なんかじっくりやれるシミュレーションゲームやりたいなぁ。ここ数年、ふとそんな思いに駆られることがある。
今年もそんな衝動がやってきたとき、PSゲームカタログで出会ったのが『Stranded: Alien Dawn』(ストランデッド: エイリアンドーン)だった。
RPGのように明確なストーリーがあるわけではなく、用意されているシナリオごとに勝利条件の達成を目指してプレイする方式。シナリオを選択すると、30名以上いる生存者の中から任意の数名を選び、さらに難易度とステージを決めたらゲームスタート。プレイ感覚は、シナリオ形式のボードゲームに近い。
チュートリアルを確認しつつ、生存者たちに指示を出して採集や農業、建築や解体、クラフトや調理、観察や研究を進めていく。凝った演出や誇張表現などはなく、すごく地味な絵面が続く。だが、それがいい。少しずつ増えていく素材の数字と拠点の設備が、ゆっくりと充足感に変わっていく。気づけば5~6時間経っていたこともざらで、2,3時間なんてあっという間だ。
「あれ?もうこんな時間!? ちょっと……ここをもうちょっとやってから……」
(1時間後)
「やばい……もう終わらないと……」
完全に時間を忘れて没頭した。あれもしたい、これもやっておきたいがずっと続くあの感覚。めっちゃ楽しい。
最後に惑星を脱出するときも気が抜けない。救援要請できる脱出ポッドは1人乗り用しかなく、2日に1人ずつしか運べない。生存者は全員で5~6名ほどおり、それぞれが役割分担をして全体を回している。それが1人ずつ抜けていくと、徐々に拠点運営に綻びが出始める。無事に最後の1人まで全員脱出させられるのか。脱出させる順番が本当に悩ましかった。
実は、その最後の脱出のときがプレイ全体で一番緊張した。そこをどうにか乗り越えたとき、達成感と安堵感、満足感が一気に押し寄せて来て、めちゃくちゃ気持ち良かった。
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本作で私が特に悩み、面白いと思ったのが「拠点づくり」だ。
拠点は主に、素材の集積場所だったり、エイリアンの襲撃に耐えたり、気温変化や異常気象から生存者を守るために必要になる。拠点となる建物はいくつかのパーツ(基礎、床、壁、屋根など)を組み合わせて作ることができ、素材が許す限り好きな土地に好きな広さで好きな間取りで作れる。
また、拠点の周りに柵や壁でタワーディフェンスのようなルートを作れば、襲撃してくるエイリアンたちはそこを通ってくれる。この誘導ルートまで含めて考えながら作るのが、とても楽しかった。
さらに、本作は生存者一人ひとりに大雑把な1日の行動スケジュールを組むシステムとなっている。何時~何時までは仕事、何時~何時までは睡眠、何時~何時までは自由、という具合に設定する。
生存者たちをどれくらい働かせるかはプレイヤーの自由。極端な話、24時間不眠不休で働かせることもできる。が、そんなことをするとすぐに幸福度は落ち、プレイヤーの指示を聞かなくなる。挙句の果てに、ストレスで発狂して他の生存者を襲いだしたり、拠点の中で暴れまくってせっかく作った設備を壊しまくったりと、悲惨な状況になる。
そうならないように、生存者たちの性格や好み、ストレスや幸福度にも配慮しながらサバイバルしていく。
このあたりの細かい要素は、人によっては面倒くさく感じるかもしれない。しかし、私はこの要素があるおかげで、生存者たちに現実に近い”人間味”を感じることができた。生存者たちのバックボーンストーリーはテキストでちょっとあるだけなのだが、「なんとかしてこの人たちを全員無事に脱出させたい!」と、いつの間にか強く思いながらプレイしていた。
最後に、気になる点もそれなりにあった。が、あまり長々と書くのもアレなので、箇条書きでまとめておく。
・チュートリアルが別モードになっていて完全に分離されていたため、最初は勉強させられている感が強く、モチベーションがなかなか保てなかった
・視点(カメラ)移動の自由度が低く、見たいアングルで見れないことがややストレスだった
・生存者同士の争いや恋愛イベントがわかりにくい(クリア後にこれまで何があったのかをまとめた年表形式のエンドロールが流れるのだが、そこで初めて生存者同士の細かな関係性や恋愛事情が分かる)
・慣れてくるとテンポの悪さを感じるようになり、シナリオも3つ目ともなると、まぁまぁダレてきていた
……などなど。
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そもそも人を選ぶジャンルなので、大手を振っておすすめできるかは正直微妙なところですが、気になった方は触ってみてください。
シミュレーション好きにはもちろん、中~重量級ボードゲームなどが好きな方には、特におすすめです。