『JUSANT』のGOTY・レビュー一覧

新着順 Game of the Year 2025 ゲーム別
JUSANTのゲーム画像
箸休め賞
むらしゅん a.k.a サブカルク〇野郎 さん
JUSANT
ゼルダティアキン、FF16、アーマードコア6、Starfield・・・ 今年は本当に大作が立て続けにリリースされた年だった。僕はアーマードコアのバルテウス戦で燃え尽き、Starfieldの宇宙船ビルドに疲弊し、なんかもう疲れてしばらくゲームするのやめようかという時に出会ったのがこのゲームだった。 このゲームのイメージイラストを見た最初の印象は、「絶対夢中になるスマホゲーム6選」的なゲーム広告のサムネみたいだなと思った。ああいうのはだいたいサムネ詐欺で、リンク先に行ってもサムネ通りのゲームが紹介されていることはまずない。なので、正直このゲームも最初は期待していなかった。しかし、Xにプレイ動画をあげている人が何人かいて、それがとても面白そうだったので、ゲーパスに入っていることもありプレイしてみることにした。 プレイフィールは上田文人のICOを彷彿とさせる雰囲気で、主人公は一人で巨大な塔(というよりもはや巨大な岩山)を登っていく。基本的にはロッククライミングがゲームの主要素で、プレイヤーはL2R2ボタンをタイミングよく交互に押して壁の突起を掴み、断崖絶壁を登っていく。一見すると単純作業のようだが、サクサクと小気味よい操作感でただ壁を登っているだけでも楽しい。中盤からはロープアクションなど追加要素も出てきて、中だるみさせないゲーム性も秀逸だ。 塔の下の砂漠にはいたるところに貝殻や船の残骸が散らばっていて、そこがかつて海だったことを物語っている。巨大な塔にはかつて人々が暮らしていた痕跡があり、あちらこちらに人々の日々の暮らしを綴ったメモが残っている。どうやらここに住んでいた人たちは、何らかの理由でほかのどこかに移ってしまったようだ。このようにストーリーらしいストーリーは無く、人々が残していった書物や壁画、暮らしの痕跡などから過去の出来事を想像しながらゲームを進めていく。いわゆる環境ストーリーテリングという手法だが、語り過ぎない感じがゲーム全体の雰囲気とマッチしている。プレイヤーは人々の痕跡を探してもいいし探さなくてもいい。最初からまっしぐらに頂上を目指してもいい。そして、頂上のエンディングでは主人公がここに来た理由が分かるようになっている。 ゲームの手触りから、てっきりインディーズゲームだと思っていたのだが、後にこれを作ったのはLife is strangeシリーズを手掛けたDon’tNodだということを知り、そりゃ面白いわけだと納得した。 プレイ時間は普通にやって5時間程度、収集要素をやりこんでも8時間程度とコンパクトなので、自分のように大作に胃もたれしている人にはぴったりのタイトル。箸休めにどうぞ。