みんなのGOTY(ゲーム別)

新着順 Game of the Year 2024 ゲーム別

Sky 星を紡ぐ子どもたち

Game of the Year 2024
シュナイダー さん
Sky 星を紡ぐ子どもたち
母が転倒した。 大慌てで抱きかかえると 「お前がまだ小さかった時に、私にくっついてきた時のことを思い出したよ。」 と母は鼻血を出しながら笑っていた。 大人になって、身内を抱きしめる機会の少なさに気付かされる。 Skyというゲームには骨太なアクションや、手に汗握る銃撃戦なんていうものは存在しない。 嬉しいことがあったら互いにハグをすれば良い。 お気に入りの場所を見つけたら、相手の手を取って案内すればいい。 楽器を見つけたなら鳴らし、弾いてる人を見つけたら踊れば良い。 純粋無垢な子供のように感情を剥き出しにし、野を駆け回り大冒険をしたって良い。 お話が好きなら「星の王子さま」や「ムーミン」 といった絵本のような世界に飛び込むこともできる。 優しさや暖かさをめいっぱい詰め込んだようなゲーム体験が、きっと貴方のこころをじんわりとさせるだろう。
Game of the Year 2023
高見知英 さん
天穂のサクナヒメ
Nintendo Switchのいっせいトライアルで遊んだあと、そのまま購入してプレイ中。 ■ゲームとして ゲームとしては、米作りという要素が追加されているものの、基本的にはアクションRPGです。羽衣アクションや農具を使った武技など豊富にあり、そんなにアクションゲームが得意じゃないという人もうまく考えれば比較的安定して立ち回ることができ遊びがいがあります。 お腹が空いてしまったら食事効果が失われてしまうことや、時間経過もあるため、活動時間の限界というのもある程度ありますが、他の農業要素があるRPG(ハーヴェステラやルーンファクトリーなど)に比べるとマップへの移動や離脱がしやすいこと、大体半日で到達できるくらいのところにゴールや中間ポイントがあることから、とくにストレスは感じません。 一年も12日という非常に短いスパンに圧縮されているため、気軽に四季を楽しむことができます。 BGMも純和風。 中盤からは四季ごとに異なる曲が設定されており、四季をしっかり感じることができます。 もはや四季がそこまで明確に感じられなくなってしまった現代日本、ある意味とても懐かしいという感覚があります。 ■米の描写 アクションRPGとしての出来もなかなかのものですが、米づくりについての描写が細かく、プレイしているだけで農業の大変さやどういうところが大事なのかや、農具がどのようにして開発されてきたのかなど、農業の歴史や文化になんとなく触れることができます。 その他米以外の食材も実在のものが多く、その献立も当然ながら、味噌田楽やよもぎ団子など大抵実在するものが多いので、読むだけでお腹が空いてきます。これは読む飯テロ! 青がち汁や巻餅など特に関東に住んでいるとなかなか名前を聞く機会のない郷土料理や古い表記で書かれた食材なども結構出てくるので、勉強やレシピの幅を広げるためのきっかけにもなりそうです。全部の漢字にルビが振ってあるのも良いところ(現代はそうそう見かけない料理や食材もあるため普通に大人でも読めないものがある)。 特にここ最近ポッドキャストで食べ物に関する話題を聞くことも多く、それぞれの食材のありがたみや歴史をあらためて感じながらプレイしています。 ■ストーリー ストーリーや内容としても、ヤナトという架空の国を舞台にしてはいながらも、戦国~江戸時代前後の日本の文化や価値観がしっかり組み込まれていて、物語を進めていてとてものめり込めます。 家族の中にはフォロモス教(キリスト教?)の宣教師の人もおり、その人との会話の中では色々な国の宗教観であるとか、日本ならではの考え方であるとかに触れる機会が多々。それらの事柄についてちょっと解像度が上がる感覚があります。