ひゅうま(ゲームの滝壺)のGOTY
GAME OF THE YEAR
ゼンレスゾーンゼロ
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ゼンレスゾーンゼロ
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ゼンレスゾーンゼロ
ゼンレスゾーンゼロとは【性癖のスマブラ】である。

・大ハサミ使いギザ歯ダウナーサメメイド
・機械義足やんちゃな過去持ちオオカミ執事
・財務担当隻眼クマ男
・ハンマー使い眼帯ヤンキー子供社長
・合体武器使い新米猫耳熱血治安官
・特撮好き3枚目2丁拳銃使い機械人
・ツーサイドアップほくろ守銭奴ギャル
・クールニーハイヘッドホンスニーカーガール
・ハーフアップ姫カット狐耳妖刀侍
・天真爛漫ピュア青鬼娘
・大型トレーラー運転手ロリおじさん
・ツンデレサイドテールアウトローお嬢様
・火炎放射器女

要素を大幅に端折って書いてもこの在り様。
なんだこれ。

これでもかと尖ったキャラクターたちが織り成す物語に、少し食傷気味になってしまうかもしれない。

でも、私は大好き。
きっとあなたも大好き。


プレイヤーの興味を惹きつける要素モリモリのキャラクターばかりではあるが、本作はSF恋愛シミュレーションではない。
れっきとしたアクションRPGなのである。
(信頼度なる、恋愛シミュレーションのような仕様があることは内緒です)

気弱な小柄チェーンソーメイド「カリン」を操作した時、私は戦闘モーションの完成形のひとつを見た。
チェーンソーの刃が敵に触れたときの火花のエフェクトやヒットストップ、遠心力やカメラアングルがほどよく誇張された必殺技など、限られたモーションの中にアクションゲームとしての爽快感の多くが詰め込まれている。
「カリン」は少しストーリーを進めることで入手できることもここに補足しておく。

ほかのキャラクターも同様に、その設定や性質に合わせた専用モーションで異なる爽快感を演出する。
新キャラクターの性癖を突いたビジュアルと爽快感の合わせ技は、ときに中毒のような症状を引き起こす。

あのお試しプレイさえなければこんなことには……
そして我々はガチャの魅惑に耐えながら(時に屈しながら)今を生きている。


スマホ対応ゲームならではのシンプル操作はメリットであり、デメリットでもある。
戦闘システムの特徴である敵の攻撃をパリィしたり回避したりする行動は、タイミングが肝要で複雑な操作は必要がない。
この要素はアクションゲームの敷居を著しく下げ、多くのプレイヤーが入り込めるように設計されている。

プレイヤースキルが全ての、手に汗握る骨太アクションを求めているユーザーには物足りないかもしれない。
でもいいんだこれくらいで。

骨太アクションはそもそも畑が違う。
ポップな印象のあるキャラデザ、UIにはこれくらいのカジュアルさが丁度良い。

カジュアルさに起因する戦闘のマンネリ化は宿命である。
これには、キャラクター毎の性能や戦闘モーションの違い、新しい敵の追加によって対策がされている。
永く遊べるよう、引き続きのアップデートがただただ期待される。


プレイヤーの声がすぐに反映される開発陣のフットワークの軽さも本作のスゴさのひとつだ。
ゲームを面白くするための取捨選択の速度がすさまじく、アップデートの度に期待以上のものが提供される。

開発陣が捨てることを選択したことで、人によっては残念に思う決定がなされることもあるかもしれない。
大丈夫大丈夫!
全部とんでもないリソースを使って作成されてるから、いつかどこかで違う形でよみがえる。

このアップデートへの期待が絶えぬ限り、本作の魅力は色褪せないのだ。


ただのアクションRPGかと思いきや、ゲームセンターなる施設で、なぜか他のゲームも遊ぶことができる。
ミニゲームとはいえ、それぞれがなかなかの完成度だ。

どこかで見たことがある気がする?
「スリザリオ」?、「ミスタードリラー」?、「ヴァンパイアサバイバー」?
……なんですかそれ?

本編や期間限定イベントにも他ジャンルのゲームが登場する。
パズル、リズム、ローグライク、レーシング、ベルトスクロール(風)アクション。
次はどんなジャンルで楽しませてくれるのだろうか。
今からワクワクがとまらない。


ここまで拙いなりに色々と本作の魅力を語ってきたつもりだが、正直語り切れていないというのが本心だ。
それは、ストーリーについて一切触れられていないところからも明らかである。

また、アクションゲームの感触は実際にプレイするまでわからない。
私も仕組みを多少理解するまでは、ただの凡庸で退屈なゲームであると感じてしまったところもある。
ぜひ少しまとまった時間を確保してゲームを進めてみてほしい。

最初こそある程度のまとまったプレイ時間が必要だが、その後の継続は毎日の少しの時間で大丈夫。
他のゲームのプレイ状況にも影響を与えにくいため、忙しい現代人にはうってつけ。
これ、地味にポイント高いです。


Q、魅力満載の本作、遊ぶには一体いくらかかるんでしょうか?
A、(基本)無料です。

無料でも十分遊べるが、もし少額でも課金ができるのであれば、610円のインターノット会員という月間パスには加入すると良い。
ガチャを引ける回数が増え、単純に心が豊かになる。
この610円は、健康で文化的な最低限度の生活の範疇に入りませんかね?


ちなみに、さんざんキャラクターの魅力を語っておきながら、私はリリース当初より今まで、ガチャを制限している。
ここまで制限することができたのは、ひとえに日頃の訓練の賜物であるからして、皆さんは自分の欲求に素直に従ってくださいね。

一度も限定ガチャを引かずに貯めたガチャ石は、全部で600回相当。
このガチャ石をぶち込むのに相応しいアップデートが間近に控えている。

人気キャラクター(推定)の「星見雅」さん!
私はあなたにひとめぼれしてこのゲームを開始しました!!
良縁となることを期待しております!!!


このレビューが投稿される頃には、ひとつの区切りがついていることでしょう。
ゼンレスゾーンゼロと私の関係が今後も良好に続いていくことを願っています。


これは私のゲーム体験であり物語。
この続きは君だけの物語を紡いでいってほしい。
congratulations
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ゲーム概要

『ゼンレスゾーンゼロ』は、HoYoverse の最新都市ファンタジーアクションRPG。

ここは、「ホロウ」と呼ばれる災害により現代文明が壊滅した後の世界。ホロウは突如として世界に現れ、異常な空間領域を形成する。その内部は時空さえも無秩序で混沌としており、「エーテリアス」と呼ばれる恐ろしい怪物が徘徊している。

滅亡をもたらしかねない災いの中、終末を生き延びた最後の都市——新エリー都はホロウ災害…
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