今年、私は名作と呼ばれるRPGをいくつもクリアしました。
オクトパストラベラー、ペルソナ5R、龍が如く7などなど。。。
オクトラは美しいドット表現に感動し、ペルソナ5は主人公の格好良さに鳥肌が立ち、龍が如く7はエンディングに号泣しました。
しかし、今年最も心に深く突き刺さったゲームは怪作『真・女神転生Ⅳ』でした。
本作は「チュートリアルが最難」といわれるほど難易度調整がおそまつで、名作『真・女神転生Ⅲ』から継承されたプレスターンシステムや悪魔合体システムも全体的に劣化しており、ゲームとしての出来は正直いまいちだと思います。
しかし、本作の魅力はそのような表層部分ではありません。
このゲームが作り出した神話的世界感と、粗いドットでプレイヤーの想像を掻き立てる生々しいゴア描写がプレイヤーの心に突き刺さるのです。
過去の女神転生シリーズと同様ですが、ストーリーのテーマは「正義とは何か」「救いとは何か」「何を信じればよいのか」であり、荒廃しすさんだ世界の中でずっとこのテーマをプレイヤーに投げかけてきます。
作中には自分の正義を信じる様々な人物が登場します。
ある人間は、街の人間を定期的にさらい、拘束して薬漬けにし、脳を培養し”赤玉”とよばれる悪魔の餌を量産しています。悪魔が街を襲わないように赤玉を使って交渉するためです。この行いの上での多くの人間が命を守られています。これは果たして悪なのでしょうか。
ある人間は、熱心に神を信じ、祈り続けています。しかし神は地上の人間に愛想をつかし、地上に毒をばらまき人類をじわじわと絶滅させようとしています。しかし人間は祈り続けます。神の意志を知らない彼は幸せなのでしょうか、それとも不幸なのでしょうか。
プレイヤーはストーリー中で様々な”正義"と出会い、そして、”選択”を迫られることになります。それがいかなる結末を迎えようと、プレイヤーの心には大きな余韻と傷跡を残すものとなるでしょう。
ぜひとも多くの方に手に取っていただきたい名作です。