きっかけは些細なことでした。今年の9月、ドラクエの発売日まで時間をつぶせるゲームを探していたところ、PS Storeで見つけたのが『コアキーパー』その価格の手頃さと、2D視点で画面酔いしなさそうという理由から「繋ぎのゲームにちょうど良さそうだ」と軽い気持ちで始めたのが運命の分かれ道でした。
ゲームが始まると、いきなり真っ暗な空間に放り出される。チュートリアルなんてものは一切なし。ただひたすら掘り進めるしかない。暗闇の中、掘り進めた先で突然開ける空間を見つけ「やっと出口か!」と飛び出すと、どこからともなく現れたモンスターに即座にやられてしまう。そして最初の暗闇に逆戻り。最初はその理不尽さに「なんだこれは!」と思ったものの、不思議と手が止まりらない。
気づけば夢中で掘り進め、整地を繰り返す自分がいました。まずは拠点を作り、近くにいる牛や羊を連れ帰り畜産を始め、作物を育てるための土地を整地。そして拠点を広げるための整地。新しい素材が欲しい!新しいエリアに行きたい。そのためにまた整地。整地、整地、整地……気づけばこのループに完全に取り込まれてしまっていました。
あるとき「自分の拠点をもっと良くしたい」と思い、他のプレイヤーの作った拠点を参考にしたくなり、今まで敬遠していたDiscordに初挑戦。海外プレイヤーの拠点アイデアを知りたくて、片言の英語で質問したり、翻訳機能を駆使しながら情報交換をしたり。そうしてまた、整地に戻る日々。
コアキーパーは掘る・作る・育てるというループが中毒的な楽しさを生むゲームです。一見すると単純な2Dマイクラ風のゲームかと思いきや、暗闇からの探索や未知のエリアへの冒険が、整地が、想像以上に奥深い体験を提供してくれます。そして何より、整地の魅力に取り憑かれる危険性があります。一度始めると、その平坦な土地に何を作るかを考え続け、気づけばまたひたすら掘り続ける……整地楽しい。
ドラクエの発売日までの「つなぎ」として始めたこのゲームが、まさかここまでハマるとは思いませんでした。整地好きならきっと楽しめる。いや、気づけば整地が好きになっている。そんな一本です。