agari(アグアリ)のGOTY
GAME OF THE YEAR
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
苦手意識を和らげてくれたで賞
Lies of P
スマホでカードゲーム賞
Pokémon TCG Pocket
agari(アグアリ)のGOTY
GAME OF THE YEAR
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
苦手意識を和らげてくれたで賞
Lies of P
スマホでカードゲーム賞
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GAME OF THE YEAR
コーヒートーク エピソード2:ハイビスカス&バタフライ
ファンタジーな異種族が共存する現代社会。そこで営まれる夜にしか開かないコーヒー店。その店長として、様々なお客さんとの会話を楽しむノベルゲーム。

お客さんのざっくりとした要望に合ったコーヒーを入れられるかでストーリーに変化が生まれる仕組み。話の大筋は1本道だが、提供したコーヒーを飲んだあとの会話が少し変化する。要望通りなら、それぞれのエピソードの真相が明かされるエンディングへと繋がり、要望とズレた飲み物を提供してしまうと大事な部分は口をつぐんでしまう。

会話のテンポはやや独特であるが、落ち着いて話せる夜の静かなカフェというシチュエーションと、ゆったりとしたBGMがとても良い雰囲気。これが「チル」というものか、と初めての感覚を覚えたのも本作である。

私は図らずも、このシチュエーションと同じように、夜眠る前の周りが静かな時間帯にプレイしていた。そのせいか、ゲーム内の雰囲気と良くマッチし、とても自然に没入できた。

2周目以降は攻略サイトに頼りつつも、すべてのエピソードの真相が見たいという欲が途切れず、一通り遊び終わったあとの満足度は非常に高かった。

また、本作は毎日少しずつ進めるのにちょうど良いボリュームでもある。ゲーム内では「1日」ごとに区切りよく進行していくため、私は「リアルな1日で、ゲーム内の1日分だけ進める」というスタイルで進めていた。私にとっては、それがちょうど良かったのかもしれない。最後までモチベーションを維持したまま楽しむことができた。

コーヒートークシリーズの何が一番良いかと問われれば、私は「雰囲気と、ささやかな心の交流が垣間見えること」と答える。

登場人物たちはそれぞれに、大小さまざまな問題を抱えている。こちらができるのは、その人のことを想った”あたたかい一杯”を提供することのみ。そのたった一杯のコーヒーが、ほんの僅かに心を解きほぐす。悩み事を抱えながらフラッと入ったこの場所に、自分は受け入れられたという安心感があるのかもしれない。お店に入ったときには口に出すつもりのなかったことを打ち明けられたり、それをたまたま聞いた他のお客さんとの繋がりや新たな関係性が生まれたりもする。心と心の距離がよく見える。

そして何より、皆、言葉選びが穏やかで優しさに満ちている。とても心地よいのだ。

何日もかけ、ゆっくりと紡がれていく視えない糸。表情や会話の間(ま)から感じ取れる心の機微。彼らはそこに存在し、それぞれの人生を生きている。その行く先を見てみたい。そんな気持ちがモチベーションとなる。

人の話に耳を傾けるのが好きな方なら、本作もきっと気に入るはずだ。

ストーリーは前作からの続きモノであるため、今からプレイするなら前作『コーヒートーク』からのプレイを推奨する。もちろん、本作『エピソード2』からでも楽しめなくはないが、前作から続投しているキャラたちの背景を知っているとより深く理解が進む。

そして、惜しむらくは、作者であるモハメド・ファーミ氏が本作『エピソード2』のリリース前に急逝していること。本作には、その件に関連した隠し要素もあったりする。気になる方はゲーム内容だけでなく、周辺情報も調べてみるとより味わい深く感じられるだろう。

そう、まるで彼らに淹れてきた”一杯のコーヒー”のように。

お気に召すかどうかは、もちろんあなた次第。

私にとっては極上の一杯となった本作が、今年のMyGOTYである。

(プレイ時間:約13時間)
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ゲーム概要

コーヒーマシンの電源を入れ、最高の笑顔を作って、個性的なお客たちを出迎えましょう。

誰もが孤独を抱えている時代──“コーヒートーク”で温かな一杯を飲みながら、心と心を結びつける会話に浸りませんか。
深夜にしか開かないコーヒーショップを再び訪れ、心癒される飲み物と共に、幻想世界の友人たちと旧交を温めましょう。マスターであるあなたが接客するのは、人間だけとは限りません。彼らの話に耳を傾け、心…
from マイニンテンドーストア

