一度人類に敗れたヴァンパイアが目覚めるところから始まり、人間への憎しみを否応なく刺激されるいい導入。
人間はもちろん、獣、ゾンビ、ヴァンパイアハンター。はたまた死体の塊など、こちらの命を容赦なく狙ってくる敵がそこらじゅうをウロウロ。ひ弱な装備で必死に逃げ回り、太陽が昇れば木陰をこそこそ歩くか棺桶で夜まで昼寝(?)
一歩縄張りを間違えるだけで即死できるヒリヒリ感も楽しいし、脆弱な自分を鼓舞して強化したいモチベへ繋げる絶妙な難易度。

太陽が降り注ぐ貧相な丸太小屋から徐々に強化して便利さを増していくクラフトも、成り上がり志向にはもってこいの病みつき要素。
戦闘もシンプルかつ優秀で、リソースが複雑すぎずに操作できるのは本当にありがたい。強敵がスキルの入れ替えで急に攻略できる気持ちよさは得も言われない。
敵も魅力的で。Vブラッドというボスのバックボーンも凝っていて、某有名吸血鬼ハンターのあの人とも戦えたりするよ!そんなVブラッドを倒すごとに新たな武器や能力、アイテムが解放されてじわじわ強くなるのも非常に楽しい。

PvEのみ遊びましたがそれでも十分楽しいのに、PvPまでやったら、永久にこの世界で吸血鬼戦争が終わらないんじゃないかと不安すら感じさせる良作。
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H.P.ラブクラフトと漫画家伊藤潤二に捧げる開発者からのラブレターという、クトゥルフ愛溢れる作品。
余談で開発者パヴェウ氏と伊藤潤二氏の対談によると、二人共歯科医にまつわる仕事を経験している共通点が発覚して、不気味さと因縁を感じさせる素晴らしいエピソードがあったりする。

1ビットで表現された塩川町の世界はとにかく不気味で美しい。何気なく描かれた1カット1カットに紛れ込む旧支配者の這い寄り。学校のロッカー、アパートの部屋、浜辺、あらゆる場所が平和と不穏が共存する伊藤潤二的イマジネーションが香る。
なにより探索者たちの魅力的なグラフィックとバックボーン。ゲームとしては破滅や正気を保たなければいけないのに、いちいち寿命を縮めるかのようなスキルや生まれ持った素質のオーナーが、主人公として生き残らなければいけない。
例えば破滅が近づくほどに能力がアップする元暴徒や、一族の呪いを一身に受けてレベルアップできない女の子など。背景とステータスが直結してるせいで難易度が爆上がりする探索者ばかり。

こんなクセのあるキャラクターたちは塩川町で巻き起こる、不条理で不気味な事件と対峙しなければならない。
最大6つの怪異を破滅値、正気度、生命力を維持させながら攻略していく。
クトゥルフTRPGよろしく各ステータスごとの達成値で成功失敗が決まるシンプルなゲーム性。
ただし高確率でハンディキャップになるランダムイベントが正気度を削り世界の破滅を近づかせる…。
とにかくこの後半になるほど苦しい展開をなんとか生き延びるために、必死で攻略する楽しさがぎゅうぎゅうに詰まっている!

2020年の発表以降ずっと日本語版を心待ちにした甲斐があったし、正式リリースに合わせて発表されたPVの素晴らしさも含めて最高の1本であることは間違いない!
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