コロ / 本とゲームとオヤゴコロとのGOTY
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ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!
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ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!

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ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!

その作品との出会いは偶然だった。

いつものように眺めていたXのタイムライン上に ふと飛び込んできたのは新作インディーゲームの小さな記事。
油断すると見逃してしまいそうだった そのゲームのタイトルは「My card is better than your card !」と書かれていた。

直訳すると、「私のカードのほうが お前のカードよりも優れているぞ!」とでもいえばいいのだろうか。新規のカードゲーム?
あまりにもストレートで、でも だからこそ コンセプトが伝わりやすいタイトルとも言える。ロゴデザインも秀逸だ。(…なんか良さそうかも。)

リンク先の記事を読みますか?

➡はい いいえ

元々カードゲームが好きな僕は、軽い気持ちで そのまま記事の内容を読み進めることにした。

(そして、運命の扉が開かれる…。)


こどもたちの間で流行っているTCG(トレーディングカードゲーム)というテーマを題材にした 平和な世界観と無地のカードにステッカーを貼ることで オリジナルのカード効果を構築する 斬新なシステムが 興味をそそる。
老若男女問わず ウケそうなかわいらしいキャラクターとあたたかみのある手描き風のアートワークは、完全に僕の好みだ。(…ますます興味深い。)

ゲームジャンルは、ローグライク デッキ構築型カードゲーム。
「ドミニオン」というアメリカ発のアナログゲームが生み出した デッキ構築カードゲームという発明を、デジタルゲームに 巧みにとり込んで創られた「Slay the spire」の大ヒットが、ローグライクとデッキ構築ゲームの相性の良さを証明し、以後 人気ジャンルとして定着した 最近流行のゲームジャンルだ。
Slay the spireに魅了され、影響を受けたされたクリエイターたちの手によって、玉石混交 日々数えきれない数のフォロワー作品が発表されている。そして、僕の大好物のジャンルでもある。(…これはもうウィッシュリスト確定じゃない?)

フィンランド出身の5人で制作されているというその作品のsteamストアページは、当時まだ ゲーム内容の詳細な情報までは載っておらず、断片的な情報とその圧倒的にかわいい世界観とビジュアルのみ。…にもかかわらず、僕は半ば確信していた。このゲームは、絶対に追いかけるべき価値のある作品だと。

「My card is better than your card !」 の情報を最初に目にしてから数か月…。
たった5人の小さなインディースタジオの開発意欲は素晴らしく、僕が想像していたよりも遥かに早いペースで開発は進む。ストアページは正式に日本語表記対応がされ、日本語版のタイトルが「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」に決定。よりコンセプトに忠実なかわいらしくも尖ったタイトルとなった。
(余談だが、いまだにこのゲームをなんて略せばいいのかわからないので、正式な略称をご存じの有識者の方がいたら教えてほしい。「ボカもん」?「すごもん」? )

そして 気がつけば あっという間にデモ版が遊べるまでになっていた。この開発ペースは正直 驚きだ。(この手のゲームは1年以上追加情報がでないケースも珍しくなく、僕もこの作品が遊べるのは早くても2026年中頃以降だと想像していた。)

あふれる期待と不安を胸に それでも 迷いなくデモ版を起動する。
実際に画面の中で動く手描き風のかわいらしいキャラクターたちは、想像以上だった。
もはやこれはかわいすぎる。真・かわいい無双である。ω-forceも顔負けのかわいさ一騎当千である。

公園の片隅で繰り広げられる こどもたちの小さな真剣勝負!
対戦相手のだしたカードに いちいち すげー!!かっこいいー!!と憧れと歓喜の表情を浮かべる子供たち。
めちゃくちゃ平和でハッピーでカオスでめちゃかわな世界!

かわいい う〇ちくん のステッカーはかわいい虫を画面上に召喚し、召喚された虫は画面内を実に自由に動き回る。
ヘビやカエルのステッカーは、画面上に増えた虫を捕食してステキポイントを生み出す。
ターンごとに生み出した お互いのステキポイントを比べて、上回った分をステキゲージに加算していく。

やっていることは無茶苦茶なのに、ちゃんとこのゲームなりの理論に1本ちゃんと筋が通っていて、一周まわって下手な専門用語満載のカードゲームよりもコンボの繋がりがわかりやすいから不思議だ。

難易度は低めだけど こどもだから許される ギリギリ下品で 絶妙にダサくて、それでいてココロがふっとあったかくなる奇跡のような世界観。
もう僕はゲームを通じてこの世界観に触れられただけで十分だった。
日々の仕事のプレッシャーでくたびれ果ていた自分は 正直ちょっと泣きそうになった。

