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ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウLet's Go!イーブイ

Game of the Year 2025
ケンケンまる さん
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウLet's Go!イーブイ
2025年に遊んだゲームで最も楽しかったゲーム…それは「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウLet's Go!イーブイ」です。 2018年11月に発売されたゲームなので今から7年前のゲームになります。 今年遊んだゲームとして選ばせて頂きますが厳密に言うと発売直後に購入をし、1ヶ月ほどでクリアもしています。 正直、その当時の評価はあまり高くなく、その理由は後述しますが今年のNo.1ゲームとして選ばせて頂く理由は現在小1の娘が初めて自力でクリアしたゲームで娘と遊び直す事によって評価が爆上がりしたからです。 「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウLet's Go!イーブイ」(以下ピカブイ)は1996年2月に発売されたポケモン赤緑の別バージョン「ピカチュウ」をベースに遊び方やシナリオをSwitch用に再構築した作品です。 このゲームを初めて遊んだ時の印象はあまり良いものではありませんでした。 その最大の理由は野生ポケモンとのバトルがカットされているからです。 野生ポケモンに遭遇するとポケモンGOのようなゲット画面になり、モンスターボールを投げるか逃げるかの選択になり、ポケモンを捕まえる場合はJoy-Conを振ってボールを投げるアクションをします。 ポケモントレーナーになりきって直感的にモンスターボールを投げれるようになった反面、多彩な技でポケモンを弱らせたり状態異常にする事でつかまえやすくなるという「駆け引き」が無くなってしまいました。 正直、この仕様に触れた時「ポケモンGOに擦り寄らないでほしい」とすら思ったのです。 私自身、ポケモンGOを楽しんでいますがあれはスマホと位置情報を使った番外編で本編とは別物の認識です。 Switchで出た初のポケモンタイトルでしたので当時は「今後はポケモンGOが基準になるのかな?」と不安になりましたが今ならそれが杞憂であった事はこの後に出たポケモンシリーズを見れば明らかです。 2018年11月当時は私の妻が妊娠中で家で時間のある時に遊べるゲームとして妻が「Let's Go!イーブイ」を、私が「Let's Go!ピカチュウ」を遊び始めました。 妊娠中の妻は体調が悪い時もあり、Joy-Conを振って遊ぶポケモンゲームは途中で遊ばなくなりました。 私もクリアこそしたものの、やり込む事はなく、「ピカブイ」は長らく本棚の奥にしまわれたままでした。 2019年3月に娘が産まれ、6年が過ぎ、小学校に通い出したある日「ポケモンのゲームを遊んでみたい」と言ってきました。 娘と初めて一緒に遊んだゲームはSwitch2の「マリオカートワールド」で今でも休みの日に一緒に遊ぶ事もありますが基本一人で遊ぶポケモンを遊んでみたいと言ってきた時は少し驚きましたが娘の成長が嬉しくなりました。 我が家にあるポケモンソフトは「ピカブイ」の他に本編作品の「ポケモンシールド」「ポケモンバイオレット」…さて何を渡すのがいいだろう?と考えた時、ひらがなモードがあるという理由で「ピカブイ」を渡す事にしました。 娘が「ピカブイ」を遊び始めるとすぐに笑い声が聞こえてきました。 「どこを楽しんでいるのかな?」と気になり、覗いてみると私が邪道だと感じた野生ポケモンゲットに夢中になり、Joy-Conをブンブン振り回していました。 さながらポケモントレーナーになりきっているような姿を見て気がついた事がありました。 「そっか、ピカブイは駆け引きが発生する野生ポケモンとのバトル&ゲットをカットして直感的なポケモンゲットに特化した事で遊ぶ人の間口を広げたんだ…」と。 体力を削り、状態異常をかけて…という駆け引きはポケモンの醍醐味であると同時にともすると初めてゲームを遊ぶ人にとっては大きなハードルになるのかもしれません。 特に私の娘のように小学1年でひらがなでゲームの内容を把握し、コントローラーを右手と左手で初めて操作する…我々ゲーマーは当たり前のように両手でコントローラーを握るけど考えてみれば両手で操作ってすごい事だよなあ!と思う訳です。 「ピカブイ」は全ての操作を片手で完結させてます。 Joy-Conの右、もしくは専用コントローラーである「モンスターボール Plus」でゲームを操作します。 このため、いわゆるProコンは非対応となってます。 では「ピカブイ」は全く左手を使わないか?というとそんな事はなくてJoy-Con左を振るとゲーム中に選択しなかった性別の主人公が登場します。 この状態で野生ポケモンに遭遇するとポケモンがより捕まえやすくなり、トレーナーやジムリーダーなどとバトルするとダブルバトルになり、バトルが有利になるのです。 Joy-Con左を振ると選択しなかった主人公が出てきてポケモンゲットやバトルが楽になる…この仕様、7年前に駆け足で遊んだ時は気がつきませんでした。 我が娘が無造作に置いてあったJoy-Con左を振った時に突然男の子が現れたので何これ?と思い、調べたら2人プレイの紹介に辿りつきました。 2人プレイでは野生ポケモンが捕まえやすくなる、バトルが有利になる他に経験値まで多くもらえます。 ここまで書いて勘のいい方はおわかりですよね? 私はこの2人プレイは遊んでいる子どもの横にいる親のための仕様だと解釈しました。 1人で黙々と遊んでいた時は見過ごしていた仕様…いやこの仕様に気がついたとて子どもと一緒に遊ぶシチュエーションでなければきっと「めんどくさい」と思ってしまう仕様…2018年の発売直後「ピカブイは誰向けに作ったのか?」と否定的なコメントが溢れ、かくいう私も「普通のリメイクでよかったのに」と思っていた仕様…これらは全て「初めてポケモンを遊ぶ子どもたちとその親のための仕様」なのだと思います。 私の娘と同じくらいの年齢のお子様がいて初めてのゲーム、ポケモンのゲームに関心を持ち始めているようでしたら是非、親子でJoy-Conを握って生まれ変わったカントー地方に旅立ってみてはいかがでしょうか? 最後に…我が娘は既にピカブイをクリアし、クリア後のハナダの洞窟も踏破し、ミュウツーをゲットし、このゲームを卒業しました。 今現在は次のポケモンゲームとして「ポケモンバイオレット」を遊んでいます。 ひらがなモードはなく、ルビの振られたテキストを一生懸命読みながらオープンワールドに進化したポケモンの世界、パルデア地方を旅してます。 平日1時間、土日2時間の制限を設けているので少しずつですが新しい世界を楽しんでいます。 すんなり新しいゲーム、しかもオープンワールドのゲームに入れたのも「ピカブイ」を先に遊んでいたからかな?と考えています。 以上のような理由から2025年のYOUR GOTY作品として「ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウLet's Go!イーブイ」を選ばせて頂きました。