君は「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を知っているか?
大丈夫だ。私もこのゲームをプレイするまでよく知らなかった。

バルダーズ・ゲート3はラリアン・スタジオから2023年に正式リリースされたRPGです。当初は日本語化もされておらず、国内での知名度は決して高くはなかったと思いますが、史上稀に見るゲーム豊作年である去年、大激戦を制してGOTYを受賞したことで驚かれた方も多いと思います。日本語版は同年12月に発売され、これはラリアン・スタジオの前作にあたる「ディヴィニティ」「ディヴィニティ2」(どっちも名作!)に引き続き、スパイク・チュンソフトが担当しています。ほんとにありがとう、スパイク・チュンソフト。そろそろ侍道の新作がやりたいです。

ゲームの内容としては、壮大なダンジョンズ&ドラゴンズ(以下D&D)の世界観をビデオゲーム化し、TRPGのゲームシステムを忠実に落とし込んだ素晴らしい作品――なんて風に格好よくレビューしたいのですが、正直なところ私はD&DもTRPGもよく知らないため、ひとつのRPGとしてプレイした感想を話していければと思います。主に話したいことは4つです。

1つ目は「歯ごたえのある面白いバトル」です。
ストラテジー系を得意とする同スタジオらしく、今作のバトルも戦略性があってめちゃくちゃ面白いです。レベルシステムではあるのですが安易にレベル上げが出来ないようになっていますし、大体のプレイヤーが途中でカンストするような作りになっていますので、プロローグからエンディングまでずーっと緊張感のある戦闘が続きます。他にも武器や防具の豊富さ、キャラクタービルドの幅広さ、フィールドの環境を利用した攻略、交戦前の下調べや細工や奇襲等、様々な要素がてんこもりで楽しすぎます。ただし、戦闘のテンポは悪く、TRPGさながらダイスロールで行動の成否が決まるシステムなので合わない人は合わないかなと思います。

2つ目は「とんでもないゲームボリューム」です。
シングルプレイのゲームとしては非常に珍しく(協力プレイモードもあるため厳密には違うが)、Steamでは同作の平均プレイ時間が100時間超えだそうです。あのスカイリムの平均プレイ時間は約75時間らしいので異常さが際立ちます。こんな超大作ではありますが、同スタジオの社長は「ゲームが短すぎないか心配だった」とインタビューで答えています。おまえは何を言っているんだ?
ちなみに、私はクリアまで150時間以上かかりました。これは余談なのですが、私は子供が幼いこともあり、週に3回、それぞれ2時間ほどしかゲームをしません。なので、このゲームを始めたのは今年の1月でしたが、クリアしたのは8月の初め頃でした。気がつけば夏。

3つ目は「魅力的な仲間たち」です。
本作では、初めに主人公に選ばない限りオリジンキャラクターと呼ばれる6人を仲間にすることが出来ます(もちろん仲間にしないことも可能です)。この6人がほんっとーにめちゃくちゃ魅力的です。「だぁ↑りぃん↓」と甘ったるい声でささやく色男や一緒に冒険へ連れ出すとガチめの口喧嘩をする女性お2人、激渋メンタルちょい弱めの魔法使いに怒ると炎が出てしまう姉御、お前もはや主人公だろってツッコミを入れたくなる正義漢……皆が自分の信念や悩みを持って主人公と一緒に旅をしてくれます。なので、道中で仲間にとって不快な行動をすると意見してきますし、許せないことをしてしまえばパーティから離反します。そんな自分をしっかり持っている仲間たちだからこそ、最初は共通の目的のために仕方なく行動を共にしているだけでしたが、旅が続くにつれて唯一無二の戦友同士になっていくその姿には心が揺さぶられるものがあります。

4つ目は「自由度の高いストーリー」です。
広いフィールドの探検や戦闘以外にたくさんあるクエストの解決方法等、あらゆる面で自由度の高い本作ですが、その中でも一番自由度の高いのはストーリーだと思います。なぜなら、主人公はあらゆる場面で選択を迫られます。それは世界の命運を決める重たいものから雑談の返答程度のちょっとしたものまで、主人公の判断の全てがプレイヤーに委ねられます。そして、自分の行動は後の世界に影響を与えていきます。これはRPGとして当然の要素に聞こえますが、同作はそこの作り込みがえげつないです。なんせエンディングのパターンが17000もあるため、同じ道のりで進むプレイヤーは非常に少ないと思います。まさに自分だけの旅、という感じがします。個人的にはこのポイントが本作の一番凄いところだと思っています。

以上が、私がバルダーズ・ゲート3を推す主な理由となります。D&DもTRPGもよく知らない私ですが、十二分にこのゲームを楽しめました。どうしても専門用語は出てきますがネットで調べれば意味はすぐ出てきますし、初めにカスタム主人公かダークアージというのを選べば記憶喪失という形で物語が始まるので(もしかしたらオリジンキャラクターを選んでもそうかもしれません)、D&Dをよく知らないプレイヤーとの親和性が高いと思います。また、良くも悪くも洋ゲー感は強いですし、とっつきづらさもあるため万人向けとは口が裂けても言えないですが、刺さる人には刺さること間違いなしです。私はとんでもなく刺さりましたし、クリアした直後の長い旅を終えた寂しさのような感情を忘れることはないと思います。

さてさて、ここまで読んで下さりありがとうございました。本作が2023年のGOTYを受賞したのはかなりびっくりしましたが、思えば2017年にディヴィニティ2がゼルダの伝説ブレスオブザワイルドに競り負けGOTYの受賞を逃し、その次の作品であるバルダーズ・ゲート3がゼルダの伝説ティアーズオブザキングダムを破ってGOTYを受賞したのは凄いストーリーだなと感じました。どうしても日本では馴染みの薄いジャンルの本作ではありますが、とても素晴らしい作品なので1人でも多くの方に触って頂けるといちファンとしてとても嬉しいです。
最後にはなりますが、本作の日本語化がまだされていないときに購入を迷っていた自分に、購入を決意させて下さったとあるポッドキャスターさんのバルダーズ・ゲート3への熱い感想へ感謝を述べ、終わりとさせて頂きます。ありがとうございました。
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