この記事を書いている時期はまだ11月。これから遊ぶゲームの中に私に響く作品がまだあるかもしれません。それでも私はこのゲーム。ゼノブレイドクロス Definitive Edition をMY GOTY に選びます。なぜならこのゲームが私が生きてきて一番プレイしたかったゲームの完全版だからです。
私は子供の頃からロボットアニメ大好き人間でした。ガンダムにハマり1980年代のロボットアニメにどっぷりとハマった世代で、いつか自分でロボットを操縦できるようなゲームをプレイしたいと願っていましたが、当時のファミコンのクオリティではそれも難しく。
そんな中、2015年にWii Uで発売されたゲーム、ゼノブレイドクロスはまさに私の理想を具現化したようなゲームでした。
自分でデザインしたアバターで、オープンワールド世界を探索するゲームはそれまでも作られていましたが、特筆すべきは惑星ミラという架空のオープンワールド世界を、ドールと呼ばれる、8mほどのロボットで自由に駆け回れること。ドールには自分のキャラクターが搭乗することができ、さらにドールの種類や武器の種類、カラーリングも自在にカスタマイズできる自由度を備えており、ゲームで自分の夢が実現された瞬間でした。広大な世界を時にドールが変形した自動車形態で、時にロボット形態で走り回り、最後には飛行ユニットをつけた空までも自由に飛び回る。当時としては本当に画期的なゲームでしたが、私が知る限り後続の作品も無く、唯一無二の楽しさを与えてくれた作品でした。
そんな理想の具現化のようなゲームであるゼノブレイドクロスが2025年、SwitchでDefinitive Editionとして生まれ変わることに。
無印ゼノクロとの大きな違いは、本編最終章となる第13章の追加。無印は最高のゲームではあるのですが、最終決戦後、エンドロールが流れた後に衝撃的な事実が判明して終わったため、ファンは「この先」をずっと待っていたのですが、この度その衝撃的な展開の先が描かれており、まさに大団円のラストを迎えることができました。
最終章の追加以外にも、新キャラクターが複数名追加され、それぞれのクエストも豊富に用意。特に新キャラクターの一人であるリーゼルのシナリオを進めると、新型ドールであるフレスベルグを入手することができる嬉しいサプライズも。
このフレスベルグは従来のドールと大きく違う、飛行形態への変形機構を持っています。それまでのドールもストーリーを進めると飛行はできるのですが、あくまでロボット形態で飛行するもの。
フレスベルグは航空機形態に変形しますので、独自の操作系統で高速で移動をすることができるようになります。
これがフライトシミュレーターのようで本当に楽しくて。5つのエリアからなる惑星ミラの広大なフィールドを、あっという間に端から端へ移動する驚きは、ちょっとしたカルチャーショックでした。恐らくハードの進化と制作しているモノリスソフトの技術力の賜物かと思います。単純移植でも滅茶苦茶嬉しかったと思いますが、こんな素晴らしい追加要素まで用意してくれるとは。
その他にもUIが格段に見やすくなったり、主要キャラクター達のモデリングが向上など、Definitive Edition=決定版にふさわしい作品になっています。
WiiUでプレイしていた人にも、ゼノブレイドシリーズはプレイしていたけどゼノクロは初めての人にも、そもそも初めてゼノブレイドシリーズをプレイする人にも、自信をもっておすすめできる、私のGOTYです。
勿論Switch2ではより快適にプレイできますので、また気が向いたら惑星ミラを飛び回りたいと思っています。実は先週も少しプレイしていました。