この作品と出会ったのは、女子高校生と男子高校生が楽しそうにしているカバーアートのおかげです。
廊下のような場所を制服姿の2人が楽しそうに走っているシーンが描かれているのですが、なんだか青春の1ページを表しているようで、とても興味を持ったのを覚えています。
1990年代のインドネシアにある田舎町が舞台となりますが、優しい色味を用いて細かいところまで書き込まれたドット絵の世界は、これまた優しいBGMも加わって、見ているだけでも心が落ち着きました。
学校のクラスマイトや町の人と会話してみても、ここだけ時間がゆっくりと流れているような感覚にさせらるような穏やかさです。
ひょんなことから人の心の中に入る込める特殊能力を手にすることになるのですが、穏やかな世界とは異なり、とても特徴的て魅力的な世界が広がっていました。
このギャップをぜひ堪能してほしいと思います。
物語は、町の人たちと触れ合いながら、上記の特殊能力を用いて、その人の心の棘を取り除き、花を咲かせることによって、進んでいきます。
ちょっとしたことから手にした特殊能力を用いて小さな問題を解決するところから始まって、次第に大きな問題に直面していく物語は、読み応えのある小説のようです。
男子高校生のアトマと女子高校生のラヤとの関係やラヤの心の中の思いなどをぜひ感じていただきたいと思います。
私の中では、とてもハマってとても楽しく遊ぶことができた秀逸のアドベンチャーゲームでした。