泡沫のGOTY
GAME OF THE YEAR
Lost in Random
泡沫のGOTY
GAME OF THE YEAR
Lost in Random

GAME OF THE YEAR
Lost in Random
不気味で訳がわからない、だけどなんだか愛おしい世界。ティム・バートンが好きなら間違いなく刺さる作品。

Lost in Randomは貧困街の少女グースーが、ユートピアへと連れ去られた姉キースーを取り戻すため、個性様々な階層を持つランダム王国を大冒険するお話しです。作品全体の要となっているのは『ダイス(サイコロ)』。ランダム王国は支配者クイーンが唯一振ることのできるダイスによって生活の全てを決定されてきました。ひょんなことから喋るダイス、ダイシーと出会ったグースーは自らの手でこれまでランダムに決められてきた運命を切り開いて行きます。

本作で推したいポイントは2つ、世界観とゲーム性です。

プレイ開始直後から引き込まれる絵本調の不気味な世界。私が知る中で最も近いものに例えるなら『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が挙げられます。粘土のような建物、人形のようなキャラクター達、手作り感がわかるように、とこだわって作られた世界に見事に引き込まれました。こんな世界を自由に歩き回れるのがたまらない!最初から最後まで探索欲が止まりませんでした。

また、キャラクター達もこの不思議な世界観の魅力の1つでした。正直みんな何を言っているかわからない。それはランダム王国が私達の理解できない独特のルールで成り立っているから、というのもあります。そんなキャラクター達に現実的で皮肉屋な主人公がプレイヤーを代表して直球でぶつかって行く様子は『不思議の国のアリス』に近いかもしれません。歩いて、話して、どんどんこのランダム王国に引き込まれて行く、その行程がとても面白かったです。

推したいポイント2つ目のゲーム性。このゲームのバトルはアクション×カードと少し変わっています。手札を増やして、ダイスを振って、出た目のコストでカードを使用し、その効果で敵に攻撃を仕掛けます。カード操作を行うときは時間がゆっくりとなり、それが終われば普通にアクションゲームと化す、静と動を兼ね備えたバトルです。カードのデッキも自分で組むことができるので、戦略とテクニックの両方が必要でとてもやりがいがありました。

どっぷりとハマれる作品でした。さらに嬉しいのはスピンオフ作品『Lost in Random: The Eternal Die』、世界観的後継作『The Midnight Walk』の存在です。開発チームが合併したり独立したりといろいろ複雑ではあるようですが、この癖の強いゲームの中毒になってしまうとまだ深掘りもおかわりもできるという事実が嬉しすぎます。私もまだプレイできていませんが、必ず遊びたいと思っています。

ぜひ機会があればこの作品でしか味わえない独特の魅力に皆さんも触れてみてください、ハマります。

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月が2つある不思議な街

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ゲーム概要

Play the odds in Lost in Random™, a gothic-fairy-tale-inspired action-adventure where every citizen’s fate is determined by a roll of the dice.
from Steam

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