普通なら この作品のレビューは ここで最高の盛り上がりを迎えて終わる。
…でも、恐ろしいことに この物語はまだデモ版。
すべてはまだ始まってもいなかった。(そして、僕はこの時点まで この作品のことを完全に誤解していた。)

デモ版配信スタートから2か月が過ぎ、早期アクセス版が配信開始。
それなりにデモ版をやり込んだ僕は、日本での配信開始時間をPC前で待ち構え、当然のように開始直後に購入、ダウンロードを済ます。
もう僕は公園最強のプレイヤーなのだ。そんじょそこらのプレイヤーとは覚悟と面構えが違う。

しかし、プレイ開始後40分でその驕りは いとも簡単に打ち砕かれる。
…アレ? なんかおかしいぞ。僕の見知ったこの町の公園はこんなに手強かったっけ??

ハリボテのチャンピオンが久々に訪れた公園には、見たこともないステッカーがあふれ、格下と侮っていたライバルたちは、時間の経過と共に劇的に成長し、おそらく全お小遣いをつぎ込んだであろうチートじみた構築と愛用のおもちゃとのシナジーで的確にこちらの息の根を止めに来る 決闘者(デュエリスト)と化していた…。
変化??…いや、違う。本来の姿を現したという表現がふさわしい。

見た目がめちゃくちゃかわいい カジュアル勢向け低難易度のデッキ構築カードゲーム作品だとばかり思っていた「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」は、全然そんな単純な作品ではなかった…。
むしろどちらかというと「コロよ!貴様のデッキよりも 私のデッキ構築の方が至高!さぁこの究極のコンボに跪け!ふははははははー!!」なホビー系少年漫画世界の系譜だったのだ。

僕はただ 小さな井の中の蛙だったわけだ…。 くっ…、別の意味で泣けてくるぜ。
人畜無害のふりをして、にこにこ笑顔で優しく見守ってくれていた僕の友達は、その笑顔の下にガチのTCGプレイヤーの狂気を宿していた。

…僕はすべてを理解した。
危うく さわやかに「キャラクターもかわいいし、世界観も素敵なので、デッキ構築系のゲーム初心者の方にもおすすめです!」なんて、番組内で紹介する愚行を犯すところだった…。ふー、危ない危ない。

…いいだろう。 僕も現役ポケカエンジョイ勢おじさんの端くれ。
あらゆる経験とアイデアと姑息な手段を総動員して、このゲームと この公園のゆかいなお友達(ライバルたち)に挑ませていただこうじゃないか。

だって僕は、いつだって面白くて素敵なゲームに挑む 永遠のチャレンジャーなのだから。



デジタル、アナログを問わず、ゲームという遊びを一生の趣味として選んだものにとって、自分の嗜好にブッ刺さる作品に出会えた瞬間は、最大の幸福である。
そのゲームの始まりから追いかけることができたのなら、なおのこと。
しかし、すでに飽和状態であるゲーム業界の大海の中で そんなパズルの1ピースを引き当てるような出会いは稀である。

僕にとって「ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!」は、間違いなくそんな奇跡のような作品の一つだ。そして、さらに幸せなのは この僕のココロにブッ刺さったゲームが2025/12月の時点でまだ早期アクセス版だということである。

うれしいような、末恐ろしいような、何とも言えない複雑な感情を抱きながら、それでも僕は今日も PCの中の小さな町の公園の中で、ドロー1枚に 子供のように一喜一憂しながら、ゆかいでかわいいものにあふれたチートまがいのカードゲームを全力で遊ぶのだ。

だってそれが、この世界の流儀なのだから。

郷に入っては郷に従え。
すべては、ぼくのカードのほーがきみのよりもすごいことを証明するために!


「つぎはぼくのターンだ! ドロー!!
 …! よし、きりふだをひいたぞっ!
 くらえ! ぼくのさいきょうカード!!」

アップロードしたフォト

ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!のスクリーンショット

う〇ちくんのステッカーはムシをよびよせる効果があるぞ! 集まってきたムシはヘビやカエルに食べさせて、ステキポイントに変換するんだ!

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ターンごとにお互い稼いだステキポイントを比較して、上回ったポイントは上部のステキゲージに加算!ステキゲージを自分の色でいっぱいにしたら勝利!場の雰囲気を支配する綱引き的な駆け引きが熱いぞ!

ぼくのカードのほーがきみのよりすごいもん!のスクリーンショット

200種類以上のステッカーを自由に貼り付けて、自分だけの最強カードを作り出せ!ステッカーをたくさん貼ると強くなるけど、その分コストも増えていくぞ!バランスが悩ましいけど楽しい!

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ゲーム概要

この遊び心満載のローグライク・デッキビルダーで、遊び場で一番クールな子になろう。可愛らしいステッカーでとっておきのカードを作成し、カードバトルでライバルをあっと言わせよう!
from Steam

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