推理ものにおいて、犯行に超能力が使われていたと急に発覚したなら、多くの人は興醒めすることでしょう。「超能力が出てくるなら、もうなんでもアリやん!!」と。

しかし、舞台が最初から「超能力が存在する世界」であり、その設定が緻密に構築されていたなら? 『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』は、まさにその「超能力あり」のミステリーでありながら、本格推理としての醍醐味を存分に味わわせてくれました。最高です。特殊な世界観での推理ものが大好きなんです私は…!

本作の舞台は1960年代、架空のロンドン。「ステッパー」と呼ばれる超能力者が人口の1割を占める世界。おかげさまで当然、「超能力を利用した犯罪」が起きまくる! 超能力犯罪専門のチームに配属された主人公は、超能力者の同僚たちと協力し、摩訶不思議な犯罪を捜査していきます。

本作最大の魅力は、超能力の細かな設定が推理のキモとなっている点! たとえば、氷結の能力者は水がないと能力を発動できない、瞬間移動の能力者には射程距離や重量制限がある、といった具合に、超能力の「ルール」が細部まで作り込まれており、事件解決の鍵となります。

証拠と証拠を組み合わせて謎を解いていく、ゲームならではの要素も合わさって「この超能力の、こう犯行に利用したに違いない!!」と気づいた時のあの快感は本作でしか得られませんね…。

特に印象深いのは、とある章の事件。「そんな超能力登場させちゃって大丈夫か!!?」という人物が続々と登場し、その能力を逆手に取ったシナリオ構成は最高の一言。この章は本当に最初から最後まで面白かった!

また、単なる推理ゲームにとどまらず、超能力者が社会的に厳しく管理され、差別されているという設定も本作に深みを与えています。「もし本当に超能力者が存在したなら、社会はどうなるのか?」この問題を背景として徐々にスケールの大きくなる物語。全編通して存在する不穏さとリアリティにも引き込まれました。

超能力とミステリーという一見相容れなさそうな要素を見事に融合させた『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』。続編も制作中のようなので、期待して待ってます!
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あの風来のシレンシリーズが14年ぶりに復活! もはや諦めかけてました!!

原点回帰を謳っており、昔シレンを遊んだ人にも、新しくシレンを遊ぶ人にもちょうど良いバランス! そして過去一で遊びやすいシステム周り!
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いやあもう、ありがとうございます。続編のシレン7もよろしくお願いします! 期待してます!!
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