CREA38のGOTY
GAME OF THE YEAR
Clair Obscur: Expedition 33
CREA38のGOTY
GAME OF THE YEAR
Clair Obscur: Expedition 33

GAME OF THE YEAR
Clair Obscur: Expedition 33
【痛みと美の交差点】

HPが尽きるほど、彼女たちは血にまみれて輝く。

HPゲージは嘘をつかない。だが、『Clair Obscur: Expedition 33』では、真実のダメージは画面の隅のバーではなく、あなたの視線の先に直接叩きつけられる。
マットな黒い衣装を身にまとった遠征隊は、戦いを重ねるごとにその美しさを痛みで塗り替えていく。
HPが低下するにつれ、泥や埃に混じり、衣装に滲み出すのは新鮮な血の光沢だ。これは単なるダメージ表現ではない。
「信念」を持つ者が、それを貫くために支払う、血の代償を描き切った、唯一無二のシステムである。

私が思うこのゲームの核心は、キャラクターのHP汚染のグラデーション。
• HP 100%時は、完璧なまでのマットブラック。揺るぎない覚悟を象徴する。
• 10%以下の状態は圧巻だ。衣装は血と体液で濡れ、もはや「鈍く光る血まみれの鎧」と化す。
髪も乱れ、顔も血みどろだが、まともに見える両の瞳だけが、決して汚されることのない「信念の火」を強く灯している。
このシステムは、数値データを超えてプレイヤーの感情に直接訴えかけてくる。
戦闘は古典的なターン制コマンドバトルでありながら、敵の攻撃に合わせてノーダメージを実現するパリィ&カウンターシステムが、プレイヤーに一瞬の油断も許さない「剣戟の緊張感」を強いる。
血と泥にまみれた視覚的な「絶望」があるからこそ、パリィの成功やスキルコマンド入力の成功は、肉体が崩壊しようとも、信念が勝った輝きとして深く心に刻まれる。
この戦闘システムは、キャラクターの傷とプレイヤー自身の緊張を同期させ、類を見ない切実な没入感を生み出しているのだ。


惜しい点としては常に高い集中力が要求されるため、リラックスして楽しみたいプレイヤーには、絶え間ない緊張感が重荷になる可能性がある。また、強烈なビジュアル描写は人を選ぶ。※すぐさまリトライ可能で、難易度調整も出来るので解決していると言っても過言ではないです。


最後に『Clair Obscur: Expedition 33』は、その強烈なビジュアルと戦闘システムによって、従来のRPGの常識を打ち破った。
もしあなたが、美意識と痛みが交差する、唯一無二の緊張感を体験したいと望むのなら、この遠征隊への参加を強く推奨する。


貴方は、その信念を貫くために、どこまで汚れる覚悟があるか?
congratulations
拍手
\ CREA38を拍手で応援! /

ゲーム概要

第33遠征隊のメンバーを率い、死を描き続けるペイントレスを打倒せよ。ベル・エポックのフランスをモチーフにした驚異の世界を冒険し、リアルタイムで進行するターン制RPGでユニークな敵と戦おう。
from Steam

プロモーションビデオ等