風来のシレン6から、不思議のダンジョンの探検家、始めてみませんか?
Game of the Year 2024
夜中たわし さん
Staffer Case:超能力推理アドベンチャー
推理ものにおいて、犯行に超能力が使われていたと急に発覚したなら、多くの人は興醒めすることでしょう。「超能力が出てくるなら、もうなんでもアリやん!!」と。 しかし、舞台が最初から「超能力が存在する世界」であり、その設定が緻密に構築されていたなら? 『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』は、まさにその「超能力あり」のミステリーでありながら、本格推理としての醍醐味を存分に味わわせてくれました。最高です。特殊な世界観での推理ものが大好きなんです私は…! 本作の舞台は1960年代、架空のロンドン。「ステッパー」と呼ばれる超能力者が人口の1割を占める世界。おかげさまで当然、「超能力を利用した犯罪」が起きまくる! 超能力犯罪専門のチームに配属された主人公は、超能力者の同僚たちと協力し、摩訶不思議な犯罪を捜査していきます。 本作最大の魅力は、超能力の細かな設定が推理のキモとなっている点! たとえば、氷結の能力者は水がないと能力を発動できない、瞬間移動の能力者には射程距離や重量制限がある、といった具合に、超能力の「ルール」が細部まで作り込まれており、事件解決の鍵となります。 証拠と証拠を組み合わせて謎を解いていく、ゲームならではの要素も合わさって「この超能力の、こう犯行に利用したに違いない!!」と気づいた時のあの快感は本作でしか得られませんね…。 特に印象深いのは、とある章の事件。「そんな超能力登場させちゃって大丈夫か!!?」という人物が続々と登場し、その能力を逆手に取ったシナリオ構成は最高の一言。この章は本当に最初から最後まで面白かった! また、単なる推理ゲームにとどまらず、超能力者が社会的に厳しく管理され、差別されているという設定も本作に深みを与えています。「もし本当に超能力者が存在したなら、社会はどうなるのか?」この問題を背景として徐々にスケールの大きくなる物語。全編通して存在する不穏さとリアリティにも引き込まれました。 超能力とミステリーという一見相容れなさそうな要素を見事に融合させた『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』。続編も制作中のようなので、期待して待ってます!