2Dのタルコフライク脱出シューター。

木々や建物の隙間から息を殺して敵影を探り、兵士の遺体から物資を漁る... 誰かに撃たれるんじゃないかとビクビクしながら目当ての表材を見つけた時の喜びと緊張感。突如意識の外から銃声が響き、撃たれたことに気づきパニック、そのまま追撃が続き、あっという間に全てを失う。

2Dと侮るなかれ、僅かな遮蔽でもしっかりと自他ともに視界の通りが細かく定められており、BGMはなく、足音・遠くの銃声・木々の擦れる音の環境音が静かに響くリアルさ。
さながら3DFPSの索敵をしている感覚が存分に味わえる。

2Dのお手軽さの中に秘めた恐ろしい緊張感。お手軽だからこそ、このアドレナリン放出体験にドハマリした。
総合的に、興奮する「ゲーム」体験をさせてくれたこのタイトルを、2024年のmyGOTYとしたい。
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悪魔と踊るファンタスマゴリア。倒せば倒すほど敵が増える、ハイスコアアタック型視野角180°ソロプレイFPS。

一見してわけのわからないプレイ画面。
このゲームは視野角が180°と異常に広く、魚眼レンズ越しのような視点になっている。ステージは真っ暗平べったい円形アリーナ、敵はオレンジ色でギラギラした悪魔。
そこに、背後から迫る敵は赤く点滅して視界に被って表示される。
慣れはいるが、意外と酔わないし(?)、実質360°の視界が実現できているので機能的!

操作はWASDで移動、シフトダッシュ、左右クリックでの射撃と引き寄せセカンダリのみとシンプル。ただし、入力した状況で色んな技に派生する奥深さがある。

即死即リトライ式高難易度だが、うまくやればやるほど、
バレットタイム様のスローモーション演出・大量の敵・緑色の爆弾と爆破・散弾の基本ショット+紫のマルチロックレーザーが入り乱れ、画面はそれはもうすんごい万華鏡に。
この脳汁が出て気持ちいい瞬間のためにリトライを繰り返してしまう電子ドラッグ。

自動リプレイ保存機能も完備、ランキング上位勢のプレイも気軽に見れます。
さらにアプデで1vs1のマルチプレイも実装。攻撃すると即死の弱点が大きくなるユニークな読み合い対人戦が楽しめる。
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空間の座標軸が4つ(X.Y.Z.W軸)ある、本当の4次元空間で遊べるミニゴルフ。君も第三の眼を開いて高次元空間を認識しよう!※時間軸は含まれていません。

3次元空間に生きる我々には完全な4次元空間を認識・表現できないので、ゲーム中は1次元省略されて表示されるカメラを、適宜切り替えつつ遊ぶことになる。
重力が働く方向がZ軸として、(XYZ空間カメラ)・(XYW空間カメラ)の2種類といった具合だ。
コースに高低差がなければ、後者の視点で立体チューブ内でのビリヤードといった趣だが、表示されていない軸方向にボールや障害物が移動すると、虚空に消失したり無から出現したりするように見えるのが面白い。

ステージが進むごとにコースが複雑になっていき、説明(※理解できるとは限らない)も随時あるので、段階を踏んで4次元空間の理解を深められる。最終ホールでプレイヤーが目にするものとは…!なお、コースエディタまで完備。

大真面目に4次元空間をシミュレートした結果、新たな空間認識能力に目覚められる恐ろしいゲーム。本年1番の衝撃であった。
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高難易度2Dアクションプラットフォーマーの傑作として有名になったCeleste。
開発チームが6周年を記念し、なんと3D箱庭ゲームとしての短編を無料でリリース!!

