「映像を観て、調べて、考察をする」という「映画を観る楽しみ」をゲーム化した稀有なゲーム。
本作では、1960年代から2000年代までにバラバラに存在する未公開映画のシーンの断片を見ていく、という体のゲームである。
プレイヤーは、出演している作品がすべて未公開の幻の女優マリッサ・マーセルの、未公開作品の断片を見ながら、その映像をつなぎ合わせて編集する、という作業に従事していくことになる。
プレイヤーができるのは、シーンを再生する、シーンのなかにある気になった箇所をクリックする、シーンを逆再生する、だけだ。
シーンを再生すれば勝手に分類され、新たなシーンを出すには、根気よく映像を観続けなければならない。悪いことに、クリックをして出てくるものはランダムで、映像コンプリートはしんどい。
本作では、1960年代から出ているマリッサのフィルムを見ていくことになる。彼女は、見てわかるとおり、2000年代まで美貌がそのまま、若い姿のままである。なんでそんなに年をとらないのか、使っている基礎化粧品はなんなのか、アンチエイジングはやっぱり処女の生き血なのか、は映像を見ながら想像をしていくことになる。
ちなみに、シナリオは、思った以上に素直で、彼女の正体は事前に想像していた部分とは大きく変わらない。
けれど、彼女が何者なのかを調べるには、映像のなかで「異音」がするのを見極めて逆再生をしなければならない。
昔の映画とかには、逆再生をすると悪魔が写っていた、とか、地獄からの声がする、とかいう噂があるものがあったが、本作ではそれを織り込んでもいる。実際に、そういったオカルト的な要素を出すために逆再生をするのだが、それはわかっていてもギョッとする。
お話はなんとなく、想像がつくものの、かなり独特なゲーム体験ができて楽しかったです。映画がお好きなら、やって損はないゲームだと思います。
また、ゲームにしては珍しく、濡れ場やヌードがいっぱい出てくるので、「映画のなかにでてくる不意なおっぱい」などの栄養分が不足しているおじさんにはとても良い気がします。