Nintendo Switchのいっせいトライアルで遊んだあと、そのまま購入してプレイ中。
■ゲームとして
ゲームとしては、米作りという要素が追加されているものの、基本的にはアクションRPGです。羽衣アクションや農具を使った武技など豊富にあり、そんなにアクションゲームが得意じゃないという人もうまく考えれば比較的安定して立ち回ることができ遊びがいがあります。
お腹が空いてしまったら食事効果が失われてしまうことや、時間経過もあるため、活動時間の限界というのもある程度ありますが、他の農業要素があるRPG(ハーヴェステラやルーンファクトリーなど)に比べるとマップへの移動や離脱がしやすいこと、大体半日で到達できるくらいのところにゴールや中間ポイントがあることから、とくにストレスは感じません。
一年も12日という非常に短いスパンに圧縮されているため、気軽に四季を楽しむことができます。
BGMも純和風。
中盤からは四季ごとに異なる曲が設定されており、四季をしっかり感じることができます。
もはや四季がそこまで明確に感じられなくなってしまった現代日本、ある意味とても懐かしいという感覚があります。
■米の描写
アクションRPGとしての出来もなかなかのものですが、米づくりについての描写が細かく、プレイしているだけで農業の大変さやどういうところが大事なのかや、農具がどのようにして開発されてきたのかなど、農業の歴史や文化になんとなく触れることができます。
その他米以外の食材も実在のものが多く、その献立も当然ながら、味噌田楽やよもぎ団子など大抵実在するものが多いので、読むだけでお腹が空いてきます。これは読む飯テロ!
青がち汁や巻餅など特に関東に住んでいるとなかなか名前を聞く機会のない郷土料理や古い表記で書かれた食材なども結構出てくるので、勉強やレシピの幅を広げるためのきっかけにもなりそうです。全部の漢字にルビが振ってあるのも良いところ(現代はそうそう見かけない料理や食材もあるため普通に大人でも読めないものがある)。
特にここ最近ポッドキャストで食べ物に関する話題を聞くことも多く、それぞれの食材のありがたみや歴史をあらためて感じながらプレイしています。
■ストーリー
ストーリーや内容としても、ヤナトという架空の国を舞台にしてはいながらも、戦国~江戸時代前後の日本の文化や価値観がしっかり組み込まれていて、物語を進めていてとてものめり込めます。
家族の中にはフォロモス教(キリスト教?)の宣教師の人もおり、その人との会話の中では色々な国の宗教観であるとか、日本ならではの考え方であるとかに触れる機会が多々。それらの事柄についてちょっと解像度が上がる感覚があります。