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苦手意識を和らげてくれたで賞
Lies of P
高難度アクションの代表格であるソウルシリーズ。本作はその流れを汲む高難度アクションゲームである。ソウルシリーズと異なるのは、ピノキオを元にダークアレンジした世界観であること、1つ武器が2つのパーツに別れ、それぞれ他の武器パーツと自由に組み換え可能であること、などがあげられる。

私は『ダークソウル1』と『3』はプレイ済みだ。しかし、どちらも途中で心が折れ、挫折した。暗くて陰鬱な中世の世界観に没入できなかったことと、回収できずに消えていくソウルが多くてレベル上げすらままならなかった。さらに、ステータスの影響範囲も理解しきれず、せっかくレベルを上げても使用ビルドとは無意味なステータスを上げたりしていたことも一因である。つまり、当時はこのゲームシステムへの理解が追いつかず、どうすればいいのか分かっていなかったのだ。

それから数年後。毛色は異なるが、似たような高難度アクションゲームである本作『Lies of P』に触れる機会があった。以前の挫折が尾を引いていたが、元々アクションゲームは好きなため、試しにちょっとだけという気持ちでプレイを開始。

すると、どうだろう。同じようにダークな雰囲気なのに、気品の漂う部分が多いからか鬱屈とした気持ちにならない。よくわからなかったステータス振りやビルド構成も、最初に方針を固めて振り切ればスムーズに進んでいく。

この手のゲームはこうやって進めていくものなのかとわかった途端、苦手意識が和らいでいった。なんとかなりそうだ、という希望が見えた。

生活スタイル的に仕事のある平日は落ち着いてプレイできないため、週末に1~2時間くらいのスローペースでプレイしていた結果、クリアまでに4ヶ月もかかった。

そして、3つあるエンディングのうちのバッドエンドで幕を閉じた。2周目をやるか? いや、やめよう。 もちろん他のエンディングも気にはなったが、ボスとの再戦よりも、エンディングまでの長い道のりをもう一度繰り返すのが億劫すぎた。別エンドはyoutubeで観て満足した。

アクションの手触り、音楽、ピノキオをダークアレンジした独自のストーリー、美麗なグラフィックなど、どれも作り込まれていてとても良かった。ソウルシリーズともしっかり差別化できている。難易度も変更できるため、この手のジャンルとしてはとっつきやすく、人によってはこちらのほうがハマるかもしれない。
ただし、エンドコンテンツは少なめ。DLCも出ているが、私はそこまでの熱は続かなかった。


ここからは余談だが、実はずっと『エルデンリング』をやってみたいと思っている。しかし、ダークソウルで刻まれた苦手意識のせいで手を出す勇気がなかった。

本作をプレイし、進め方の気付きを得たことで、来年は『エルデンリング』 にも挑戦してみようかと思い始めている。

(プレイ時間:約33時間)
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ゲーム概要

Lies of P is a thrilling soulslike that takes the story of Pinocchio, turns it on its head, and sets it against the darkly elegant backdrop of the Belle Epoque era.
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スマホでカードゲーム賞
Pokémon TCG Pocket
スマホ向けにアレンジされたポケモンカードゲーム。
ドハマリしているわけではないが、なんだかんだでリリース初日から細く長く続いている。ちなみに、オリジナルのアナログカード版は触ったことがない。

基本的に毎日のパック解放とデイリーミッションなどの報酬受け取りくらいしかしていない。今年行われたアップデートにてトレード機能が改善されたことで、カードがより集めやすくなった。私は対戦よりも、カード収集をメインで遊んでいる。絵やデザインのクオリティが高く、収集欲が刺激される。

最近、それなりにカード資産が揃ってきたことで、1人用コンテンツの全ミッションコンプリートへも挑戦中。オート機能が良い感じで、プレイングのセオリーがわからないうちは参考になることが多い。
対戦はやや単調に感じる部分もあるが、戦略性はきちんと感じられ、試合時間とのバランスも良い。

不満点は、保存可能なデッキ数がまだちょっと少ないこと。タイプ別にちゃんと組んだもの、ネタとして遊びで組んだものなど、色々残しておきたい。

どれくらい続くか分からないが、おそらく来年も細々とやっているように思う。
ポケモンというコンテンツの力も大きいが、スマホ用のカードゲームとして見ても、非常に遊びやすく作られていると感じた。
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ゲーム概要

『Pokémon Trading Card Game Pocket』は、世界中で楽しまれているポケモンカードを、手軽にコレクションできるアプリです。ポケモンカードゲームの開発元である株式会社クリーチャーズが、デジタルだからこそ実現可能なカードの表現や演出に挑戦しており、さらに広がったポケモンカードのコレクション体験を楽しむことができます。


世界89ヵ国で遊ばれている『ポケモンカード』が…
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