もはや押しも押されもせぬ人気ゲームへとのし上がったスイカゲーム。
このゲームは2021年の12月にリリースされていたのにも関わらず、その存在が知られることはほとんどなかった。あるストリーマーが、睡眠導入目的で寝る前にプロジェクター内蔵のゲームをプレイしていることを5月に配信するまでは。そして、彼が9月にSwitch版のスイカゲームの配信を行い、それを見た別の有名ストリーマーが更なる配信を行ったことで人気が爆発することになる。
そこからは破竹の勢いで売れまくり、あっという間に400万本の大台に達した。まさに、配信が盛んな現代ならではの現象であるといえる。
スイカゲーム自体に格段の奥深さはない。だが、シンプル極まりないゲーム設計、プロジェクター版からブラッシュアップされたゲームデザイン、さらに、物理演算やステージの広さをプロジェクター版とは別に調整し、それが絶妙の面白さを生み出している。これが計算されたものなのか偶然の産物なのかはわからないが、とにかくSwitch版のスイカゲームは全ての要素が奇跡のように組み上がって出来上がった産物なのだ。
テトリスやぷよぷよよりもシンプルであるが故に、そしてスイカゲームの出自が別のゲームのアレンジであるという点からして、今後も適当に真似たゲームが乱立するだろうし、よしんば続編が出たとしても今作ほどのブームは巻き起こせないだろう。
だが、これだけの奇跡を見せてくれた事に感謝しよう。スイカゲームは現代の夢物語なのだから。