2~3時間程度で終わる、1本道のビジュアルノベルゲーム。
最寄りのコンビニまでしばらく歩くし、連絡手段は回覧板。冬は雪が積もり、除雪作業が欠かせない。
そんな山奥の田舎に、親の都合で引っ越すことになった高校生のお話。
主人公は「文明レベルが違いすぎる」と田舎の不便さに悪態をつくも、そこには自分とは違う価値観で、しかし自分より生き生きと暮らす生活があることに気付いていき…。
短編ながらすばらしい物語構成、しっかり背景が伴った登場人物のおかげで、「そこに確かに所属し、日常を過ごし、お別れする」という一連の時の流れを自分事として感じさせてくれます。
解像度の高い雪国・田舎の描写、かわいらしいイラストも素晴らしい。
ひんやり濃縮された甘酸っぱい青春成分をお手軽にキメたい方にぜひオススメ。
激しい可処分時間の争奪にいる現代人にこそ、このタイトルでノベルゲームの良さ・すごさを知ってほしい。
忖度なしにクオリティで判断しても私のゲームオブザイヤーですが、こんな神ゲーにまだSteamレビューが5件しかないのが信じられない!という気持ちもあり強く応援したい。
通常価格からたったの200円程度で購入可能。冬が舞台なので買うなら今がベストタイミング!