2021年にニンテンドースイッチで発売された、「真・女神転生V」から様々な要素を追加した決定版である。
真・女神転生と言えば、プレーヤーの選択次第で変わるLow-Neutral-Chaos別の分岐ストーリーもさることながら、やはり悪魔合体と育成!
約270体の古今東西の神、天使、悪魔、妖怪、英雄等を、会話や悪魔合体で仲魔にし、育成していく過程がたまらなく楽しい。
過去作からブラッシュアップされてきた悪魔合体は、今回「2身全書合体」が追加された事で、より便利かつ気軽に行える様になり、悪魔の組み合わせをメモして唸りながら合体チャートを組んでいた過去に比べると、格段に遊びやすくなったと感じる。
育成についても、レベル上限アップやエンドコンテンツの追加により、より長く楽しめる様になっている。
また、グラフィックも強化された事で、より悪魔に愛着が湧き、伝承を読みつつ空想に浸ったり、新コンテンツ「悪魔の裏庭」で悪魔を鑑賞するだけでニヤニヤが止まらなかった。
元の「創世の女神」から追加されたシナリオ「復讐の女神」は、ストーリー展開が薄く感じる箇所もあったが、筆者としては元来真・女神転生は想像・考察する事が面白く、申し分ないと感じた。
音楽についても、女神転生らしい独特の哀愁と高揚感が混じり独自の世界観を感じる事が出来た。
総じて真・女神転生シリーズを初めてプレイするプレーヤーも遊びやすく、古参ファンもニヤニヤ出来る要素もありおすすめ出来る作品である。
是非、悪魔が跋扈する世界へ足を踏み入れてはいかがだろうか…