踏破ルートを考え、ジャンプとダッシュ、壁登りでギミックを乗り越える感触は3Dになっても健在で、素晴らしいファンサービスであった。
原作ファンはマストプレイな一作。
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ゲーム音楽を考えると、ここ数年は常に、アークナイツの新曲を楽しみにしている自分がいる。それは、2024年も変わらなかった。

いわゆるソシャゲであるが、音楽のバリエーションとクオリティは、頭2つぐらい抜けているように感じる。
ファンの間の有名なネタで、「レコード会社が趣味でゲームを作っている」と言われるほどである。

リリースの仕方も、ゲーム中使用されないイメージソングをポンポン出すのは当たり前、高難易度イベント(危機契約)の告知PVがオシャレで抽象的なMV調でゲーム内容が全然伝わってこない、毎年開催しているコンサート(音律聯覚)が気合の入った演出・演目でハリウッドメディア音楽賞(2023年ライブコンサート部門)を受賞するとかやりたい放題。
しかも全編無料でYouTubeに公開している。頼むから物理サントラを出して、音律聯覚を日本でも開催してほしい。

今年(日本)の曲だと、Battleplan Pyrolysis、Battleplan Underdawn、呼魂、Misty Memory(Night version)、赴大荒、此處唯有前路、The Opening、No Way Backなどなどが印象的。
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SF世界観で大量の敵が襲ってくるピンボール。こっちもタレットの機銃掃射やアークビーム砲で反撃だ!

上層・中層・下層の3段構造で、盤面の中にはボスがおり、大量の弾幕や雑魚敵の編隊でボールを弾き飛ばしてくる。
ただしこっちもフリッパーホールド中に下ナッジすると機銃掃射ができたり、長押し下ナッジすると連鎖するビームを撃って雑魚を掃討できる。

敵や弾・得点エフェクトがゴテゴテがっちり描き込まれたドット絵で盤面にあふれ、ドーパミンがドバドバ出るが、盤面は意外と素直でジャックポット条件もシンプル。
ナッジも入力した方向にボールがしっかり軌道変化してくれ、ゲームスピードが速い点を除けばピンボール初心者でも入りやすいかもしれない。
説明はあんまり無いのが玉に瑕だが、まあ実際に触って演出ギラギラ楽しい!とするのが良いだろう。

テンションを盛り上げてくれるノリノリの音楽も必聴。サントラも販売を開始した。
速攻アガれる電子ドラッグの逸品。
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地方行政が銃火器で除霊するという、行政が強すぎるホラーTPSゲーム。

出オチもあり得るかなと思える設定のアクの強さだが、もちろんクスッとくるシュールさもありつつ、龍が如くやCall of Duty: Modern Warfareに通ずるハードボイルドでサスペンスな物語が楽しめる。

ムービーのアングル、演出、セリフ回しなど、マイナーだけど良い映画を1本みたような満足感だった。スタッフロールを見終わり、タイトル画面が表示されると思わず拍手していた。良い物語をありがとう。
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ルール・用語の意味が一切不明な未知のトレーディングカードゲーム(TCG)で、いきなりぶっつけ本番でデュエルさせられるフリーADV。

TCGといえばキーワード能力や細かいルール・処理順などが頻発し、遊んでない人間から見ると未知の言語を喋っているように見える…というTCGあるあるを、逆転の発想で用語の意味を推理するアドベンチャーゲームにした一作。

現実で考えるとツッコミどころがある設定もあるが、しっかりとTCGとしてのシステム・お約束・フレーバーまで筋が通って作り込まれており、作者のTCG愛も感じられる出来。
ストーリー中に登場した用語のメモ(プレイヤーが記入する)もシステムに組み込まれており、カードゲーマーなら用語説明をTCG用語で書いてしまい説明にならない事請け合い。
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短編メトロイドヴァニア風味のアクションパズル。

2時間程度でクリアできる短編ながら、発見と驚きに満ち、頭を捻り新たな道を探すメトロイドヴァニアの楽しさをギュッと凝縮している。移動とジャンプのアクションだけで、こんなにも探索感やアッと驚くギミックを用意できるとは。
プレイ後にはしばらく世界がLeap Year脳で見えること間違いなし!

ネタバレを考えるとあまり何も言えなくなるが、見た目もほのぼの可愛らしく、雰囲気含めてとてもとてと良い体験をさせて貰えた逸品。
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