絵本という誰もが触れたことのある馴染み深い存在をまさかこんなアプローチでより魅力的に描いてくれるとは…その発想力と創造性に脱帽しました
2次元と3次元の世界をシームレスに行き来するという革新的なアイデアを筆頭に、このゲームの良い部分は沢山あるのですけども
私が何より素晴らしいと感じたのはあの頃思い描いた「僕が考えた○○の世界での冒険活劇!」を本当にゲームとして形にしたらきっとこんな感じだったんだろうな…と子供時代に夢中になって作り上げていた自分だけの想像の世界を思い出しながら、懐かしさとワクワクした気持ちでプレイすることが出来たこと。これに尽きます
その感想は誇張でもなんでもなく、私はこのゲームを始めてからクリアするまでの時間が本当に楽しくて、最高のひとときを過ごせたと心の底からそう言えますし、どれだけ作品としてのクオリティが高くてもこんな体験をさせてくれるゲームは中々ないです。だからこそ断言できる、これは本当の意味で童心に帰ることの出来るゲームだと
私はもう子供ではありません。あの頃より知識も増えて、見識も広まって、物事について深く考えるようにもなって、そしてそれを踏まえた上でゲームを楽しむようになりました
勿論それは悪いことではなく、そのような目線に立ったからこそ物語を紐解く面白さを見出し、作家によって生み出された世界やキャラクターにより味わい深さを感じるようになった、そのおかげで神ゲーだと思える作品にもたくさん出会えた
しかし、大人になってしまったが故にシンプルに純粋さだけで楽しませてくれるゲームというのは見つからない!たとえあったとしても、もうそういう風に楽しむことが出来ない!
そう感じていました、しかしこのThe Plucky Squireはそんな自分の抱えるもどかしさを払拭してくれた
「そうだ、ゲームが楽しいから遊んでたんじゃない、自分で考えた遊びが楽しいから、自分の作った世界で遊ぶことが大好きだからゲームにも手を伸ばしたんだ」
子供の頃、何が楽しくて何に夢中になっていたのか、そのきっかけを思い出させてくれた
こじんまりとした一室の狭い空間にはいつだって無限の世界が広がっていた、このゲームもそうだ
子供が想像する限り、どこに踏み出してもそこは夢のようなアトラクションで溢れている
そんなキラキラとした純粋無垢な輝きの結晶を私はこの絵本の世界で見つけたのです
それがとても嬉しかった、そして何より楽しかった
こんなに余計なことを気にせずワクワクしながら遊べるゲームには今後もう出会えないんだろうな…出会えたらいいな